「オルタナティブ」の意味・類語【使い方や例文】
カタカナ語のひとつ「オルタナティブ」の意味や類語を紹介します。
さらに「オルタナティブ」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「オルタナティブ」の意味とは?
- 「オルタナティブ」の類語や言い換え・似た言葉
- 「オルタナティブ」の言葉の使い方
- 「オルタナティブ」を使った例文
- 「オルタナティブ」を使った言葉や関連語を解釈
「オルタナティブ」の意味とは?
「オルタナティブ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
日常的に使用される言葉ではないので、初めて聞く人も多いかもしれません。
何度か聞いたことがあるという人の中にも、「オルタナティブ」の正確な意味は知らないという人がいるかもしれません。
そこで知っておきたいカタカナ語のひとつ、「オルタナティブ」の意味を紹介します。
- 「オルタナティブ」の英語表記
- 「オルタナティブ」の意味
「オルタナティブ」の英語表記
「オルタナティブ」は“alternative”という英語表記になります。
そもそもの“alternative”の英語の意味は「二者択一」なります。
またカタカナ語の「オルタナティブ」にも「二者択一」という意味は残っています。
ここでは「オルタナティブ」は英語の「二者択一」から生じたカタカナ語である事を知っておきましょう。
「オルタナティブ」の意味
「オルタナティブ」には、英語の“alternative”の意味である「二者択一」という意味があります。
さらに「既存の物事にかわるような、新しい物事」という意味もあります。
その時代の権威や文化の中心がありますが、いつまでも同じでは興味が薄れてしまいますので、「オルタナティブ」な何かを探す事になります。
このようなニーズから「オルタナティブカルチャー」が生まれることがあります。
またエネルギーのように現在主力の物事が、将来的に立ち行かなくなりそうな時に備えて、「オルタナティブ」な物を探す事になります。
このように「オルタナティブ」には「二者択一」、さらに「既存のものに変わるような新しいもの」という意味があります。
「オルタナティブ」の類語や言い換え・似た言葉
「オルタナティブ」は、他のどのような言葉と言い換える事ができるのでしょうか。
そこで「オルタナティブ」の類語や言い換え可能な似た言葉を紹介して行きます。
- 「二者択一」【にしゃたくいつ】
- 「カウンターカルチャー」【かうんたーかるちゃー】
- 「代替案」【だいたいあん】
「二者択一」【にしゃたくいつ】
「オルタナティブ」には「二者択一」という意味があります。
「二者択一」には、二つの事柄から、どちらか一つを選ぶ事という意味があります。
「二者択一を迫られる」などという使い方をします。
例えば結婚をしているのに浮気をしてしまった男性は、浮気相手と別れるか、奥さんと別れるかの「二者択一」を迫られる事になります。
また就活で内定が二つ取れた時は、どちらの会社に行くか「二者択一」をする事になります。
同じくらい大切な二つのものから、どちらかを選ばなければならない時、「二者択一」という言葉を使ってみましょう。
「カウンターカルチャー」【かうんたーかるちゃー】
「カウンターカルチャー」という言葉があります。
音楽や映画、小説などは、その時代を代表する「本流」のような文化があります。
この主流、王道に対抗する、新しい文化を「カウンターカルチャー」と言います。
その時代の主流を超えて、新しい主流になろうという気概がある時に、「カウンターカルチャー」という言葉が使われます。
一方で、主流ではなく新しい文化ですが、主流になる気概がない文化を「サブカルチャー」と呼びます。
「オルタナティブ」には「カウンターカルチャー」という意味も含まれていますので、言い換えが可能な場面もあるでしょう。
「代替案」【だいたいあん】
「代替案」も、「オルタナティブ」に似た意味を持つ言葉です。
「オルタナティブ」には「既存のものに取って代わる新しいもの」という意味がありますが、「代替案」にも似た意味があります。
例えばビジネスシーンで、会議を前に一つの企画案があるとします。
ほとんどの職場では、もしその案の承認が得られない時のために、取って代われるような案を用意しておきます。
また「代替案」を作って対抗する事で、競争が生まれてより良い案が作られるという効果も得られます。
「オルタナティブ」の言葉の使い方
「オルタナティブ」という言葉には、「二者択一」「既存のものに取って代わるような新しいもの」という意味があります。
カタカナ語の「オルタナティブ」の場合、「二者択一」という意味で使われる事はほとんどありません。
そこで「既存のものに取って代わるもの」という意味に絞って使うようにしましょう。
「オルタナティブ」と「言葉」を組み合わせる事で、「既存のものに取って代わる何か」という意味になります。
後に紹介する「オルタナティブテクノロジー」は「オルタナティブ」と「テクノロジー」を組み合わせて、「既存のものに取って代わる技術」という意味になります。
「オルタナティブロック」「オルタナティブミュージック」など、音楽のジャンルでも頻繁に使われる言葉なので、「既存のものに取って代わる音楽」をみつけた時などに使ってみましょう。
「オルタナティブ」を使った例文
「オルタナティブ」を使った例文を見て行きましょう。
「オルタナティブ」は、「既存のものに取って代わるもの」という意味で使います。
「オルタナティブ」と「○○」を組み合わせて文章を作ってみましょう。
「最近は株式投資じゃなくて『オルタナティブ投資』にチャレンジしている」、「このままいつまでも石油に頼り切りというわけにはいかない。
早く『オルタナティブテクノロジー』を軌道に載せなければ」、「古いロックはもうたくさんだ。
俺は『オルタナティブロック』を愛している」という感じです。
さらに「私は医者には行かないけれど、『オルタナティブメディシン』のひとつ、ヨガを実践しているから体調がいい」「もう医者に掛かるのは面倒だから、鍼灸などの『オルタナティブメディシン』中心で行きたい」などという文章も作る事ができます。
「オルタナティブ」を使った言葉や関連語を解釈
最後に「オルタナティブ」を使った言葉を消化します。
その意味や解釈も合わせて紹介して行きます。
- 「オルタナティブテクノロジー」
- 「オルタナティブメディシン」
- 「オルタナティブ投資」
「オルタナティブテクノロジー」
「オルタナティブテクノロジー」という言葉があります。
「オルタナティブ」に「技術」を意味する「テクノロジー」を合わせた言葉です。
元々はオイルショックや公害問題が起こった時に、石油以外を使って文明を維持する技術を探す機運が高まり、太陽光発電や風力発電などの「オルタナティブテクノロジー」が注目された事が始まりです。
現在の日本でも原発に代わるような「オルタナティブテクノロジー」の存在が求められています。
「オルタナティブメディシン」
現在でも医術の主流は西洋医学ですが、以前にも西洋医学以外の医術を求める動きがありました。
そして生まれた主流以外の医術や医学は、「オルタナティブメディシン」などと呼ばれます。
現在もたくさんの人が施術を受ける、鍼灸や指圧、さらには漢方による治療などは、「オルタナティブメディシン」の一種とされています。
また「オルタナティブメディシン」は「補完医療」「代替医療」などと日本語で呼ばれています。
「オルタナティブ投資」
昔からある株式投資などではなく、最近作られた金融商品などで投資をする場合、「オルタナティブ投資」と呼ばれます。
この場合は株式投資などに取って代わる投資というよりも、単純に「新しい投資」という意味で使われる事が多くなります。
「オルタナティブ」というカタカナ語について意味や使い方を見て行きました。
ほとんどの場合、「既存のものに取って代わるもの」という意味で使われますので、「オルタナティブ」の意味として覚えておくと良いでしょう。
また「オルタナティブテクノロジー」や「オルタナティブメディシン」などの定型句を覚えておくとさらに便利でしょう。