「オフレコ」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「オフレコ」の意味や類語を紹介します。
さらに「オフレコ」の使い方や「オフレコ」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「オフレコ」の意味とは?
- 「オフレコ」の類語や言い換え・似た言葉
- 「オフレコ」の言葉の使い方
- 「オフレコ」を使った例文
- 「オフレコ」と「アフレコ」の違い
- 「オフレコ」と「オンレコ」の違い
「オフレコ」の意味とは?
「オフレコ」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
日常生活ではそれほど使われない言葉ですが、ビジネスシーンでは比較的頻繁に使われる言葉です。
これから社会に出る人は知っておきたいビジネス用語のひとつ、「オフレコ」の意味を紹介します。
- 「オフレコ」の英語表記
- 「オフレコ」の意味
- 「オフレコ」は一般の人も使う
「オフレコ」の英語表記
「オフレコ」は英語がもとになっているカタカナ語です。
「オフレコ」は“off the record”という英語を短くしてできています。
“record”は「録音」「記録」の意味なので、“off the record”は「録音をオフにする」という意味になります。
まずは「オフレコ」は英語がもとになっていて、“off the record”が短くなってできた言葉だという事を知っておきましょう。
「オフレコ」の意味
「オフレコ」は取材などで、「ここからは、オフレコでお願いできますか?」などと情報提供者が言う事が多い言葉です。
「オフレコ」には「放送や公表を控える事」という意味があります。
さらに「話の一部を記録しない事」という意味があります。
例えば自分の会社の不祥事をリークする時などは、会社の秘密を話す事で自分の身に危険が及ぶ事があります。
そのため、不祥事については包み隠さず話すけれど、自分の関与や自分がリークしたと知られるような事実については「記録外」にして欲しいと思うのは当然です。
このような取材対象に対して「オフレコ」を認める事も、暗黙のルールとして当たり前になっています。
「オフレコ」は一般の人も使う
記者と状況提供者の間では、話の一部を放送しないという「オフレコ」の存在が認められています。
また「オフレコ」は、一般人も使う事があります。
例えば会社の人事異動がある時には、公表されるより前に、人事が進んでいるため、実際にはたくさんの人が知る事になります。
しかし正式に公表する前に、人事の内容が漏れてしまうのは困るため、「誰にも話さないでね」という意味で「オフレコね」という確認の言葉を投げる事があります。
このように「オフレコ」には、一般的には「口外しないでね」という意味で使われる事が多いです。
「オフレコ」の類語や言い換え・似た言葉
「オフレコ」の類語や、言い換えられるような似た意味の言葉を見て行きましょう。
「オフレコ」の類語や似た言葉を見る事で、「オフレコ」の言葉の意味が、さらに理解できるかもしれません。
- 「機密」【きみつ】
- 「秘密」【ひみつ】
- 「秘め事」【ひめごと】
- 「秘中の秘」【ひちゅうのひ】
「機密」【きみつ】
「機密」は「国家機密」などの言葉に使われる重めかしい言葉です。
「機密」には「国家や組織などの大切な秘密」という意味があります。
「この秘密が外に出たら、国家が転覆してしまう」「国を揺るがすような大騒動になる」という大きな秘密が「機密」です。
「国家機密」が数十年後に公表されて、その時になって初めて、その当時の本当の姿を見る事ができるようなケースがあるなど、誰にも知られていない事実が隠されています。
「秘密」【ひみつ】
「秘密」は誰でも使った事がある、とても一般的な言葉です。
「秘密」には「隠して知らせない事」という意味があります。
小さな子供から、一人前の大人まで、誰にでも一つや二つの「秘密」があるでしょう。
また「秘密結社」という言葉もあり、表立って公表せず暗躍する組織に対して「秘密」という言葉を使う事もあります。
「秘め事」【ひめごと】
「秘め事」という言葉があります。
「秘め事」には「人に知らせないでおく事柄」という意味があります。
「男女の秘め事」という風に、色っぽい場面を表現する時に使う事もあります。
「秘中の秘」【ひちゅうのひ】
「秘中の秘」は、「秘密にしている事の中で、最も重要な秘密」という意味があります。
国家機密をリークするような時、「秘中の秘」は公表できない事が多く、多くの場合「オフレコ」になるでしょう。
また格闘技の必殺技など、伝承者以外は知ってはいけない事柄も「秘中の秘」と言われる事があります。
「オフレコ」の言葉の使い方
「オフレコ」は、どのような場面で使えば良いでしょうか。
記者の方や情報提供者以外の場合は、ビジネスシーンで「オフレコ」を使う事が多いかもしれません。
人事異動の情報を公表前に知らされる時は、「オフレコだからね」と念を押されるでしょうし、誰かが離婚するという情報なども、本人が発表するまでは「オフレコ」扱いされるでしょう。
このように「オフレコ」は、内緒話をする時に、便利に使う事ができます。
その意味では井戸端会議で、ご近所の噂話をする時も、「これはオフレコだからね」という風に「オフレコ」という言葉を使う事ができます。
「オフレコ」を使った例文
「オフレコ」を使った例文を見て行きましょう。
オフレコはビジネスシーンで、多く使われる言葉です。
例えば「A部長が来月、○○支店に異動になるらしい。あ、これは『オフレコ』だからね」とか、「○○さん、離婚したらしい。でも、本人が発表するまでは『オフレコ』扱いでよろしくお願いします」などという場面があるでしょう。
さらに「うちの会社、もしかしたら倒産するかもしれないって…ごめん!これ『オフレコ』だよ」などというケースもあります。
また本人が「俺、来月、課長に昇進するよ。
ああ『オフレコ』だけど」などと、重要な情報を自ら話す事もありそうです。
「オフレコ」と「アフレコ」の違い
「オフレコ」には「放送や公表を控える事」「記録外にする事」などの意味があります。
そして「オフレコ」に聞いた感じが似た言葉に「アフレコ」があります。
「オフレコ」と「アフレコ」を勘違いしている人がいますので、「アフレコ」の意味を紹介します。
- 「アフレコ」の意味
- 「アテレコ」の意味
「アフレコ」の意味
「アフレコ」はドラマや映画の撮影で使われる言葉です。
「アフレコ」は「アフターレコーディング」の意味で、映像を撮影した後で、セリフだけ録音し直すという意味があります。
「アフレコ」をする理由は様々ですが、「録音状態が悪かった」「セリフが撮影後に変更になった」などの理由が考えられます。
このように「オフレコ」と「アフレコ」はまるで違う言葉ですので、混同しないようにしましょう。
「アテレコ」の意味
「オフレコ」と同じように使われる「アテレコ」という言葉の意味も紹介します。
「アテレコ」は、主にアニメ映画で声を吹き込む時や、海外の映画の日本人による吹き替えをする時に使う言葉です。
「アフレコ」がもとになっていますが、アニメーションや海外の俳優の動きに「あてる」ようにセリフを吹き込むため、「アテレコ」という言葉を使うようになったと言われています。
「アフレコ」の中に「アテレコ」が含まれますので、すべてを「アフレコ」と表現しても間違いはありません。
このように「アフレコ」と「アテレコ」はほとんど同じ意味ですが、「オフレコ」はまるで違う言葉ですので混同しないようにしましょう。
「オフレコ」と「オンレコ」の違い
「オフレコ」の反対語が、「オンレコ」です。
「オンレコ」は“on the record”を略した言葉です。
取材中に「この部分はオンレコでいいです」と取材対象者が言った場合は、放送や公表が許可されたという意味になります。
長い取材の場合は、「オンレコ」の部分と「オフレコ」の部分を分けるようにします。
「オフレコ」という言葉の意味や使い方を見てきました。
記者と取材対象者の会話で使う事が多く、さらにビジネスシーンでも使われる機会が多い言葉です。
内緒の話をしたい時は「オフレコで」と断ってから話すようにすると、社会マナーができる人と思われそうです。