「ドラスティック」の意味・類語【使い方や例文】
最近よく耳にするカタカナ語のひとつ、「ドラスティック」の意味や類語を紹介します。
さらに「ドラスティック」の使い方や「ドラスティック」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「ドラスティック」の意味とは?
- 「ドラスティック」の類語や言い換え・似た言葉
- 「ドラスティック」の言葉の使い方
- 「ドラスティック」を使った例文
- 「ドラスティック」と「ドラマティック」の違い
- 「ドラスティック」の反対語
「ドラスティック」の意味とは?
「ドラスティック」という言葉を、最近になって良く聞くようになったと感じている人がいるかもしれません。
ここ数年一気にメジャーになってきたカタカナ語のひとつが、「ドラスティック」です。
ビジネスシーンで使われる事が多い「ドラスティック」という言葉ですが、言葉の意味が良く分からないという人も、一方で多いかもしれません。
そこで今さら聞くのが恥ずかしいカタカナ語、「ドラスティック」の意味を紹介します。
- 「ドラスティック」の英語表記
- 「ドラスティック」の意味
「ドラスティック」の英語表記
「ドラスティック」を英語表記にすると“drastic”となります。
“drastic”には「思い切った」「徹底的な」という意味があります。
さらには「抜本的な」「激烈な」という意味もあります。
カタカナ語として使う「ドラスティック」も同様の意味があります。
まずは「ドラスティック」は英語の“drastic”が日本語化されたものだと知っておきましょう。
「ドラスティック」の意味
「ドラスティック」には、英語の“drastic”と同じように「思い切った」「徹底的な」「抜本的な」「激烈な」という意味があります。
また「現在の状況を一変させるくらいの大きな変化をもたらすもの」という意味もあります。
「大転換を図る」と言い換える事もできるかもしれません。
薬の世界では、効果は見込めるけれど、副作用のリスクもある「劇薬」を表現する時に「ドラスティック」という言葉を使う事があります。
「ドラスティック」の意味は「思い切った」「過激な」「抜本的な」という意味があると覚えておきましょう。
「ドラスティック」の類語や言い換え・似た言葉
続いて「ドラスティック」の類語や、言い換えができるような似た意味の言葉を紹介します。
「ドラスティック」と横並びになるような言葉には、どのような言葉があるのでしょうか。
似た意味の言葉を知る事で、「ドラスティック」の意味がより理解できるようになるでしょう。
- 「徹底的」【てっていてき】
- 「抜本的」【こんぽんてき】
- 「徹頭徹尾」【てっとうてつび】
「徹底的」【てっていてき】
「ドラスティック」に似た言葉として「徹底的」という言葉があります。
「徹底的」には、「中途半端でない様子」「十分な様子」という意味があります。
「徹底的な改革」と「ドラスティックな改革」は、「中途半端でない改革」という意味があり、言い換えられるような似た言葉です。
「抜本的」【こんぽんてき】
「抜本的」という言葉も、「ドラスティック」に似た意味の言葉です。
上辺の事だけではなく、土台になる部分からから何かを変えようとする時に、「抜本的な変化を求める」と言いますが、「ドラスティックな変化を求める」と言った場合も同じ意味になります。
政治家が「抜本的な改革」という言葉を選挙期間中に叫びます。
中途半端では立ち行かない時などに「抜本的」という言葉を使います。
「徹頭徹尾」【てっとうてつび】
「徹頭徹尾」は「てっとうてつび」と読みます。
「頭」と「尾」という言葉が使われているだけあり、「最初から最後まで」「どこまでも」という意味があります。
「ドラスティック」も中途半端ではなく、徹底的に何かをする時に使われる言葉ですので、「徹頭徹尾」と共通する部分は多いでしょう。
「ドラスティック」の言葉の使い方
「ドラスティック」はどのような場面で使えば良いでしょうか。
「ドラスティック」は様々な場面で使われる言葉で、他の言葉と組み合わせて使う事も多い言葉です。
思い切った行動が必要な時は「ドラスティックアクション」という言葉を使う事がありますし、大規模な変化が必要な時は「ドラスティックチェンジ」という合言葉を使う事があります。
また「ドラスティック」は過激で急激という意味がありますが、基本的にポジティブな意味で使われる言葉です。
大きな変化は時として悪い変化のように受け取られますが、「ドラスティックチェンジ」という言い方をする場合は、好意的に受け止められます。
このように「ドラスティック」は他の言葉と組み合わせて使う事がある、また好意的に使われているという特徴がありますので、そのルールに基づいた使い方をしましょう。
「ドラスティック」を使った例文
「ドラスティック」を使った例文を紹介します。
「ドラスティック」の使い方や意味が、例文を見る事でより理解しやすくなるかもしれません。
- 「ドラスティック」の例文1
- 「ドラスティック」の例文2
「ドラスティック」の例文1
ビジネスシーンにおける「ドラスティック」を使った例文を見て行きましょう。
「今回、私の会社が掲げた方針は、かなり『ドラスティック』なものだ。これから数年後には、会社の様子が大きく変化するだろう」、
「上司の『ドラスティック』なアイデアが提案されると、会場からどよめきが起きた。これほど過激なアイデアは、過去にも聞いたことがない」という感じです。
スケールが大きく、周囲の人が驚くような過激で急激な意見やアイデアは、「ドラスティック」という言葉がぴったりです。
「ドラスティック」の例文2
日常生活で「ドラスティック」という言葉を使ってみましょう。
そこで日常生活でありそうな「ドラスティック」を使った例文を紹介します。
「妻が『ドラスティック』な経済政策を発表し、私のお小遣いは月1万円になってしまった」、
「私が購入したソファーは、『ドラスティック』なデザインだ。家族は「落ち着かない」と言っているが、私はとても気に入っている」などです。
また「メタボを解消するためには、『ドラスティック』なダイエットを採用するしかない」、「女性にモテるために、エステに行って、見た目を『ドラスティックチェンジ』させよう」という文章も作る事ができます。
日常生活でも、何かを大きく変えたい時は、「ドラスティック」という言葉を使ってみましょう。
「ドラスティック」と「ドラマティック」の違い
「ドラスティック」に似た言葉に「ドラマティック」があります。
一文字違いで、やや意味も似ているので混同されてしまいがちな言葉です。
「ドラマティック」はテレビドラマなどの「ドラマ」という言葉が使われています。
「ドラマティック」は「劇的」という意味のカタカナ語で、「劇を見ているかのように、非常に激しい様子」という意味があります。
「過激な」「急激な」などの意味が「ドラスティック」にはありますので、二つの言葉が似ている事がわかります。
「ドラスティック」と「ドラマティック」を言い間違えてしまうと、恥ずかしい思いをするかもしれません。
二つの言葉の使い分けをしっかりとしましょう。
「ドラスティック」の反対語
最後に「ドラスティック」の反対の意味のある言葉を見て行きましょう。
「徹底的に」「過激に」「抜本的に」という言葉がある「ドラスティック」と180度違う意味の言葉には、どのような言葉があるのでしょうか。
- 「中途半端」【ちゅうとはんぱ】
- 「不徹底」【ふてってい】
- 「いい加減」【いいかげん】
「中途半端」【ちゅうとはんぱ】
「中途半端」は「不十分な様子」を意味する言葉です。
何でも徹底的な様子がある「ドラスティック」とは大きな違いがあります。
「不徹底」【ふてってい】
「十分でない事」という意味を持つ言葉が「不徹底」です。
「徹底的」という意味を持つ「ドラスティック」とは真逆の言葉といえるでしょう。
「いい加減」【いいかげん】
「いい加減」は「ほどほどの加減」という意味があります。
良い意味でも使われる言葉ですが、「ドラスティック」とはかけ離れた言葉です。
「ドラスティック」の意味や使い方を知ると、意味が分かりやすく使いやすい言葉だと気が付きます。
「思い切った」「徹底的な」「過激な」何かをする時は、「ドラスティック」という言葉を使ってみましょう。