「神経質」の意味とは?「神経質」と「几帳面」の違い・対義語・読み方・英語・類語
この「神経質」な人は、意外に多いものです。
自分はそうではないと思っていても、人からそうだという言われてしまうこともあるでしょう。
目次
- 「神経質」の意味とは?
- 「神経質」の読み方
- 「神経質」の英語(解釈)
- 「神経質」の対義語
- 「神経質」の言葉の使い方
- 「神経質」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「神経質」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「神経質」の類語や類義表現
- 「神経質」と「几帳面」の違い
「神経質」の意味とは?
神経質とは、「ほんの些細な所まで気になってしまう性格」を指して使う言葉です。
「彼は神経質だ」と言うと、その彼は、他の人から気にならないような隅々まで気にする人だという意味になります。
そのような人が検品作業を行うとなると、基準は満たしている中でも(自分なりの細かい基準で)気に入らないものは弾いてしまうということになるでしょう。
その為、大抵の場合、あまり好かれない性格だと言えるかも知れませんが、そうだからこそ信用されるという場合も少なくないのです。
「神経質」の読み方
「神経質」は、「しんけいしつ」と読んでください。
難しい漢字は使っていない言葉なので、読み方で困ることはないでしょう。
「質」は一文字だと「たち」とも読む言葉で、その場合の意味は「性格や性質」です。
「神経質」で使っている「質」は、その意味だと解釈して、「神経が鋭い性格」だと考えると分かりやすいでしょう。
「神経質」の英語(解釈)
神経質は、英語では“nervousness”と表記します。
“he is nervousness”とすると、「彼は神経質な性格だ」という意味になります。
この“nervousness”は、「緊張感」という意味にも使える言葉で、その場合には“feelings of nervousness”となります。
“nervousness”だけの場合には、「神経質」という意味だと考えていいでしょう。
「神経質」の対義語
「神経質」の対義語は、「無神経」(むしんけい)だと言いたいところですが、この表現は反対の意味には違いありませんが、極端に雑なことになってしまうので、そこまでの言葉にはしないで「無頓着」(むとんちゃく)が適当でしょう。
無頓着は、「細かいことは気にしない」というなので、ちょうど神経質の反対の意味になります。
先の「無神経」では、反対の意味に加えて、その方向に行き過ぎてしまいます。
「神経質」の言葉の使い方
神経質は、細かい人だなと思った時などに使う言葉です。
自分にその傾向があると使うこともでき、更に人から自分がそうだと言われることがあるかも知れません。
どのような使われ方をした場合でも意味は一緒なので、「本当に細かい人だ」と言いたい、そう言われていると解釈すれば問題ありません。
「神経質」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
無神経を使ったよく見る表現の意味の解釈です。
意味は基本的に1つしかない言葉なので、どれも難しい解釈は必要ありません。
- 「神経質な人」
- 「神経質になる」
「神経質な人」
「細かい所まで気にする人」というそのままの意味です。
「あの人は神経質だ」と言った場合、その人が「神経質な人」という意味を兼ねているので、わざわざ「あの人は神経質な人だ」と言う必要はありません。
ですが、その方が文章的な語呂がよかったり、表現として適当だと思われる場合には遭えてそのように表現するもので、この解説の中でも何度かそのように使っています。
「神経質になる」
普段はそういう訳でもない人でも、大切な作業などにおいて「神経質になる」ことは珍しくありません。
この表現は、「普段より細かい所まで気にする」という意味だと解釈していいでしょう。
つまり、「その時だけ神経質な人のようになる」ことですが、決して悪い意味ではありません。
また、この使い方は、意味が1つしかない「神経質」の使い方の中で特殊な用い方だと考えてください。
「神経質」を使った例文や短文など(意味を解釈)
神経質を使った例文や短文です。
意味は単純な言葉なので、解釈に困る例文はないでしょう。
- 「神経質」を使った例文1
- 「神経質」を使った例文2
「神経質」を使った例文1
「あれだけ神経質な彼が、今日に限っていい加減な所が目立っている」
普段は些細な所まで気にする彼が、今日は何故か大雑把だと言っています。
普段から細かい性格な分、多少そうではない(あくまで人並には気を使っていたとしても)だけで、何かおかしいと思われてしまうかも知れません。
その為、この例文のような場合でも、そこまでいい加減という訳ではない可能性があります。
実際にどちらなのかは、その場面を見てみないことには分かりません。
「神経質」を使った例文2
「神経質な人だけに、彼に任せておけば安心だ」
細かい作業や検品などを、その人に任せれば安心だと使っている例になります。
そういった人なら、他の人なら見逃してしまうような僅かな所まで見付けてくれることに期待していると言っている使い方です。
神経質な人は、このような面で重宝されることがあるという例でもあります。
「神経質」の類語や類義表現
神経質と似た意味の言葉や表現です。
いずれも何かに「細かい」という性格が含まれている言葉です。
- 「敏感」【びんかん】
- 「繊細」【せんさい】
「敏感」【びんかん】
「色々なことにまで反応してしまう」という意味で使う言葉です。
「神経質」とよく似た意味になりますが、触覚に対してのそれに使うと、多少違う意味になり、「反応がいい」(触覚に対して反応が優れている)という意味で使うことができます。
例えば、僅かな刺激にも弱い肌のことを「敏感肌」と表現することがあり、この表現は化粧品のCMなどでよく見掛けます(そのような人でも大丈夫といった商品の紹介のことが多いです)。
「繊細」【せんさい】
「繊細な人」と言うと、ほんの些細な所にまで(悪い意味で)反応してしまう人になります。
よって、「神経質」と「気になる」部分までは一緒ですが、その後にそれを(悪い方に)気にしてしまうという意味で使う言葉です。
「神経質」と「几帳面」の違い
「几帳面」(きちょうめん)とは、「きちんとしてしないと気が済まない性格」のことです。
例えば、本棚の本が1巻からきちんと前後の位置まで揃っていないと、つい揃え直してしまういった性格で、「神経質」と似た点がありますが、それだけに特化した表現になり、検品などの際に細かい所まで気になるという意味で使うことはできません。
神経質は、基本的にはいい意味では使われない言葉ですが、それが幸いするということも多々ある為、悪い意味だけで使う訳ではないと覚えておきましょう。