「持て囃される」とは?意味や使い方!例文や解釈
日常会話で「持て囃される」という言葉を耳にすることがあります。
どの様な意味なのか、使い方や類語などについても紹介します。
目次
- 「持て囃される」とは?
- 「持て囃される」の表現の使い方
- 「持て囃される」の類語や類似表現や似た言葉
- 「持て囃される」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「持て囃される」の反対語
- 「持て囃される」の英語と解釈
「持て囃される」とは?
「持て囃される」の概要について紹介します。
- 「持て囃される」の読み方
- 「口々に話題にされること」の意味
- 「大切に扱われること」の意味
- 「ひときわ美しく見られること」の意味
- 「持て囃される」の語源や由来
「持て囃される」の読み方
「持て囃される」は「もてはやされる」と読みます。
「囃される」が難しいので、普段は平仮名表記にされることが多くなります。
また、「持て囃される」の他に「持て栄やされる」と表記されることもあります。
「口々に話題にされること」の意味
大勢の人が一人に対して口々に話題にして騒ぐことを意味します。
「持て囃される」の場合、良い意味で話題になることを表し、大勢の人からほめられることを言います。
「大切に扱われること」の意味
その人が大切な存在として丁寧に扱われることを意味します。
相手から常に気配りをされたり手厚い待遇を受けることを言います。
「ひときわ美しく見られること」の意味
こちらは古文での使い方で、非常に美しくて引き立たせられることを意味します。
ハッとする様なキレイな見た目のことを表します。
「持て囃される」の語源や由来
「持て囃される」の語源は漢字の意味から来ています。
「持て」は、動詞「持てる」の連用形で「人気があって人が周囲に集まってくる様子」「その状態を保つこと」という意味があります。
「女性にモテる」の「モテる」と同じ語源になります。
「囃される」は「囃す」の受動態で、多くの意味があります。
「手拍子や合いの手を入れて調子を取ること」「笛や太鼓で盛り上げること」の意味は祭りの「お囃子(おはやし)」の語源になっています。
「大勢で同時にほめたりけなしたりすること」「株や市場で話題になること」という意味は「囃し立てる」の語源になっています。
これらの言葉が組み合わさり「人気があり、ほめられたり盛り上げられたりすること」という意味で使われる様になりました。
「持て囃される」の表現の使い方
「持て囃される」の使い方を以下に紹介します。
- 「異性に持て囃される」【いせいにもてはやされる】
- 「盛んに持て囃される」【さかんにもてはやされる】
- 「一時的なものが多い」【いちじてきなものがおおい】
「異性に持て囃される」【いせいにもてはやされる】
非常に人気のある人で、黙っていても異性が近寄ってくる程の魅力を持っていることを表します。
男性の場合は見た目が良いだけではなく高収入である人が多く、女性の場合は容姿が優れていて会話が上手な人が多くなります。
「盛んに持て囃される」【さかんにもてはやされる】
自分だけではなく周囲の人達にも人気があり、引っ張りだこになっていたりほめられたりしていることを表します。
実際に目に見えるものだけではなく、流行語やトレンドなど、一時的に人の心を掴む様なものごとに対しても使われます。
「一時的なものが多い」【いちじてきなものがおおい】
「持て囃される」は、一時的に人気が出てそれが他の人達にも伝わり、大勢の人達に好かれることを表します。
「囃す」という言葉は「笛太鼓にのって盛り上がること」という意味もあるので、その時だけのことに対して使われます。
「持て囃される」の類語や類似表現や似た言葉
「持て囃される」の類語を幾つか紹介します。
- 「人気を博す」【にんきをはくす】
- 「褒めそやされる」【ほめそやされる】
- 「ちやほやされる」【ちやほやされる】
「人気を博す」【にんきをはくす】
意味は「広く世間から評価されて人気が出ること」で、狭い地域ではなくテレビやネットなどを通じてほぼ全国規模で人気が出ることを言います。
「褒めそやされる」【ほめそやされる】
意味は「必要以上にほめられること」「しきりにほめたたえると」です。
周囲から見て少しわざとらしい位ほめらられることを言います。
「ちやほやされる」【ちやほやされる】
「甘やかされたりご機嫌を取られたりして大切に扱われること」という意味です。
甘やかされるという意味の「蝶よ花よ」が段々と省略されて「ちやほや」になったのが語源です。
何か一つ人より優れた点があり、そこを過剰にほめられている状態を表します。
「持て囃される」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「持て囃される」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「持て囃される」を使った例文1
- 「持て囃される」を使った例文2
「持て囃される」を使った例文1
「今時はあんな草食系の男性が持て囃されるんだね」
合コンやイベントで、草食系の男性が女性にモテモテの状態であることを表しています。
同じ男性から見れば頼りないと思えるのですが、女性は清潔感や優しさを重視しているので、肉食系よりも草食系の男性の方が好かれるのです。
あまりにもモテ具合に差があるので思わずつぶやいてしまったことが伝わります。
「持て囃される」を使った例文2
「最近では大きなバッグが持て囃されている」
昔は大きなバッグは下品であるとされ、女性はなるべく小さなバッグを持つのがオシャレと言われていました。
しかし最近では女性の持ち物が増えて、ペットボトルや雑誌、スマホなどがすっかり入るおおき目のバッグに人気が集まっています。
コーチやプラダなど有名ブランドのトートを持ち歩く女性が増えたことに対する発言です。
「持て囃される」の反対語
「持て囃される」に反対語はありませんが、近い意味の言葉を紹介します。
- 「相手にされない」【あいてにされない】
- 「見向きもされない」【みむきもしない】
「相手にされない」【あいてにされない】
「こちらから働きかけても応えて貰えないこと」という意味です。
人気がなく人が寄ってこないという点で「持て囃される」の反対の意味と言えます。
「見向きもされない」【みむきもしない】
「人が全く興味や関心を示さないこと」という意味です。
こちらも話題性がないという点で「持て囃される」の反対語と言えます。
「持て囃される」の英語と解釈
“He does't like to be made a fuss.”
「彼は持て囃されるのが嫌いだ」になります。
“make a fuss”で良い意味でも悪い意味でも「大騒ぎをする」として使われます。
「持て囃される」は「口々に話題にされること」「大切に扱われること」「ひときわ美しく見られること」という意味があります。
何か目立つ点があり、大勢の人に人気がある人に対して使ってみましょう。