「繊細」とは?意味や使い方!例文や解釈
日常会話で「繊細」という言葉を見聞きすることがあります。
一体どの様な意味なのか、使い方や例文なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「繊細」とは?
- 「繊細」の表現の使い方
- 「繊細」を使った言葉と意味を解釈
- 「繊細」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「繊細」の反対語
- 「繊細」の類語や類義語・言い換え
- 「繊細」の英語と解釈
「繊細」とは?
「繊細」の概要について紹介します。
- 「繊細」の読み方
- 「ほっそりとしていて上品なこと」の意味
- 「感情が細やかなこと」の意味
- 「繊細」の言葉の成り立ち
- 「繊細」と「神経質」の違い
「繊細」の読み方
「繊細」は「せんさい」と読みます。
「詳細」と混同して「しょうさい」と読まない様にしましょう。
「ほっそりとしていて上品なこと」の意味
体つきが小さくて細く、か弱く優美に見えることを言います。
主に女性の外見に対して使われ、体型だけではなく手足など細かい部位に対しても使われます。
「感情が細やかなこと」の意味
様々なことに気が行き届き、非常に細やかな感情を持っていることを言います。
常に色々なことに気付き、心の中で考えをめぐらしている状態を表します。
「繊細」の言葉の成り立ち
「繊細」はどちらも「いとへん」付くことから「細い」という意味を持つ漢字です。
「繊」は「細い糸」「か細い」「こまやか」という意味です。
「細」は「ほそい」「こまかい」「くわしい」「取るに足りない」という意味です。
つまり、2つの漢字は意味が似ていて「こまやかでか細い様子」を強調した言葉として使われているのです。
「繊細」と「神経質」の違い
「繊細」と似た意味の言葉に「神経質」がありますが、この2つは使分けがあります。
「繊細」は「周囲に対して気配りをすること、色々と気付くこと」という意味です。
細やかな気配りができることで良い意味でも使われる言葉です。
「神経質」は「周囲のことが気になり、いらだちや不安を感じる性質」という意味です。
細かいことが気になり過ぎてイライラするというネガティブなイメージがあります。
この2つの言葉の違いは「ポジティブなイメージかネガティブなイメージか」という点です。
「繊細」の表現の使い方
「繊細」の使い方を紹介します。
- 性格や性質に対して使われる
- 良い意味でも使われる
- 品詞の違い
性格や性質に対して使われる
「繊細」は人の性格だけではなく、ものの性質や様子に対しても使われます。
特に芸術作品に対して「繊細な表現」として使われることも多くなります。
良い意味でも使われる
「繊細」は悪い意味で使われるとは限りません。
よく気配りができる、人の気持が分るなど、良い意味でも使われることがあります。
品詞の違い
「繊細」は名詞で、形容動詞として「繊細だ」として使ったり、「繊細な〇〇」と名詞を伴って使われることが多くなります。
名詞形として「繊細さ」と表現されることもあります。
「繊細」を使った言葉と意味を解釈
「繊細」を使った言葉と解釈を紹介します。
- 「繊細な心の持ち主」
- 「繊細な描写」
- 「繊細さを持ち合わせている」
「繊細な心の持ち主」
周囲の空気を敏感に感じ取ったり、相手の気持ちが分るなど、見えないものが見えてしまう性格のことです。
必要以上に周囲のものが見えすぎてしまう為にストレスが溜まり易いこともあります。
「繊細な描写」
音楽や美術、陶芸など芸術作品に対して、細やかな表現がされていることを表します。
表現が美しいだけではなく、実物に近い、本物の様だと思わせる時にも使われます。
「繊細さを持ち合わせている」
見た目はダイナミックであったり、大らかな性格なのですが、その反面神経が細やかな面がみられることを言います。
「繊細」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「繊細」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「繊細」を使った例文1
- 「繊細」を使った例文2
「繊細」を使った例文1
「彼は意外に繊細な性格だった」
いつも明るい性格なのですが、仕事でミスをした時に激しく落ち込んでいるのでそのギャップが激しいことを表しています。
気にしていない様で実は気にするタイプだったのでしょう。
「繊細」を使った例文2
「繊細な表現のお蔭でまるで写真の様に見える」
絵画のレピューの言葉です。
細かい表現がまるで絵ではなく写真であるかの様に見えることを表しています。
「繊細」の反対語
「繊細」の対義語を紹介します。
- 「図太い」【ずぶとい】
- 「がさつ」【がさつ】
「図太い」【ずぶとい】
「周囲のことを全く気にせず平然としている様子」という意味です。
何かあっても動揺しない人に対しても使われます。
「がさつ」【がさつ】
「周囲の状況に気付かず、言動が荒っぽくて落ち着きがない様子」という意味です。
「繊細」の類語や類義語・言い換え
「繊細」の類語を紹介します。
- 「デリケート」
- 「華奢」【きゃしゃ】
- 「微細」【びさい】
「デリケート」
「感受性が強く、細かい点まで注意を払う性格のこと」という意味で、「繊細」の言い換えとして使われています。
周囲からの刺激に弱く、もろい、打たれ弱い様子を表します。
「華奢」【きゃしゃ】
「見た目がほっそりしていて弱々しい様子」「作りがもろいこと」「上品で華やか」という意味です。
「微細」【びさい】
「非常に小さくて細かいこと」という意味です。
「取るに足らないこと」という意味で使われることもあります。
「繊細」の英語と解釈
「繊細」の英語表現を紹介します。
- “He is quite sensitive person.”
- “That is a delicate problem.”
“He is quite sensitive person.”
「彼は全く持って繊細な人だ」です。
“sensitive”は「繊細な性格」という意味で使われる表現で、日本語としても使われています。
“That is a delicate problem.”
「それは繊細な問題だ」です。
“delicate”も「デリケート」として日本語化されています。
「デリケートな問題」「デリケートな部分」など性格や性質を表す言葉です。
「繊細」は「ほっそりとしていて上品なこと」「感情が細やかなこと」という2つの意味があります。
少し弱々しそうに見える、色々と気配りが過ぎる人に対して使ってみましょう。