「余計」とは?意味や使い方!例文や解釈
日常会話で「余計」という言葉を使うことがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「余計」とは?
- 「余計」の表現の使い方
- 「余計」を使った言葉と意味を解釈
- 「余計」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「余計」の反対語
- 「余計」の類語や類義語・言い換え
- 「余計」の英語と解釈
「余計」とは?
「余計」の意味は以下の3つです。
1つ目は「ものが余っていること」という意味で、必要な数が揃っていて、さらに多くある状態を言います。
2つ目は「普通よりも分量が多いこと」という意味で、一般的な程度よりも上であることを言います。
3つ目は「度を過ぎてむだなこと」という意味で、あって邪魔である、むしろ無くなって欲しいと思うもののことを言います。
- 「余計」の読み方
- 「余計」の漢字の成り立ち
- 「余計」と「余分」の違い
「余計」の読み方
「余計」の読み方は「よけい」になります。
難しい漢字ではないので読み書きできるい様にしておきましょう。
「余計」の漢字の成り立ち
「余計」の「余」は「あまり」と読み、「それ以外・そのほか」「残り・あまり」「(数を表す言葉に付き)その数より少し多いこと」という意味があります。
「計」は「はかる」と読み、「数量を数えること」「計量をする道具」「はかりごと」「お金のやりくり」という意味があります。
これらの意味が組み合わさり「一定の数量よりもあまっていること」という意味で使われています。
「余計」と「余分」の違い
「余計」と似た言葉に「余分」があります。
「余計」は、「必要量を満たして更にそれ以上に多くある無駄なもの」という意味です。
「余分」は、「必要量を満たして余っている分」という意味です。
この2つの違いは、「余っているものが無駄か、使い道がない訳ではないか」という点です。
「余計」の表現の使い方
「余計」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- ビジネスで使う場合
- 人の言動には良くない意味で使われる
文法的な使い方
「余計」は名詞で、文末に使う時には形容動詞として「余計だ・である」となります。
他の形容動詞に付いて「余計〇〇だ」と程度を強調する使い方もします。
副詞として使う時には「余計に」になり、形容詞として使う時には「余計な〇〇」になります。
ビジネスで使う場合
「余計」は「必要量を満たして余った無駄なもの」という意味です。
ビジネスで「余計なことですが」というと、自ら「無駄なことですが」と言っていることになり、相手に対して
失礼に当たります。
ビジネスで使う場合には「差し出がましい様ですが」と使うことで、へりくだった言い方になります。
人の言動には良くない意味で使われる
「余計」には複数の意味があるのですが、人の言動に対しては良くない意味で使われます。
良かれと思って言ったりしたりしたことが、相手にとって望んでいないことで、返って自分の評価を下げてしまう時の表現です。
「余計」を使った言葉と意味を解釈
「余計」を使った言葉と意味を解釈します。
- 「余計なお世話」
- 「余計なひと言」
- 「余計気になる」
「余計なお世話」
自分で良かれと思って人の面倒を見てあげたのですが、その人にとっては迷惑に思われてしまうこと言います。
他人の仕事やプライベートについてあれこれと口出しする時の表現です。
「余計なひと言」
言わなくてもいいひと言を口にしてしまい、相手から嫌われてしまうことを言います。
普段から本人が気にしている様なことや、元気づけようと思って冗談が過ぎてしまい、相手を怒らせてしまう時の表現です。
「余計気になる」
それまで心に残っていることがあったのですが、何かをきっかけにしたり、思わせぶりなことを言われたりしてそれまで以上に気になってしまうことを言います。
「余計」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「余計」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「余計」を使った例文1
- 「余計」を使った例文2
「余計」を使った例文1
「自分でできるので余計なお節介はやめてほしい」
仕事やプライベートについて、人から干渉されて迷惑している様子を表しています。
人によっては日に何度も連絡をしてきて「こうした方がいい」と指図したり、「あなたの為に」と先に行動を起こしてしまうこともあるのです。
「余計」を使った例文2
「『がんばって』という言葉が余計気に障ってしまった様だ」
一生懸命頑張っている人や落ち込んでいる人に「がんばって」と言うと、今迄の自分の頑張りを否定されている様な気持ちになるものです。
励ましのつもりが相手を怒らせてしまったことを表しています。
「余計」の反対語
「余計」の反対語を紹介します。
- 「不足」【ふそく】
- 「丁度良い」【ちょうどよい】
「不足」【ふそく】
「ものの数量が必要量に満たないこと」という意味です。
「丁度良い」【ちょうどよい】
「ものの数量が過不足なくピッタリであること」という意味です。
「余計」の類語や類義語・言い換え
「余計」の類語を紹介します。
- 「過剰」【かじょう】
- 「過多」【かた】
- 「無用」【むよう】
「過剰」【かじょう】
「適切な分量や程度を超えている状態」という意味です。
「過多」【かた】
「必要以上に数量があり過ぎること」という意味です。
「無用」【むよう】
「役に立たないこと」「いらないこと」「用のないこと」という意味です。
「余計」の英語と解釈
「余計」の英語表現を紹介します。
- “She always says too much.”
- “He became nurvous even more.”
“She always says too much.”
「彼女はいつも余計なことを言い過ぎる」です。
“too much”は「余計な」という意味で、日本人にも使い易い表現です。
“He became nurvous even more.”
「彼は余計に緊張した」です。
“even more”「更に・余計に」という意味です。
「余計」の意味は「ものが余っていること」「普通よりも分量が多いこと」「度を過ぎてむだなこと」という3つの意味があります。
その時のシーンに応じて使い分けられる様になりましょう。