「過剰」の意味とは？「過剰」と 「余剰」の違い・読み方・対義語・類語・英語

「過剰」の意味とは?

「過剰」という言葉は名詞や形容動詞として使われる表現であり、「必要な程度の限度よりも多いこと」、「丁度良い程度よりも、ありあまること」を指しています。

例えば生産物が多すぎた場合、「過剰」な生産物という言い方をしますし、自信「過剰」などという言い回しもあります。

自分に自信がありすぎる状態を自信「過剰」と呼ぶのです。

「過剰」の読み方

「過剰」は「かじょう」と読みます。

「過剰」の過は過ぎるという意味を持ち合わせており、剰は余る、余す、などという意味を持ち合わせています。

「過剰」の英語(解釈)

「過剰」という表現を英語にすると“excess”、“surplus”などという表現があります。

少し格式張った表現になれば、“overabundance”でも良いでしょう。

「過剰」のという表現であれば“too much”、“excessive”という英単語でも良いでしょう。

もしも余計なという意味を表したいのであれば“superfluous”という言葉が使えます。

「過剰」の対義語

「過剰」という表現の対義語は不足になります。

「過剰」というのは有り余っているでも多すぎる、という意味ですが、それに対して不足というのは必要以上に少ないこと、足りないこと、という意味を持っています。

そのため「過剰」という表現の対義語は不足になります。

しかし、それ以外にも不足の対義語として超過という言葉を使うことも可能です。

「過剰」の言葉の使い方

「過剰」という表現は「自信過剰」等といった形で日常的に使うこともできますが、市場においても使われることが多い表現です。

例えば仕入れが「過剰」であった、商品の数が「過剰」であった、生産物が「過剰」であった点など、商品に関して「過剰」という言葉が使われることが多いと言われています。

また、それ以外にも必要以上に反応することや必要以上に自己防衛をすることなどに対して「過剰」という言葉を使うこともあります。

「過剰」を使った言葉と意味を解釈

ここでは「過剰」という表現を使った言葉をいくつか紹介します。

「過剰防衛」、「過剰」に反応、「自意識過剰」、などという表現は日常的にも使えますので、ぜひ覚えておきたいものです。

• 「過剰防衛」【かじょうぼうえい】
• 「過剰に反応」【かじょうにはんのう】
• 「自意識過剰」【じいしきかじょう】

「過剰防衛」【かじょうぼうえい】

「過剰防衛」という表現は社会観念上の妥当性を指す時に使われています。

正当防衛というのは誰かから攻撃されそうになった時に攻撃し返すことを指しますが、もしも防衛するにあたって必要であると思われる程度を超えた場合、それは過剰防衛と言われます。

例えば、極端な例ですが、女性の中には仕事帰りなどのために、防犯ブザー等を携帯している人も多いのではないでしょうか。

または、催涙スプレーなどを持ち歩いている人も多いかもしれませんね。

しかし、だからといって自己防衛のために刃物を持ち歩いてしまえば、それは明らかな「過剰防衛」だと言えるでしょう。

「過剰に反応」【かじょうにはんのう】

「過剰」に反応という表現は、反応しすぎるという状態を指しています。

例えば、誰かが冗談を言った時にそれを真に受け、「過剰」に反応してしまったという経験は誰もが持つのではないでしょうか。

冗談として聞き流せたら簡単なのですが、それは冗談として聞き流せない場合、本気にしてしまい、人間関係が崩れてしまうこともあります。

「自意識過剰」【じいしきかじょう】

「自意識過剰」というのは自分の事柄に関し、「過剰」に意識している人を指しています。

「自意識過剰」な人は自分の言動や外見が周りからどのように捉えられているかとても気にする傾向があります。

例えばスピーチをする場合などでも周りに良い印象を与えられるように必要以上に気を使うなどということも珍しくありません。

「過剰」を使った例文や短文・意味を解釈

ここでは「過剰」という言葉を使った例文をいくつか紹介します。

どのような場面で「過剰」という言葉が使われるのかぜひ知っておきましょう。

• 「過剰」の例文1
• 「過剰」の例文2

「過剰」の例文1

「今回は仕入れが過剰であったため、全て売り切れなかった」

市場においては、バイヤーがどのような商品を仕入れるか判断し、実際に仕入れをします。

どの程度の数ならば売り切れるのか、しっかりと判断して仕入れなければいけません。

しかし、もしも「過剰」に仕入れてしまった場合、それは売り切れなくなってしまい、お店としても大損になってしまうのです。

そのため、売り切れる分だけ仕入れるということが大切です。

「過剰」の例文2

「姉は昔から自意識過剰の問題を抱えている」

「自意識過剰」の傾向がある人は、周りからの目線をとても気にすることが多いと考えられています。

そのため、自分の言動や外見が周りにどのように見られているかとても気になってしまい、常に「自分は嫌われているのではないか」「自分が変だと思われているのではないか」などと不安にさらされることが多いのです。

確かに自意識をそれなりに持つ事は大切ですが、それが「過剰」になってしまうと自分にとってもストレスになってしまうことが多いでしょう。

「過剰」と「余剰」の違い

「過剰」という言葉とよく似た意味を持つ表現の中に養生というものがあります。

「過剰」というのは多すぎて余ることを指していますが、余剰というのは必要量を超えた余りのことを指します。

例えば本来ならば300個必要なところに500個の商品を用意すれば、それは明らかな「過剰」になります。

そして200個が余剰であるということになります。

「過剰」の類語や類義の表現

ここでは「過剰」という表現の類義語を紹介します。

様々な言い回しを覚えておきましょう。

• 超過【ちょうか】
• 過度【かど】

超過【ちょうか】

超過というのは十分な程度や許された限度を超えることによる過度、十分以上である状態、範囲や大きさが基準より大きい状態、という意味を持ちます。

数量や時間等が定まった枠を超えている状態を指しており、例えば超過料金等といった表現が使われます。

過度【かど】

過度とは程度を超すという意味を持ち、例えば過度のトレーニング、過度に緊張している、などといった言い回しがあります。

どちらかというと数えられないものに対して使われることが多く、例えば生産量が可能であるなどといった言い方はしません。