「魂胆」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「魂胆」は、その響きだけでいい意味はない言葉だと分かってしまうかも知れません。
目次
- 「魂胆」の意味とは?
- 「魂胆」の表現の使い方
- 「魂胆」を使った例文と意味を解釈
- 「魂胆」の類語や類義語
「魂胆」の意味とは?
「魂胆」とは、「表には出さない企み」という意味の言葉です。
心の中でそのような考えをもっていると使う為の言葉で、「あいつにどんな魂胆があるのか知らないが~」とした場合、その人の心の中にどんな企みがあるの分からないが~と解釈できます。
「隠し持っている企て」とも表現でき、その内容はまず悪いことだと考えていいでしょう。
- 「魂胆」の読み方
「魂胆」の読み方
「魂胆」の読み方は、「こんたん」になります。
この読み方で口語では聞いたことがある人も多いと思いますが、いざ漢字で書くとなると、どのような字を使えばいいのか分からない場合も多いかも知れません。
「魂」は一文字で「たましい」と読む言葉で、心の中だと解釈できます。
そして、「胆」は「きも」、つまりは腹の中を意味し、これらの漢字の組み合わせによって「腹の中に抱えている(悪い)もの」という意味になっている言葉です。
「魂胆」の表現の使い方
「魂胆」の表現の使い方を紹介します。
上のように、腹の中に抱えているものという成り立ちの言葉ですが、そこには特に「悪い」という意味合いはありません。
しかし、実際にはその意味でしか使わない言葉となっています。
「魂胆が見え見えだ」のような使われ方が多いですが、この場合の意味も、何かしらの具体的な悪いことを考えているのが見えるようだとなります。
「魂胆」を使った例文と意味を解釈
「魂胆」を使った例文と、その意味の解釈です。
いい意味はない言葉なので、どうしても悪いことの表現となってしまいます。
- 「魂胆」を使った例文1
- 「魂胆」を使った例文2
「魂胆」を使った例文1
「彼がどんな魂胆があってあんなことをしたのか分からない」
何かしらの企みから、その彼が何かをしたのだと分かる使い方です。
しかし、その内容までは分からないと言っています(ですが、悪いことには違いないと考えて構いません)。
「魂胆」を使った例文2
「そんな魂胆は既にバレバレだ」
表に出していない企みがバレていると言っています。
本人は隠しているつもりでも、周りには分かってしまっているということもあるもので、悪いことほどうまくは隠せないものです。
「魂胆」の類語や類義語
「魂胆」の類語や類義語を紹介します。
こちらは悪い意味で使うとは限らない言葉です。
- 「目論見」【もくろみ】
「目論見」【もくろみ】
「魂胆」と同じく、心の中で考えていることに対して使う言葉ですが、「企み」だけでなく、こうなればいいと考えている内容にも使える表現です。
その為、「目論見が外れてがっかりした」とすると、「期待通りにならずにがっかりした」という意味に留まり、「魂胆」ほど悪いイメージのある言葉ではありません。
「魂胆」と表現される内容は、ほとんどが悪いことになります。
よって、この言葉は見聞きすることがないに越したことはありません。