「バズった」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
インターネットには、その中で使用される専用の言葉があります。
基本的にあまり綺麗な言葉はなく当然文字なため、意味が分かりにくいものも多いのですが、女子高生や大学生などの若年層の人達は、日常会話でも使用している事も多いようです。
今回はその言葉の中の「バズった」について解説したいと思います。
目次
- 「バズった」の意味とは?
- 「バズった」の類語や言い換え・似た言葉
- 「バズったツイート」の意味
- 「バズった」の使い方
- 「バズった」の英語
- 「バズった」の語源
- 「バズったので宣伝します」とは?
- 「バズった」はいい意味?悪い意味?
「バズった」の意味とは?
「バズった」とは
- インターネット上で交わされる情報交換が話題になり拡散すること
- SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などで注目を浴び、人気が出たり周りがざわつくこと
をいいます。
インターネット上の言葉であり、いわゆるインターネットスラング(隠語・略語・俗語)なので、インターネット利用者の間では通用したり使用する特殊な言語表現であるため、日常会話やビジネス、公の場では使う事はほぼないと言えます。
ただ若年層やインターネット中心の生活を送っているような人達の間では日頃から実際の会話の中でも使用されているようです。
「バズった」の類語や言い換え・似た言葉
「バズった」という言葉の意味に近い単語をいくつか挙げてみたいと思います。
- 「席巻する」【せっけんする】
- 「旋風を巻き起こす」【せんぷうをまきおこす】
- 「持て囃される」【もてはやされる】
「席巻する」【せっけんする】
「席巻する」とは、ものすごい勢いで次々と狙ったものを自分の手に収めていく事や、特定の範囲や期間において絶対的な地位や絶大な人気を誇る事を表す言葉になります。
「席」は敷物、「巻」は巻くという意味があり、敷物を巻き取るようにササっと自分のものにする事という様子からきています。
- 「あのグループはデビューしたばかりだけど、既に席巻していて非常に将来性を感じる」
- 「彼が席巻したのは随分昔の話だから、何か言われても気にする必要はない」
など。
「旋風を巻き起こす」【せんぷうをまきおこす】
世間を騒がしたり注目の的になるような状況や、また何かを流行らせたりそのキッカケになるような行動や発言をする事をいいます。
- 「今年初めに旋風を巻き起こしたあの言葉って何だったかな」
- 「旋風を巻き起こす為に、企業はあれこれ試行錯誤している」
など。
「持て囃される」【もてはやされる】
話題にして盛んに褒めたり、持ち上げてチヤホヤする事を言います。
また見栄え良くなるようにしたり、引き立てるという意味もあります。
- 「一時期あれ程持て囃したくせに、今じゃ見向きもしない」
- 「彼女は自分の事をよく分かっていて、持て囃されるのも今だけだと思っている」
など。
「バズったツイート」の意味
「バズったツイート」とは言葉そのまま、人気や支持、話題になったツイートという意味になります。
人気がある分、そのツイートへのリプライ(返信)が多くなる傾向があるので、ツイートがバズると純粋なリプライの他にも広告や宣伝などが紛れてついてくる場合があります。
「バズったツイート」のtweet(ツイート)は英語であり、「鳥のさえずり」を意味します。
日本語では「つぶやき」と訳される事が多いのですが、twitterは人をなじったり、あざけるという意味もあるので、「バズったツイート」の内容はネガティブな場合も多いかもしれません。
ですが「芸能人がうちのお店に来ている」「誰かと誰かが密会」などというプライバシーを侵害するようなツイートはともかく、本当にダメな事を忠告としてツイートする事によって"呼びかけ"にもなるので、ネガティブな内容であってもプラスに作用する場合もあるようです。
「バズった」の使い方
例えば自分が提供したものや話題にしたもの、無意識にでも発信したものが何かの拍子に取り上げられて、一気に拡散されると「バズった」状態になります。
その時に「(自分の)ツイートがバズった」と言ったり、誰かから「バズってる」と言われる事もあるでしょう。
もしくはSNSなどで誰かが発信したものが話題になったり、リプライやフォロワーが一気に多くなった場合に、「(この人)バズってる」という表現を使う事があります。
またtwitterやInstagram、Facebookなどの他のSMSでも「バズった◯◯」と言った使い方もされますし、インターネット上に関わらず日常でも「バズったイケメン」「バズった景色」などのように使われます。
「バズった」の英語
「バズった」という言葉は造語であり、「バス・マーケティング」を短縮した言葉だとされているので的確な英語はありません。
ですが近い意味を持つ言葉を紹介したいと思います。
- “It became the topic”【話題になった】
- “diffusion of information”【情報の拡散】
“It became the topic”【話題になった】
“It became the”で「?になる」という意味になり、“topic”が「話題」になります。
「バズった」は話題や人気を集める事なので近い表現になります。
“It became the topic at Twitter”【twitterで話題になった】など。
“diffusion of information”【情報の拡散】
“information”は「情報」という意味ですが、日本では案内や受付というイメージが強いかもしれません。
また“diffusion”は「拡散する・普及する」という意味があります。
“SNS is the best way todiffusion of information”【情報を拡散するにはSNSが最良だ】など。
「バズった」の語源
では、そもそも「バズった」はどこから発生した言葉なのでしょう。
「バズった」は「バズる」の過去形になりますが、「バズる」の「バズ」とは『バズ・マーケティング』の「バズ」であり、英語の“buzz”=《蜂がブンブン音を立てて飛び回る・羽音を立て集まりざわざわとする》という様子から派生した造語になります。
『バズマーケティング』とは人々に興味を持ってもらったり話題にしたり、噂になるように意図的にその現象を発生させるようにする手法をいいます。
つまり最初に強烈なインパクトを与える事で、あとはそれに対して反応した人達が情報伝達し世間に広めていく事を狙った非常に有益な戦法だといえるでしょう。
「バズった」はインターネット上の表現ですが、InstagramやTwitterなどでインパクトのある投稿をする事で、より「いいね」がついたり、仕事や商売に繋がる・生み出す事も多いので、本来のマーケティングという意味を正しく使用している場合もあります。
そしてもう一つに、Twitterでつぶやかれて話題になっている言葉を検索したりピックアップするサイトの名前である《buzztter》が由来だともいわれています。
つまり《buzztter》で取り上げられるほど話題になっているという事なので、Twitter内で話題になっている単語を「バズる」と使うようになったという説もあります。
「バズったので宣伝します」とは?
狙ってか、たまたまかは別として「バズった」状態というのは注目をされ話題になっている状態という事になります。
内容はともかく自分の意見や考え方、インターネットにあげた内容が他人の気持ちを掴んだという事になります。
そんな状態を利用して自分がやっている事や、頼まれた事などを発信する事を「バズったので宣伝します」と言って利用する人も存在するためこのような言葉が出来たのだと思われます。
注目を浴びているので、自分が宣伝・広告塔になって更に情報を拡散する事で広めたい事の認知度が上がるという事になります。
「バズった」はいい意味?悪い意味?
「バズった」によく似た状態に「炎上」があります。
「炎上」という言葉は文字通り燃え上がる事ですが、インターネット内で「炎上」するとは《発言や失言によって非難や批判を浴びる事になり収拾がつかなくなる事》をいいます。
一気に閲覧数やリプライが増えるので状態としては似ていますが、「バズった」は比較的いい話題や人気がある事、共感出来ることなどで起こる現象になりますが、共感を得たり話題になる内容がポジティブなものばかりとは限りません。
ですからいい意味かと問われれば、「炎上」のように批判や非難といったネガティブなリプライで埋め尽くされてしまうよりはいい意味で使われる事が多いと言えるでしょう。
インターネット上には沢山の専門用語がありますが、全員が理解出来ているわけではありません。
むしろ疑問に思ったり意味不明な場合の方が多いのではいでしょうか。
今回はその中の一つの言葉ではありますが、参考にしてみて下さい。