「拘る」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】
「拘る」という言葉の意味や類語を紹介します。
さらに「拘る」の使い方や、「拘る」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「拘る」の意味とは?
- 「拘る」の読み方と意味
- 「拘る(こだわる)」の言葉の使い方
- 「拘る(こだわる)」を使った例文
- 「拘る(こだわる)」の類語や類義の言い回し
「拘る」の意味とは?
「拘る」という言葉を知っているでしょうか。
読み方が難しい漢字が使われているため、「拘る」をどう読むのか分からない人も多いと思います。
もちろん「拘る」という言葉を読む事ができて、またその意味を理解している人もいると思います。
そのような人の中には、自分が何かに「拘る」傾向がある事に気付いている人もいるでしょう。
逆に「拘る」人が嫌いという人もいるはずです。
そんな性格的に好き嫌いの違いが出る言葉、「拘る」の読み方と意味を紹介します。
「拘る」の読み方と意味
「拘る」という言葉をどのように読めばいいでしょうか。
「拘る」には、主にふたつの読み方があり、それぞれの意味が微妙に違いますので、知っておきましょう。
- 「こだわる」
- 「かかわる」
「こだわる」
まず「拘る」は「こだわる」と読みます。
今回紹介する「拘る」は、「こだわる」と読むケースになります。
「拘る」には、「何かをいつまでも気に掛ける」という意味があります。
例えば「つまらない事に拘る」という場合は、どうでもいいような事をいつまでも気に掛けているという意味になります。
「かかわる」
「拘る」は「かかわる」と読む事もあります。
「拘る」には、「囚われて離れない」という意味があります。
「小さな事に拘る」という場合は、小さな事が気になって、そこから抜け出せなくなってしまった様子を意味します。
「拘る(こだわる)」の言葉の使い方
「拘る」という言葉を、どのような場面で使えばいいでしょうか。
「拘る」には、「何かをいつまでも気に掛ける」という意味がありますので、そのような状態に自分がなってしまった時や、誰かがそうなってしまった時に使ってみましょう。
例えば友達同士で楽しくテニスをしていたのに、いつの間にか勝ちたい気持ちが強くなってしまうことがあります。
このような状態になると、楽しくテニスをする趣旨とは違う状態になってしまいます。
もし文章にするなら、「勝負に拘り過ぎて、テニス事態を楽しめなくなった」という文章にする事ができます。
気付いたら、小さなことにこだわり、最初に思っていたのとは違う状況になっている事があります。
そのような時に、「拘る」という言葉を使ってみましょう。
「拘る(こだわる)」を使った例文
続いて、「拘る」という言葉を使った例文を紹介して行きます。
様々な場面における、「拘る」を使った文章を見て、使い方のコツなどを覚えて行きましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける「拘る」を使った例文を紹介します。
「Aさんは、仕事の細部に『拘る』ため、その部分の仕上がりは完璧になるが、仕事全体の仕上がりはあまり良くない。一緒に仕事をしていて、イライラする事が多い人だ」
この例文に登場するAさんのように、仕事の一部に異常に「拘る」人は、あまり仕事ができない人です。
もっと大事なポイントがあるのにと、一緒に仕事をしている人はストレスを感じる事が多いでしょう。
もし仕事をしていて、何かに夢中になってしまった時は、落ち着いて自分がしている事を客観的に見てみると良いでしょう。
細部に「拘る」傾向がある人は、バランスよく仕事をするように心掛けましょう。
例文2
恋愛の場面における「拘る」を使った例文を紹介します。
「私の彼氏は、何かと『拘る』傾向が強い人だ。そのため、一緒に買い物に行くと、選ぶのに時間がかかり面倒に感じる。もし結婚をしたらと思うと、気が遠くなる」
この例文の彼氏のように、何かにつけて「拘る」人がいます。
このタイプの人は、素晴らしい品物に囲まれた素敵な部屋を作る事ができますが、そこにかける労力も半端ではありません。
「拘り」の無い人にとっては、ついて行くのが難しい熱心さではないでしょうか。
もし、このような人を好きになった時は、結婚生活がどうなるかまで、イメージしてみるといいかもしれません。
「拘る(こだわる)」の類語や類義の言い回し
最後に「拘る」の類語や、類義の言い回しを見て行きましょう。
「拘る」といた意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「囚われる」【とらわれる】
- 「執着」【しゅうちゃく】
- 「拘泥」【こうでい】
「囚われる」【とらわれる】
「囚われる」という言葉があります。
「囚われる」には、「それから抜け出せない」という意味があります。
例えば「アイドルに囚われる」という場合は、アイドルの事が好きすぎてはまってしまい、アイドルを応援するのを辞めようと思っても、それができないような状態になっている様子を意味します。
ディープな趣味、「沼」と呼ばれるような趣味がありますが、そのような趣味にはまっている人を、「囚われる」という言葉で表現する事ができます。
また、仕事をしなければいけないのに、部屋の片づけを初めて止められなくなってしまうような状態も、「囚われている」と言う事ができるでしょう。
「執着」【しゅうちゃく】
「執着」も「拘る」とよく似た言葉です。
「執着」には、「深く思い込んで忘れきれぬ事」という意味があります。
分かりやすい例は、元カレや元カノを忘れられない男女の気持かもしれません。
別れたものの、元カレや元カノに「執着」し、忘れきれない人は多いでしょう。
「執着」はこのように、あまりポジティブな意味では使われない言葉です。
もし「執着」する事が多いと感じている人がいたら、これを機会に「執着」を捨ててみましょう。
身軽になり、楽しい出会いに恵まれるようになるかもしれません。
「拘泥」【こうでい】
「拘泥」は「こうでい」と読みます。
「拘泥」には、物事にとらわれて、拘る事という意味があります。
「拘る」が表現する状態よりも、さらに強く執着してしまっている時などに、「拘泥」という言葉を使います。
何かに「拘泥」すると、本質を見失ったり、物事がスムーズに進みにくくなります。
そのため仕事の場面などでは、「拘泥しないように」と自分や周囲の人に言い聞かせる事が大切かもしれません。
「拘る」という言葉の意味や使い方を見てきました。
みなさんも、何かをいつまでも気に掛けてしまう事があるかもしれません。
それがつまらない事や、小さな事なら、早く忘れてしまった方が、人生全体がスムーズに進みそうです。