「心算」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「心算」の意味や類語を紹介します。
さらに「心算」の使い方や「心算」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「心算」の意味とは?
- 「心算」の類語や言い換え・似た言葉
- 「心算」の言葉の使い方
- 「心算」を使った例文
- 「心算」を使った言葉と解釈
「心算」の意味とは?
「心算」という言葉を見たことがあるでしょうか。
あまり一般的に使われている言葉ではないので、知らないという人の方が多いかもしれません。
しかし「心算」の意味を知れば、それほど難しい言葉ではない事が分かるでしょう。
そこで意味を知れば使いたくなる言葉、「心算」の読み方と例文を紹介します。
- 「心算」の読み方
- 「心算」の意味
「心算」の読み方
「心算」は「しんさん」と読みます。
難しい漢字が使われていないので、読み間違えが少ない言葉かもしれません。
また「心算」は「つもり」と読むケースもあります。
「明日は休むつもり」「返ったらすぐ寝るつもり」などの「つもり」で、誰でも毎日のように使っている「つもり」です。
「つもり」を漢字で書くと、「積もり」になりますが、「心算」と書く事もあります。
このように「心算」は「しんさん」と読み、時々「つもり」と読むという事を知っておきましょう。
「心算」の意味
「心算」は「つもり」と読むことがあると紹介しましたが、「心算」と「つもり」はとても似ている言葉です。
「心算」は「自分だけの心の中で、計画している事」「心づもり」という意味があります。
「心づもり」は、「心の中でこうしようと考えている事」という意味がありますので、ほとんど同じ言葉と言っても過言ではありません。
まだ実現していないけれど、自分の心の中ではこうしようと思っている、そのような事は誰にでもあると思います。
例えば仕事で成功して、素敵な恋人を作ろうと「心算」している人は、少なくないでしょう。
このように「心算」には、「心の中でこうしようと考えている事」という意味があります。
「心算」の類語や言い換え・似た言葉
次に「心算」の類語や言い換えられる似た意味の言葉を見て行きましょう。
似た意味の言葉を知る事で、「心算」の意味がより深く知れるかもしれません。
- 「胸算用」【むなざんよう】
- 「思惑」【おもわく】
- 「魂胆」【こんたん】
「胸算用」【むなざんよう】
「胸算用」は「心の中で計算する事」という意味があります。
例えば、男性からふたり同時に告白されたとしたら、あれやこれや考えると思います。
そして純粋に、「男性の事を好きかどうか」を考えるだけでなく、「どちらと付き合った方が自分にとって得か」という事を計算する事になるかもしれません。
このような、心の中の計算を「胸算用」と言います。
ほとんどの人が、仕事を引き受けるかどうかを迷う時、友達から飲み会に誘われた時も、「胸算用」をするはずです。
このように誰にも相談しにくい案件を、心の中で考えて計算する事を「胸算用」と言います。
「思惑」【おもわく】
「思惑」には「ある意図を持った心」という意味があります。
例えば会社の会議で発言をする時には、単純に発言したい事があるというだけでなく、「上司に積極的だと思われたい」「そろそろ発言しないと無能だと思われてしまう」などの「意図」があるはずです。
このような意図を持った心を「思惑」と言います。
「心算」と似た意味を持つ、言い換えができる場面もある言葉です。
「魂胆」【こんたん】
少しネガティブな意味で使われる事が多い言葉ですが、一般的に良く知られている言葉でもあります。
「魂胆」には、「隠された良くないたくらみや意図」という意味があります。
「思惑」や「心算」に似ていますが、「悪い計算」「悪い意図」がある場合、「魂胆」と呼ばれてしまいます。
例えば飲み会で酔った女性を家に送り届ける事は悪い事ではありませんが、その女性に悪さをしようと思っている場合は、「悪い計算」「悪い意図」があるため「魂胆」と呼ばれます。
「心算」も、心の中の計画が悪い場合は、「魂胆」と呼ばれてしまうかもしれません。
「心算」の言葉の使い方
「心算」はどのような場面で使えば良いでしょうか。
「心算」には、「自分のだけの心の中でこうしようと考えている事」という意味があります。
そのため、まず「誰にも話していない事」、さらに「心の中で計画している事」という二つの要件を満たしている場合に使うようにしましょう。
例えばビジネスシーンでは、会社で自分が何かしらの立場になりたいという思いを抱えている人がいます。
「社長になりたい」という野望もあれば、「できるだけ責任を負わず、定年を迎えたい」という思いを抱いている人もいるでしょう。
このような考えを他の誰にも話していない場合、これらの心の中の計画は「心算」と呼ぶ事ができます。
恋愛面でも、日常的な場面でも、何かしらの「誰にも話していない、心の中だけの計画」があると思います。
このような計画がある人は、自分の考えを「心算」と表現してみましょう。
「心算」を使った例文
「心算」を使った例文を見て行きましょう。
「心算」という言葉を、どのような場面で使えばいいかが見えてくるかもしれません。
- 「心算」の例文1
- 「心算」の例文2
- 「心算」の例文3
「心算」の例文1
日常的な場面で、「心算」を使った例文を見て行きましょう。
「今日は早起きして、朝風呂に入ってゆっくりしようという『心算』があったが、寝坊して台無しになった」、「早歩きをすれば電車に間に合うと『心算』したが、信号に引っかかり乗り遅れてしまった」などです。
日常生活のささやかな「心算」は、ちょっとした事で狂いが生じてしまいがちです。
「心算」の例文2
次に恋愛場面で「心算」を使った例文を見て行きましょう。
「片想いの女性に告白して、何度かデートをして、クリスマスにプロポーズする『心算』があったが、最初の告白に失敗し『心算』が狂ってしまった」、「休みの日に彼とデートする『心算』だったが、彼の休日出勤のせいで台無しになった」などです。
「心算」は他の誰にも告げていない自分だけの計画ですから、相手の都合次第ですぐに破綻してしまいます。
「心算」の例文3
最後にビジネスシーンで「心算」を使った例文を見て行きましょう。
「入社して数年で課長になり、20代で取締りになる『心算』があったが、30代になっても平社員のままだ」、「上司に好かれるために積極的に仕事をしたが、逆にうざがられてしまい、『心算』が狂った」などです。
さらに、「上司のランチに付き合って、うなぎをご馳走してもらう『心算』だったが、時間がなく牛丼屋になってしまった。しかも割り勘だった」、「終業時間と同時に席を立つ『心算』が、仕事が終わらずに夜中になってしまった」などです。
ビジネスシーンはたくさんの人と時間を共有しますので、なかなか「心算」がその通りになる事はないようです。
「心算」を使った言葉と解釈
「心算」を使った言葉に「心算用」という言葉があります。
「心算用」は「こころさんよう」と読みます。
「心算用」には「心の中で、損か得か考えて計算する」という意味があります。
「彼と結婚をした方がいいか、毎日の様に『心算用』している」という場合、彼との結婚が自分にとって得か損か考えているという意味になります。
「心算」に、「損得勘定」が加わった言葉と言えるでしょう。
「胸算用」という言葉にとても似ている言葉です。
「心算」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「心算」は「しんさん」と読みますが、「つもり」と読む事もあります。
「自分の中だけ計画している事」という意味があり、「心づもり」とよく似た意味の言葉ですので、「心算」を「つもり」と覚えておくと意味が覚えやすいでしょう。