「只管」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「只管」の意味や読み方を紹介します。
さらに「只管」の使い方や例文、「只管」の類語などを紹介して行きます。
目次
- 「只管」の意味とは?
- 「只管」の類語や言い換え・似た言葉
- 「只管」の言葉の使い方
- 「只管」を使った例文
- 「只管」の語源
「只管」の意味とは?
「只管」という言葉を目にした事があるでしょうか。
もしかしたらこれが初めてという人もいるかもしれません。
しかし「只管」は音読をすると、比較的なじみのある言葉だと分かるでしょう。
そんな読み方は難しく、意味を知ると「知っている」となりやすい言葉、「只管」の読み方と意味を紹介します。
- 「只管」の読み方
- 「只管」の意味
「只管」の読み方
「只管」は「ひたすら」と読みます。
「ひたすら机の前に座って勉強をする」という時、「ひたすら祈り続ける」という時に使う、「ひたすら」は、漢字にすると「只管」となります。
あまりにも難しすぎる読み方なので、初見で「只管」を「ひたすら」と読める人は少ないかもしれません。
逆に言えば、知っておくとウンチク的な知識になる言葉です。
これを機会に「只管」は「ひたすら」と読むと覚えておきましょう。
「只管」の意味
「只管」の意味はどのようなものでしょうか。
「只管」には「ただそればかりをする様子」という意味があります。
「只管、勉強をする」という場合、「ただ勉強ばかりをしている」という意味になります。
このように「只管」には「ただそればかり」「一辺倒」などの意味があります。
みなさんは、一日中しても飽きないような趣味を持っているかもしれません。
そのような時は、「只管」が意味するような状態になっているはずです。
このように「只管」には、「そればかりをしている様子」「一辺倒」という意味がある事を知っておきましょう。
「只管」の類語や言い換え・似た言葉
次に「只管」の類語や言い換えられる、似た意味の言葉を紹介して行きます。
「只管」と並べられるような似た意味の言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「一途」【いちず】
- 「ひたむき」【ひたむき】
- 「一筋に」【ひとすじ】
- 「一心不乱」【いっしんふらん】
「一途」【いちず】
「一途」は、「純粋に一つの事を追い求める様子」と言う意味があります。
例えば「一途に一人の女性を愛する」という場合は、他の女性に目も向けずに、一人の女性だけを愛し続ける人の姿をイメージさせます。
「一途すぎて危なっかしい」という言葉があるように、「純粋さ」は美しくもあり、怖いものでもあります。
それでも「一途に」何かに熱中できる人は、幸せな人かもしれません。
「只管」と似ていて、言い換えもできる言葉です。
「ひたむき」【ひたむき】
「ひたむき」という言葉も、「只管」に似ている言葉です。
「ひたむき」には、「一つの事に熱中している様子」という意味があります。
二つの言葉はとても似ていますが、「只管」よりも「ひたむき」の方が、対象となる物事に対する熱が高い気がします。
「只管」の方が、フラットな気持ちで物事に向かっているイメージが強いでしょう。
「一筋に」【ひとすじ】
「一筋に」という言葉には、「ただ一つの事に終始し、熱中する様子」という意味があります。
「○○さん一筋」という、アイドルのファンなどがいますが、他の対象に浮気せず、それでいて熱心な人に対しては「一筋」という言葉がぴったりきます。
学校を卒業してから、定年の時期まで仕事を変えない人も、「工場一筋」「店員一筋」などと呼ばれます。
「一心不乱」【いっしんふらん】
「一心不乱」は、四文字熟語です。
「一つの事に集中して、他の事を考えない様子」という意味があります。
「○○さんが、一心不乱に仕事をしている」という場合、仕事に対する集中力が強すぎて、周囲の人が声をかけても気が付かないほどでしょう。
このように「一心不乱」は他の人が心配してしまうくらい、一つの事に集中している人の様子を言葉にしたものです。
ただし、「一心不乱」が意味するのは、かなり集中している状態ですので、それほど長期間は続かない特別な状況だと言えそうです。
「只管」の言葉の使い方
「只管」には「ただそればかりをしている様子」という意味があります。
日常生活でも、ビジネスシーンでも、そのような場面に遭遇する事があるでしょう。
また自分がそのような状態になる事もあると思います。
特にデスクワークをしている人は、パソコンの前に「只管」座る機会が多いのではないでしょうか。
あるいは職人として活躍している人は、目の前の作業を「只管」する事になるでしょう。
またスポーツ選手なら、「只管」練習を続けるかもしれません。
このように「そればかりしている」と感じた時に、「只管」という言葉を使ってみましょう。
「只管」を使った例文
「只管」を使った例文を紹介します。
いくつかのシーンにおける「只管」を使った例文を見る事で、「只管」の使い方や意味がより鮮明になるかもしれません。
- 「只管」の例文1
- 「只管」の例文2
- 「只管」の例文3
「只管」の例文1
日常生活における「只管」を使った例文を紹介します。
「人気ラーメン店のラーメンが食べたくて、『只管』行列に並んでいるが、それくらい美味しいのだ」、「会社から帰ると、ビールを飲みながら『只管』野球中継を観るのが楽しみだ」、「休みの日に『只管』オンラインゲームをしている。このままでは結婚できないかもしれない」などです。
好きで「只管」何かをしている時は、第三者がどう見るかは別にして、本人はとても楽しい気持ちになっています。
これからも「只管」、何かを続ける事ができるような趣味を持ちたいものです。
「只管」の例文2
ビジネスシーンにおける「只管」を使った例文を紹介します。
「会社に出社したら、『只管』パソコンの前で作業している。終業時間が近づくと、いつも腰が痛い」、「取引先に行くと、『只管』頭を下げ続けた。新人がミスをしたせいだ」、「毎日会社に行き、『只管』仕事をして、家に帰る。それが人生だから仕方がない」などです。
仕事で「只管」何かをするのは、あるいは楽しくないかもしれません。
しかし「仕事」ができるのは、それだけで幸せな状況だと言えるかもしれません。
「只管」の例文3
テレビなどで「只管」という言葉を使いたくなるような人を見た時の、「只管」を使った例文を紹介します。
「プロ野球選手の自主練を見ていると、『只管』バットを振ったり、『只管』ノックを受けたりしてすごいね」、「このミュージシャンは『只管』唄いつづけて、もう70歳を超えている。かっこいいね」などです。
プロフェッショナルが「只管」何かをしている姿は美しいものです。
その姿に感動した時などに、「只管」という言葉を使ってみましょう。
「只管」の語源
「只管」の語源はどのようなものでしょうか。
「只管」は「ひたすら」と読みますが、それは後の時代にあてられた漢字だとされています。
まず「ひたすら」という言葉があり、「ひたすら」は、「ひた」と「すら」にわける事ができます。
本来「ひた」には「一」という漢字や、「直」という漢字があてはまり、「すら」には「筋」という漢字や「向」という漢字があてはまるとされています。
すると「一直」「一筋」などとなり、「ひたすら」という意味と通じるものがあります。
その後、禅の用語「ひたすら座る」と言う意味の「只管打坐」の「只管」が「ひたすら」にあてられ、現在のように「ひたすら」は「只管」と表記するようになりました。
「只管」の意味や使い方を見てきました。
「只管」を「ひたすら」と読む事にまずびっくりされたのではないでしょうか。
仲の良い人などに「『ひたすら』は漢字でどう書くか知っている?」などと質問して、知識をさく裂させてみてはいかがでしょうか。