「余韻に浸る」とは?意味や使い方を解説
ここでは「余韻に浸る」という言葉について、意味や例文などについてご紹介しますので、ぜひこの機会に一読ください。
目次
- 「余韻に浸る」の意味とは?
- 「余韻に浸る」の意味
- 「余韻に浸る」の言葉の使い方
- 「余韻に浸る」を使った例文
- 「余韻に浸る」の英語と解釈
- 「余韻に浸る」の類語や類義表現
「余韻に浸る」の意味とは?
この「余韻に浸る」(よいんにひたる)は、何かが成功した、うまくいったという際に使われる言葉です。
よって、その状態にならないことには使う機会がないかも知れません。
「余韻に浸る」の意味
余韻に浸るとは、何かいいことがあった際に、その感情を引きずっている状態に対して使う言葉です。
つまり、嬉しいことがあった場合に、その嬉しさを引き続き感じている状態がこれに当たります。
元々は、音の余韻(鳴った後に次第に小さくなっていく残音)が響いている状態にいつまでも聞き入っているという意味の言葉で、今でもその意味で使うこともありますが、あまり一般的な使い方ではありません。
「余韻に浸る」の言葉の使い方
余韻に浸るは、今がその状態だという時に使ってください。
また、人がその状態だと感じた時に、それを表現する為に使っても構いません。
悪いことがあった時にも、その感情を引きずってしまうことがありますが、その状態に対しては使えません。
あくまでいいことの「余韻」を楽しんでいる状態に対してだけ使える言葉です。
「余韻に浸る」を使った例文
余韻に浸るを使った例文です。
「浸っている」、「浸っていた」という形でもよく使われます。
- 「余韻に浸る」の例文1
- 「余韻に浸る」の例文2
- 「余韻に浸る」の例文3
「余韻に浸る」の例文1
「とてもいい映画を観た余韻にしばらく浸っていた」
感動するほどの内容だった映画が終わった後に、しばらくその内容を思い出していい気分になっていたと解釈してください。
この「余韻に浸っている」時は、総じて気分がいい状態だと考えていいでしょう。
「余韻に浸る」の例文2
「ずっと手掛けてきたプロジェクトがようやく終わったが、余韻に浸っている暇はない」
本来であれば、その終わりを祝って余韻に浸りたいところですが、すぐに次の仕事が入っているなどの理由から、思い返して喜んでいる暇もないと使っている例です。
この「浸っている暇もない」という形も、「余韻に浸る」の使い方として見掛けることが多く、嬉しさも半減といったところかも知れません。
「余韻に浸る」の例文3
「前の大会の余韻に浸っているうちに、もう次の大会の準備が始まろうとしている」
いい結果を残せた大会について思い出して振り返っているうちに、もう次の大会の準備だというシチュエーションです。
スポーツの世界では特に珍しいことではなく、シーズンオフと言われる時期(があるスポーツでは)まではその繰り返しだとも言えるでしょう。
1つの大会の終わりは、それが次の大会の始まりでもあるのです。
「余韻に浸る」の英語と解釈
余韻に浸るを英語にすると、“bask in the afterglow”となります。
これで「余韻に浸る」という意味の熟語となっているので、この形のまま覚えてください。
“bask in the afterglow of 〜”と使うと、「〜の余韻に浸る」という意味になります。
この使い方は英語でよく見られる為、知っておいて損はありません。
「余韻に浸る」の類語や類義表現
余韻に浸ると似た意味で使える言葉や表現です。
それほど種類がなく、どれも意味はよく似ています。
- 「余情を味わう」【よじょうをあじわう】
- 「興奮冷めやらぬ」【こうふんさめやらぬ】
「余情を味わう」【よじょうをあじわう】
「余韻に浸る」とほぼ同じ意味の言葉です。
そのまま置き換えて使っても構わない場合がほとんどですが、「余韻に浸る」の元の意味である、「音の余韻が響いている状態にいつまでも聞き入っている」の代わりには使えないので、そこが違う点となっています。
「興奮冷めやらぬ」【こうふんさめやらぬ】
最後に「中」を付けて使うと、「余韻に浸っている最中(その状態)」という意味になり、そのような使われ方がほとんどになる言葉です。
こちらも上の「余情を味わう」と同じく、音の余韻の意味では使えませんが、いいことがあった後の感動を表したい場合、「余韻に浸る」より強くそれが表現できる言葉です。
「余韻に浸る」は、意味や使い方を知っておきたい言葉です。