「不足」とは？意味・読み方・対義語・類語・英語【使い方や例文】

「不足」の意味とは?

「不足」という言葉を聞いた事があるでしょうか。

「不足」は「ふそく」と読む、日常的に使う機会が多い言葉です。

ビジネスシーンでも「不足」という言葉を使う機会が多いため、「○○不足」という言葉を耳にする機会が多いかもしれません。

また「努力不足」「実力不足」などの、耳が痛い言葉を誰かから掛けられた経験がある人もいるでしょう。

一方で、「不足」という言葉を、今回初めて知ったという人もいるでしょう。

そこで「不足」という言葉の意味や使い方を紹介して行きます。

この言葉の意味を知る事で、「○○不足」と言われた時に、どのような意味なのかが瞬時に理解できるようになるかもしれません。

「不足」の意味

「不足」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「不足」には、「定まっている限度に届かない事」という意味があります。

また「ある数量に対して足りない事」という意味があります。

例えば、飲食店を運営するためには、バイトの力を借りる必要があります。

そしてAというお店を通常通りに運営するためには、バイトが4人必要だとします。

しかし2人や3人など、バイトの人数が定員に届かない時、「バイトの人数が『不足』している」と表現する事ができます。

また8時間眠るのが、その人にとって十分な睡眠時というケースで、6時間しか眠れない時に、「睡眠不足」と言います。

このように「不足」には、「定まっている程度や数量に届かない事」という意味があります。

「不足」の英語

「不足」を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。

「不足」は英語で、“shortage”(ショートレージ)になります。

“shortage”には「不足」という意味があります。

例えば夏場などに降雨量が少ない時に、「水不足」になりますが、「水不足」を英語にすると、“water shortages”(ウォーターショートレージズ)になります このように「不足」を英語にすると、“shortage”になりますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。

「不足」の対義語

「不足」の対義語を紹介して行きます。

「不足」と反対の意味を持つ言葉を知る事で、この言葉の意味が立体的に理解できるようになるでしょう。

• 「過ぎる」【すぎる】
• 「上回る」【うわまわる】

「過ぎる」【すぎる】

「過ぎる」には、「度を超える」「程度が勝る」という意味があります。

例えば、お酒を飲む量が適量を超えている時に、「お酒が過ぎる」という言い回しを使います。

また、目上の人に取るべき態度を超えるような、目に余る態度を取る事を、「態度が過ぎる」と言います。

「上回る」【うわまわる】

「上回る」には、「より多くなる」という意味があります。

例えば目標としている販売数より多くなる時に、「上回る」という言葉を使います。

「予想を上回る」「期待を上回る」などのフレーズを使う事が多くなります。

「不足」という言葉の使い方

「不足」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。

「不足」には、定まっている数量や程度に届かない事という意味があります。

ビジネスシーンでは、仕事に対するモチベーションが必要になります。

80くらいのモチベーションが必要な場面で、60くらいのモチベーションしかない人は「モチベーション不足」「やる気不足」などと言われます。

また恋愛の場面では、彼女が彼氏に100の愛情を持っているのに、彼氏の愛情が50しかない場合、「彼氏の愛情不足」になります。

このように、本来あるべき数量や程度に届いていない時に、「不足」という言葉を使いましょう。

「不足」を使った言葉と意味を解釈

「不足」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。

「不足」という言葉を使った、定型句のような言葉ですので、覚えておくと使い勝手が良く便利でしょう。

• 「不足する」
• 「不足分」

「不足する」

「不足する」は、数量や程度が届いていない時に使う言葉です。

例えば被災した人たちが満足な生活を送るための物が足りない時に、「物資が不足している」と言います。

「不足分」

「不足分」には「足りない分」という意味があります。

例えば目標売上金額が100万円の時、実際には60万円しか売り上げられなかったとします。

この場合、「不足分」は40万円になります。

足りない数量や程度をハッキリさせたい時に、「不足分」という言葉を使い具体的な数字を計算します。

「不足」を使った例文

「不足」という言葉を使った例文を紹介して行きます。

様々な場面における「不足」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。

• 例文1
• 例文2

例文1

「A君は優秀だが、やる気が『不足』している」

この例文に登場するA君は、職場が期待するやる気の程度に届いていないため、「やる気不足」と認定されています。

このように期待されている程度に届かない時、「やる気不足」「努力不足」と呼ばれてしまいます。

例文2

「ゲームが楽しすぎて熱中し、ここ数日睡眠が『不足』している」

この例文のようにオンラインゲームなどにはまって、睡眠時間を削ってゲームをしている人がいるかもしれません。

睡眠が短くても大丈夫な人もいますが、一般的には7時間以上眠らないと、睡眠負債状態に陥り、日中のパフォーマンスが低くなるとされています。

「睡眠不足」には注意が必要です。

「不足」の類語や類義表現

「不足」という言葉の類語や類義表現を紹介します。

「不足」と似た意味を持つ言葉を知ると、「不足」を別の言葉に換える事ができます。

ボキャブラリーが豊富になり、会話が楽しくなるかもしれません。

• 「下回る」【したまわる】
• 「欠乏」【けつぼう】

「下回る」【したまわる】

「下回る」という言葉があります。

「下回る」には、「ある数量より少ない状態になる事」という意味があります。

例えば、販売している商品の予想売上数が10万個だった時、実際の売り上げ数が5万個だった場合、予想を「下回る」事になります。

ビジネスシーンでは、このような状況が起こりやすいため、「下回る」という言葉を使う機会が多くなるかもしれません。

「欠乏」【けつぼう】

「欠乏」には、「少なくて足りない事」という意味があります。

例えば食料が少なくて足りない時、「食糧が欠乏する」という表現をします。

食料が「不足」している時は、どこかから補充すればいいというニュアンスがありますが、食糧が「欠乏」している時は、どこにも食料がないというニュアンスになります。

全体的に「不足」している時に、「欠乏」という言葉を使ってみましょう。