「払底」の意味とは?対義語・読み方・英語・類語【使い方や例文】
「払底」という言葉の意味や使い方を紹介します。
また「払底」の英語や対義語を紹介します。
さらに「払底」を使った言葉や例文を紹介して行きます。
目次
- 「払底」の意味とは?
- 「払底」の読み方
- 「払底」の英語
- 「払底」の対義語
- 「払底」の言葉の使い方
- 「払底」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「払底」を使った例文や短文など
- 「払底」の類語や類義表現
- 「在庫払底」の意味
「払底」の意味とは?
「払底」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
日常生活では、あまり目にしない言葉かもしれません。
一方で新聞を読む習慣がある人、活字に親しむ機会が多い人なら「払底」という言葉を知っているでしょう。
「払底」には、「物事が全く欠乏する事」という意味があります。
「払底」は「容器の底を払う」という語源があり、容器の底にすら何もないという意味があります。
「払底」の読み方
「払底」という言葉をどのように読めばいいでしょうか。
「払底」は「ふってい」と読みます。
「はらいぞこ」などと読み間違えないように気を付けましょう。
これを機会に「払底」は「ふってい」と読む事を知りましょう。
「払底」の英語
「払底」という言葉を英語にするとどのような表現になるでしょうか。
「払底」を英語にすると“scarcity”(スカーシティ)になります。
“scarcity”には「欠乏」や「払底」という意味があります。
また“shortage”(ショーテージ)という英語でも「不足」「払底」という意味を表現する事ができます。
このように「払底」を英語にしたい時は、“scarcity”、“shortage”などの英語を使ってみましょう。
「払底」の対義語
「払底」という言葉の対義語を見て行きましょう。
「払底」の反対の意味を持つ言葉には、どのようなものがあるでしょうか。
- 「余剰」【よじょう】
- 「余計」【よけい】
「余剰」【よじょう】
「余剰」は、「残り」「余り」という意味があります。
例えば余り物が多く出る時、「余剰が出る」などと言います。
何もないという意味を持つ「払底」とは、真逆の言葉と言えるでしょう。
「余計」【よけい】
「余計」という言葉は、日常的に良く使う言葉でしょう。
「余計」には、「品物などが余っている事」という意味があります。
例えば4人家族の家に5個のケーキが届いたとしたら、「ケーキが1個、『余計』にある」と言えます。
「払底」の言葉の使い方
「払底」を使う時、どのような事に注意すればいいでしょうか。
「払底」には、容器の底を払ってしまったくらい、何もないという意味があるため、「物事が全く欠乏している」という時に使いましょう。
例えば、冷蔵庫の中に食べられる物が何もなくなってしまった時、「冷蔵庫の中の食糧が『払底』した」と言えます。
ある程度、食べるものがあるのに「払底」という表現をするのは間違いです。
また災害などがあり、世の中全体で食料や紙などが不足してしまった時などにも、「払底」という言葉を使います。
「払底」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
「払底」を使った言葉や、慣用句などを見て行きましょう。
「払底」という言葉を使いやすくなる言い回しが登場します。
- 「在庫が払底」【ざいこがふってい】
- 「人材が払底している」【じんざいがふっていしている】
「在庫が払底」【ざいこがふってい】
「在庫が払底」という言い回しがあります。
例えばアパレルショップには、様々なファッションアイテムがありますが、人気が集中するアイテムは売り切れてしまう事があります。
倉庫の中に在庫のアイテムが一つもない時、「アパレル商品の『在庫が払底』した」と言います。
「人材が払底している」【じんざいがふっていしている】
「人材が払底している」という言い回しも良く使います。
会社やグループ内にはたくさんの有望な人材がいて、新陳代謝が行われ、全体のレベルを一定以上に保つ事ができますが、人材不足になり、一定のレベルを保ちにくくなる事があります。
このような危機を感じた時に、「人材が払底している」という言葉を使います。
やや大げさな表現ではありますが、良い人材を手に入れる事は大変なので、あえてこのような言い回しを使います。
「払底」を使った例文や短文など
「払底」という言葉を使った例文や短文などを見て行きましょう。
どのような形で「払底」を文章に加えればいいか、コツが見えるかもしれません。
- 「払底」を使った例文1
- 「払底」を使った例文2
「払底」を使った例文1
「冷夏で野菜が市場から『払底』しそうだ」
この例文のように冷夏や、水不足、台風などの自然災害があると、野菜不足になり、値段が高騰したり、市場に出回りにくくなります。
野菜のような生活必需品の数が足りなくなると、焦った買いだめなどをする人が出て、その傾向に拍車がかかります。
その結果「払底」してしまう事があります。
「払底」を使った例文2
「チームの人材が『払底』した感がある」
プロ野球のチームのようなプロスポーツのチームは、上手に人材の入れ替えができないと、強かったチームが弱小チームに成り下がる事があります。
例えば優秀な選手がメジャーに行き、FAで他球団に行き、さらにレギュラーがケガで離脱するなどのアクシデントがあると、この例文のように、一気に人材が「払底」した感じになります。
「払底」の類語や類義表現
「払底」の類語や類義表現を見て行きましょう。
「払底」と似た意味の言葉を見て、「払底」の意味をより深く理解しましょう。
- 「枯渇」【こかつ】
- 「底をつく」【そこをつく】
「枯渇」【こかつ】
「枯渇」には、「物がまるで水が、干上がるようになくなる事」という意味があります。
例えば企業の資金が亡くなってしまった時、「資金が枯渇する」と言います。
食料品がなくなってしまった時、人材がいなくなってしまった時にも「枯渇」という言葉を使います。
「底をつく」【そこをつく】
「底をつく」という言葉は、一般的に知られている言葉です。
「底をつく」には、「貯蔵物や在庫品がなくなる」という意味があります。
例えば給料日前に、お金がなくなってしまった時、「生活資金が底をついた」などと言います。
「在庫払底」の意味
最後に「在庫払底」という言葉の意味を見て行きましょう。
「在庫払底」はネットショップなどで目にする機会がある言葉かもしれません。
「在庫払底」には「在庫が一切なくなった」という意味があります。
在庫が「払底」してしまうと、新しく在庫を仕入れるまで、そのネットショップでは商品を購入できなくなります。
そのためネットショップなどで「在庫払底」という文字を見た時は、しばらく購入できないのだとあきらめる必要があります。
「払底」という言葉について見てきました。
一見、難しいイメージがある「払底」という言葉ですが、意味を知ると使いやすくなるのではないでしょうか。