「野放図」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「野放図」の意味や類語を紹介します。
さらに「野放図」の使い方や、「野放図」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「野放図」の意味とは?
- 「野放図」の類語や同義語
- 「野放図」の言葉の使い方
- 「野放図」を使った例文や短文(解釈)
- 「野放図」を使った言葉と意味を解釈
「野放図」の意味とは?
みなさんは「野放図」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
中には、「野放図」という言葉にぴったりの、特定の人物の顔が浮かんだ人もいるかもしれません。
一方で、「野放図」という言葉を聞くのが初めてという人もいるでしょう。
日常会話ではほとんど登場しない「野放図」ですが、時代小説などにはたびたび登場する言葉です。
これを機会に「野放図」の読み方と意味を覚えておきましょう。
- 「野放図」の読み方
- 「野放図」の意味
- ずうずうしい態度
- 際限がない事
「野放図」の読み方
「野放図」は「のほうず」と読みます。
「野」は「の」、「方図」は「ほうず」と読みます。
「野」を「や」と読み間違えて、「やほうず」と読む人が中にはいます。
「野放図」は「のほうず」と読む事を覚えておきましょう。
「野放図」の意味
「野放図」には、どのような意味があるでしょうか。
「方図」という言葉があり、「際限」という意味があります。
「野」には「野放し」という意味がありますので、「野放図」は、「際限がない」という意味になります。
ずうずうしい態度
「野放図」の一つ目の意味として、「ずうずうしい態度」という意味があります。
「傍若無人」という言葉に言い換える事もできます。
人を人とも思わない横柄な態度を取る人の事を「野放図なふるまい」などと言って、非難することがあります。
際限がない事
二つ目の意味が「際限がない」「だらしない」という意味です。
「野放図な金遣いで、家をつぶす」という場合、「際限なくお金を使って、家計をおかしくしてしまう」という意味があります。
「野放図な生活」は、だらしがない生活という意味になります。
みなさんの中にも、酔い潰れるまでお酒を飲むような生活をしている、「野放図なお酒の飲み方」をしている人がいるかもしれません。
このように「野放図」には、主に二つの意味がりますので、使い分けてみましょう。
「野放図」の類語や同義語
「野放図」の類語や、似た意味の言葉を紹介します。
「野放図」と言い換え可能な言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
覚えてボキャブラリーを増やし、コミュニケーション能力をアップしましょう。
- 「自分勝手」【じぶんかって】
- 「厚顔無恥」【こうがんむち】
- 「傍若無人」【ぼうじゃくぶじん】
「自分勝手」【じぶんかって】
「自分勝手」には、自分の好きなように振る舞って、他の人の事を考えない事、または自分の事だけを考える事を言います。
「自分勝手」な行動を取ると、他の人に迷惑が掛かりますので、そのような人は長い目で見れば嫌われてしまいます。
結果的に「自分勝手」な人はスポイルされてしまうでしょう。
もし、自分が「自分勝手」だと気付いたら、すぐに考え方を変えて、人から嫌われないようにしましょう。
「厚顔無恥」【こうがんむち】
「厚顔無恥」という言葉があります。
「厚顔無恥」は、厚かましくて、恥を恥とも思わない事を言います。
「面の皮が厚い」という言葉もありますが、それと同じような意味があります。
ずうずうしく、自分がやりたい通りに物事を進めようとするので、周りの人に迷惑を掛けてしまいます。
一時的に言い目にあう事もあるでしょうが、長い目で見ればやはり、スポイルされてしまうでしょう。
「厚顔無恥」な人も、長期間活躍する事ができない人です。
「傍若無人」【ぼうじゃくぶじん】
「傍若無人」は、そばに人がいないように振る舞う人、と言う意味があり、身勝手な人や、身勝手な振る舞いの事を指します。
例えば、満員電車の中で、スマホゲームをしたり、大声で下品な話をする人は、「傍若無人」な人と言えるでしょう。
「野放図」と似ている言葉で、「ずうずうしい態度」という意味が含まれています。
「野放図」の言葉の使い方
「野放図」という言葉は、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「野放図」の意味として、「ずうずうしい態度」という意味、さらに「際限がない」「だらしがない」という意味があります。
このような態度を取る人を見た時に、「野放図」という言葉をかけてみましょう。
例えば酔っぱらってずうずうしい態度を取る人がいたら、「野放図」という言葉でその人の事を切り取る事ができます。
まただらしない生活を送っている人を見た時は、「野放図な生活」だと言う事ができます。
もちろん自分が身勝手な態度を取ったり、だらしのない生活を送っている時は、自分に向けて「野放図」という言葉を掛けてみましょう。
「野放図」を使った例文や短文(解釈)
「野放図」を使った例文を紹介します。
様々な場面における「野放図」を使った文章を見る事で、「野放図」という言葉の使い方のコツが見えてくるかもしれません。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
ビジネスシーンにおける「野放図」を使った例文を紹介します。
「○○さんは、普段はとても穏やかでいい人だけど、お酒を飲むと『野放図』キャラになってしまう。
だからなるべく○○さんにはお酒をすすめないようにしましょう」、「私の取引先の相手が『野放図』な態度を取ります。
もう取引を止めたいのですが、課長はどう思いますか?」、「金遣いが荒い『野放図』な部下が、借金で苦しんでいるようです。
社内でお金の融資を受ける事ができるでしょうか」などです。
「野放図」な人は、社内に何人もいるかもしれません。
そのような人には、適度に距離を置く事をおすすめします。
例文2
恋愛シーンにおける「野放図」を使った例文を紹介します。
「私の彼は、仕事ができて収入も多いが、『野放図』なので、すぐにお金がなくなる。
デートで高級店に行けるのは嬉しいけど、貯金が無いのはちょっと困る」、「彼がデート中に、飲食店の店員に『野放図』な態度を取った。
幻滅したので、彼とは別れようと思う」ちおう感じです。
「野放図」な彼と付き合うと、経済的に恵まれるかもしれませんが、精神的に厳しい事も多そうです。
例文3
その他の場面における「野放図」を使った例文を紹介します。
「若い頃の『野放図』な生活のせいで、貯金が全然ない。
彼女にもフラれ、散々な中年生活のはじまりだ」、「コンビニの前に『野放図』な面々がいて入りにくい。
やはり遠くのコンビニに行こう」などです。
「野放図」な生活を送ると、後で付けがきてしまいます。
ある程度将来の事も考えながら、現在の日々を楽しみましょう。
「野放図」を使った言葉と意味を解釈
最後に「野放図」を使った言葉を紹介します。
あわせてその意味を解釈して行きます。
- 「野放図に走る」
- 「野放図もない」
「野放図に走る」
「野放図に走る」という言葉があります。
「野放図」には、「ずうずうしい」「際限なく」などの意味があります。
そのため「野放図に走る」は、わがままに、また際限なく走るという意味があります。
自分の気の向くまま、限度を考えずに滅茶苦茶に走るという感じです。
「野放図もない」
「野放図もない」という言葉もあります。
「野放図」だけで「際限がない」という意味がありますので、「際限がない、もない」のようになり、意味が分かりにくいかもしれません。
しかし「野放図もない」は、「野放図」単体と同じように、「際限がない」という意味になります。
「野放図もない夢」は、際限がない夢という意味になります。
「野放図」の意味や使い方を見てきました。
「野放図」には、傍若無人な態度という意味と、だらしがない、際限がないという意味があります。
みなさんの周囲にも、「野放図」な人がいるでしょうか。
また自分が「野放図」になっていないか、自分を顧みるのもいいかもしれません。