「ネガキャン」の意味・類語【使い方や例文】
「ネガキャン」の意味や類語を紹介します。
さらに「ネガキャン」の使い方や例文を紹介します。
目次
- 「ネガキャン」の意味とは?
- 「ネガキャン」の類語や言い換え・似た言葉
- 「ネガキャン」の言葉の使い方
- 「ネガキャン」を使った例文
- 「ネガキャン」をする心理
「ネガキャン」の意味とは?
「ネガキャン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
あまり耳慣れないという人も多いかもしれません。
あるいは「ネガティブキャンペーン」という言葉なら知っているという人がいるかもしれません。
そこで政治の世界から始まり、現在では様々な場面で使われているカタカナ語、「ネガキャン」の意味を紹介します。
- 「ネガキャン」の英語
- 「ネガキャン」のルーツ
- 「ネガキャン」の意味
「ネガキャン」の英語
「ネガキャン」は「ネガティブキャンペーン」という言葉を縮めたカタカナ語です。
英語で表記すると“negative campaign”となります。
「ネガティブキャンペーンをする」という文章を英語にすると、“ran a negative campaign”になります。
「ネガキャン」のルーツ
「ネガキャン」は「ネガティブキャンペーン」の略語で、そもそもは政治的な先述のひとつでした。
選挙で立候補者が自分の政策をアピールするだけでなく、対立候補の事を貶めるような言動をします。
相手の過去の失態や、プライベートでの醜聞などをアピールします。
このような選挙時の先述の事を「ネガティブキャンペーン」と言います。
現在でも政治の世界では選挙ごとに「ネガティブキャンペーン」が行われます。
しかし、最近は「ネガキャン」は政治以外の場でも使われるようになっています。
「ネガキャン」の意味
「ネガキャン」の意味は「誹謗中傷によって、対立する企業や人、あるいは商品のイメージを悪くする事」という意味があります。
政治の世界の戦術として使われてきましたが、最近は「ネガキャン」を使う場所が広くなっています。
例えばアイドルファンは、自分が応援するアイドルがいるだけでなく、対立するようなアイドルに対して「ネガキャン」をする事があります。
また不倫をした芸能人に対して「ネガキャン」をする事があります。
ネットが普及し、サイトのコメント欄やSNSを通じて、個人でも簡単に世界に発信できるようになった事が、「ネガキャン」が広まった原因になったと考えられます。
このように「ネガキャン」には「誹謗中傷によって、対立する企業や人、あるいは商品のイメージを悪くする事」という意味があると知っておきましょう。
「ネガキャン」の類語や言い換え・似た言葉
次に「ネガキャン」の類語や言い換えを見て行きましょう。
「ネガキャン」に似た意味の言葉にはどのようなものがあるでしょうか。
- 「誹謗中傷」【ひぼうちゅうしょう】
- 「腐す」【くさす】
- 「こき下ろす」【こきおろす】
- 「ケチをつける」【けちをつける】
「誹謗中傷」【ひぼうちゅうしょう】
「誹謗中傷」には「悪口を言って相手を貶める事」という意味があります。
まさに「ネガティブキャンペーン」「ネガキャン」を、日本語に変換したものと言う事ができるでしょう。
「友達に嫉妬して誹謗中傷する」という場合は、友達に嫉妬した事がきっかけ、悪口を言って、友達を貶めるという意味があります。
「腐す」【くさす】
「腐す」には欠点などをあげて他を悪く言う事という意味があります。
「腐る」という言葉に似ているだけあり、迫力のある言葉です。
本当は良い人、良い作品なのに、あえて欠点だけをあげつらって、評価を下げるような行為なので、できればしない方がいいでしょう。
「こき下ろす」【こきおろす】
「こき下ろす」という言葉も、「ネガキャン」に似ている言葉です。
「こき下ろす」は「ひどく悪口を言う」「ひどくけなす」という意味があります。
「ネガキャン」をしている人の多くは、対立する人の事を「こき下ろす」作業をしています。
「ケチをつける」【けちをつける】
「ケチをつける」という言葉も、「ネガキャン」と言い換えが効くような似た意味の言葉です。
「ケチをつける」には「欠点をあげてけなす」という意味があります。
自分が応援するアイドルの対立アイドルの、容姿や歌唱力、センスなどの欠点を上げてけなす行為は「ケチをつける」と表現する事ができます。
「ネガキャン」の言葉の使い方
「ネガキャン」という言葉はどのように使えばよいでしょうか。
まず「ネガキャン」をしようと協力を呼びかける時に使います。
例えば好きな女性がいて、恋のライバルになりそうな男性がいた時に、友達に頼んで、このライバルになりそうな男性の誹謗中傷を流してもらう時に、「ネガキャンよろしく」などと頼みます。
また誰かが誰かの事を誹謗中傷しているのを見た時に、「あいつらネガキャンしている」などと、周囲の人に報告する事もあります。
そして、そのような行為を止めるよう諌める時も「ネガキャンなんて、子供っぽい事はやめろ」と言う事ができます。
このように自分が誰かを誹謗中傷する事により評判を落としたい時、あるいはそのような行為について報告したい時、さらに中止するように呼びかけたい時に、「ネガキャン」という言葉を使う事ができます。
「ネガキャン」を使った例文
「ネガキャン」を使った例文を見て行きましょう。
「僕はA君に彼女を取られたくなくて、A君の『ネガキャン』をしてしまった。
今は後悔している」、「好きなゲームを応援してればいいのに、他のゲームを『ネガティブ』するなんて始末が悪い」、「いわれもない『ネガキャン』によって、職場で孤立してしまった」などという文章があります。
他にも、「対立候補に対する『ネガキャン』がすごすぎて、逆にあの候補者の事が嫌いになった」、「ネットで無責任な『ネガキャン』をすると、後で大変な目に遭うかもしれない」、「ライバル雑誌に対する『ネガキャン』で部数争いに勝っても意味がないから、正々堂々勝負しよう」などという文章も作る事ができます。
「ネガキャン」をする心理
最後に「ネガキャン」をする心理について見て行きましょう。
「ネガキャン」をする人は、どのような心理状態になっているのでしょうか。
- 「嫉妬心」
- 「影響力を持つため」
- 「おしゃべりが好き」
- 「仲良くなるため」
「嫉妬心」
誰かに嫉妬している人は「ネガキャン」をしやすい傾向があります。
例えば自分よりも優れていないはずなのに自分よりも人気がある人を見た時、あるいは自分よりも幸せそうに見える人に対して「ネガキャン」をします。
「ネガキャン」をして対立する相手の評価が下がると、気持ちがスッキリするため嫉妬心が薄らぎます。
ただしこのような人は、自分よりも優れている人や幸せな人を見る度に嫉妬して、「ネガキャン」をしようとするので注意が必要です。
「影響力を持つため」
調子に乗っている人に対して「ネガキャン」をする事で、仲間内の影響力を持とうとする人がいます。
「あの人を怒らせるとネガキャンされる」と周囲の人を恐れさせる事で、一目置かれようとします。
「おしゃべりが好き」
単純におしゃべりが好きな人が調子に乗って話をしているうちに、結果的にそれが悪口になり、噂が広まって「ネガキャン」の様を呈すると事があります。
その噂話を面白がる人、噂の主人公を快く思わない人が周りにいると、このような「ネガキャン」は広まりやすい傾向にあります。
「仲良くなるため」
友達を作りたい人が、誰かの「ネガキャン」をする事で仲間になろうとする事があります。
例えば転職先の職場で嫌われている人をみつけ、その人に対する「ネガキャン」をして、その他の職場のスタッフと意気投合し、友達を作る人がいます。
みっともない行為ですが、友達を作りたくて必死な時に、無意識にこのような「ネガキャン」をする事があります。
「ネガキャン」は「ネガティブキャンペーン」の略で、「誹謗中傷によって、対立する企業や人、あるいは商品のイメージを悪くする事」という意味があります。
「ネガキャン」をされるのが嫌な人は、「ネガキャン」に加わらない方がいいでしょう。