「リマインド」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
ひと月以上前の約束など、ついうっかり忘れ、当日友だちから連絡をもらい大慌てで支度をする、なんて人、周りにいませんか?
「リマインド」ということばを聞いたことはあるが、意味があやふや、なんて方も多いかと思います。
ここでは、「リマインド」ということばについてご紹介します。
目次
- 「リマインド」の意味とは?
- 「リマインド」の類語や言い換え・似たことば
- 「リマインド」の使い方
- 「リマインド」を使った例文
- 「リマインド」の英語
- 「リマインドメール」の目的
- 「リマインドメール」のタイミング
- 「リマインドメール」には返信すべき?
- 返信するときのポイント
「リマインド」の意味とは?
「リマインド」は、英語の“remind”という他動詞から来ていることばです。
「人に〇〇を思い出させる」「人に〇〇を気づかせる」というような意味から、日本では「念を押す」や、「再確認をする」という意味で使われることが多くあります。
日本人に対しては、「リマインド」というカタカナ語として覚えておいたほうが、意味に齟齬が出ずに済みそうです。
「リマインド」の類語や言い換え・似たことば
「リマインド」はほかに、どんな言い方ができるでしょう。
類語表現や言い換えのきくことばをいくつか挙げて見ていきましょう。
「リマインド」ということばは、学生時代にはあまり使わないかもしれませんが、社会人になるとよく聞くことばでもありますので、若いうちから慣れておくと便利ですよ。
- 「催促」【さいそく】
- 「リマインダー」【りまいんだー】
「催促」【さいそく】
「催促」は、早くするように要求する、という意味があり、目的としては「リマインド」に似ている部分があります。
なにかを人にしてほしいとき、忘れてないですか?そろそろ締切ですよ、と促すことを「リマインド」ということも多いため、その意味では「リマインド」して思い出させ、「催促」することで、ほしいものを得ることが目的となります。
「貸した本のことをどうやら忘れられているようなので、返すよう催促する」
「リマインダー」【りまいんだー】
スマホアプリなどで聞いたことのある方もおられるのではないでしょうか。
日本語で「備忘通知」などと訳すようですが、忘れないように、予定などが近づいたころに通知するよう設定しておく仕組みなどをいいます。
「リマインダー」もしくは「リマインド系アプリ」と呼ばれるものでは、未来の自分に対し、過去や現在の自分がものごとを覚えておくよう、仕掛けをしておくことをいいます。
「仕事が忙しくなるとつい忘れてしまいがちだが、リマインダーのおかげで彼女との毎月の記念日をうっかり過ぎてしまわずに済んだ」
「リマインド」の使い方
「リマインドのために〇〇する」「〇〇をリマインドする」と使えないわけでもありませんが、ビジネスシーンなどではとくに、「リマインドメール」の語で知られています。
「〇〇さんにリマインドメールを送る」ということが増えますし、それは友人との遊びや企画などでも使われるようになります。
「リマインドメール」ということばを知らなくても、「リマインドメール」を送っていた、もらったことがある、という経験は多くの人があるでしょう。
「リマインドメール」に関しては詳しく後述します。
「リマインド」を使った例文
「リマインドメール」のかたちで使われることが多いと先述しましたが、「リマインドメール」を含む、例文をいくつか挙げます。
新しいことばや、あやふやなことばを覚える、理解を深めるというときには、文章のなかで覚えるようにしましょう。
単語だけで覚えてしまうと、実際の会話や文章中で使うことがむずかしくなります。
文脈のなかでことばを覚えていくと、別のシーンでもすらすらとことばが出てくるようになりますよ。
- 「リマインド」の例文1
- 「リマインド」の例文2
- 「リマインド」の例文3
「リマインド」の例文1
「その日中にリマインドすることで、講義中にわからなかったことでも納得できたり、新たな疑問が生まれる」
「復習」と似た意味で使われていますね。
講義ノートを見て、自分なりに思い起こす、再確認するという能動的な学びは、いくつになっても大事なことでしょう。
「リマインド」の例文2
「長年通っている耳鼻科がリマインドサービスを取り入れてくれたことで、予約の時間がわかりやすくなった」
近年、医療界にも「リマインド」の嵐が来ていますね。
患者ひとりひとりに、予約の時間を自動送信するサービスを取り入れる医療機関が増えてきています。
予約をうっかり忘れ、受診できなかったり、待ち時間が長くなったりする心配がなくなり、医療機関にとっても、予約を忘れられずに済む、どちらにも嬉しいサービスです。
「リマインド」の例文3
「彼はすぐに時間や場所など、待ち合わせを忘れてしまうので、いちいちリマインドメールを送ってやらねばならない」
忙しさをいいわけにするのはいいことではないかもしれませんが、悪気はないが、どうしても忘れてしまうのだ、と相手に伝えることでコミュニケーションがうまくいくこともあるでしょう。
人間、得手不得手がありますから、まずは自分の苦手を相手に伝えることから、問題解決の糸口が見つかる、ということは多々ありそうです。
「リマインド」の英語
“This picture reminds me of my grandmother.”
この英語は、この写真は私に祖母を思い出させる。
という一文になります。
“remind”は、「〇〇(この写真)が、△△(私)に××(祖母)を思い出させる」のように使われます。
上述しましたが、このような使い方から日本では、「再確認する」というような意味が生まれました。
「リマインドメール」はそのよい例ですので、これから詳しく説明していきます。
「リマインドメール」の目的
「リマインドメール」は、だれかになにかを思い出させたい、確認を取りたい、早くしてほしい、というときに送るメールのことをいいます。
もうすぐポイントカードの期限が切れますよ、と企業から自動配信されるメールや、ビジネスのおいて、締切の迫った仕事に対して送る催促のメール、身近なものでは友人との飲み会の出欠確認を促すメールまで、広く使われています。
どれも、思い出してね、早くやってね、というような目的で送られる、または送ることがあるメールになります。
「リマインドメール」のタイミング
送られた相手が、そのメールを見てから仕事や返事に取りかかって間にあうタイミングが望ましいでしょう。
早すぎると、送られた側としては覚えているのに、と嫌な気分になります。
期日ギリギリに送ると、頻繁にメールチェックをしない人が相手ですと、期日を過ぎてから見る、ということもありますし、もっと早く言ってよ、などと逆恨みにもなりかねません。
思いだした人が十分に要求に応えられるだけの余裕を持たせ、それでいて早すぎないタイミングというのは、相手によってもさまざまでしょうから、何度かやりとりをするなかで探っていくのがいいでしょう。
「リマインドメール」には返信すべき?
自動配信の「リマインドメール」には、返信は不要であることが多いです。
しかしながら、内容を読んで、たとえば返信をしなければ欠席とみなしますというようなものなどには、迅速に返信することが望ましいでしょう。
明らかな迷惑メールの類では、返信すると厄介なことになりかねませんので、身に覚えのない「リマインドメール」には気をつけてください。
グループ内で名指しの「リマインドメール」や、友人とのものには、こまめに返信し、コミュニケーションを取ることが必要となるでしょう。
返信するときのポイント
「リマインドメール」をもらって、うっかり忘れていたことを思いだした、というときには、とくに友人や恋人など親しい間柄では、メールをもらってよかった、という旨伝えると、相手も悪い気はしないでしょう。
ビジネスシーンでは、忘れているとまずいこともありますので、多少のはったりは必要になるかもしれませんね。
「リマインド」とは、思い出させる、という意味の英語からきた、日本独自のことばだとわかりました。
再確認、という意味で使われることが多いのですね。
今は便利な機能がたくさんありますので、うまく利用して、自分で自分に「リマインド」することで、予定や仕事がスムーズにいくとことでしょう。