「コンセンサス」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「コンセンサス」の意味や類語を紹介します。
さらに「コンセンサス」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「コンセンサス」の意味とは?
- 「コンセンサス」の類語や言い換え・似た言葉
- 「コンセンサス」の言葉の使い方
- 「コンセンサス」を使った例文
- 「コンセンサス」を使った言葉
「コンセンサス」の意味とは?
「コンセンサス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
今回が初耳だという人も中にはいるかもしれません。
一方でビジネスシーンに身を置いている方の中には、何度か聞いたことがある、または日常的に耳にしているという人もいるでしょう。
そのような人の中にも、「コンセンサス」のきちんとした意味を知らない人がいるかもしれません。
すでに登場して久しいけれど、意味を知らない人が多いカタカナ語「コンセンサス」の意味を紹介します。
- 「コンセンサス」の英語
- 「コンセンサス」の意味
「コンセンサス」の英語
「コンセンサス」を英語表記すると“consensus”になります。
英語の“consensus”には「一致」「総意」という意味があります。
以前は政治の世界で使われていた言葉で、「国民の合意」を“a national consensus”などと呼びます。
日本でも国の政策に関する国民の同意を得る時などに、「コンセンサス」を得るという使われ方をしていました。
最近は、ビジネスシーンでも「コンセンサス」という言葉が頻繁に使われています。
「コンセンサス」は、英語が由来になったカタカナ語であるという点を知っておきましょう。
「コンセンサス」の意味
カタカナ語としての「コンセンサス」の意味は、英語の“consensus”と同様に「合意」「複数の人の、意見の一致」という意味があります。
「合意を得る」時に「コンセンサスを得る」という言い回しをします。
さらに「コンセンサス」には「根回し」という意味があります。
「コンセンサスを得る」ためには、「根回しが必要」という事から、「コンセンサス」がそのまま「根回し」という意味を持つ事があります。
また「コンセンサス」は「一人の上司」など個人の合意を得るのではなく、会議に参加している人の満場一致を取るような、複数の人の合意を得る時に使われます。
このように「コンセンサス」には、「複数の人の合意」「根回し」という意味があると知っておきましょう。
「コンセンサス」の類語や言い換え・似た言葉
次に「コンセンサス」の類語や、似た意味の言葉を紹介します。
どの言葉が「コンセンサス」と言い換えられるのかを見て行きましょう。
- 「合意」【ごうい】
- 「共通認識」【きょうつうにんしき】
- 「ビジョンの共有」【びじょんのきょうゆう】
「合意」【ごうい】
「合意」という言葉は、様々な場面で日常的に使われる言葉です。
「コンセンサス」と似ている言葉で、言い換える事もできる言葉です。
「合意」には「意見が一致する事」という意味があります。
ビジネスシーンでは様々な取り決めをしたり、話し合いが行われますが、最終的な「合意」を目指して行われます。
大人数で行う仕事、巨大なプロジェクトなどは、様々な人の「合意」なしでは成り立ちません。
大きな仕事ほど、「合意」の重要性が高くなるでしょう。
「共通認識」【きょうつうにんしき】
「共通認識」という言葉も、ビジネスシーンで良く使われる言葉です。
「共通認識」は同じ物事や同じ言葉について、同じような理解をしている事や、認識をしている事を意味します。
例えば二人で部屋の壁の色を塗るとします。
「赤色のペンキを使おう」と言った時に、一方の人がピンクに近い色を思い浮かべていて、一方の人が深紅に近い色を思い浮かべていたら、異なった色を塗る事になってしまいます。
ビジネスシーンではこのような「共通認識」の不足が、大きな問題になる事があります。
「コンセンサス」を得るように、「共通認識」を持つ事も大切になります。
「ビジョンの共有」【びじょんのきょうゆう】
「ビジョンの共有」という言葉があります。
こちらもビジネスシーンで良く使われる言葉です。
「ビジョン」とは「将来の構想」「展望」などの意味があります。
例えば同じ部署で働いている人は、仕事についての構想や展望を共有する必要があります。
そのため「ビジョンの共有」がビジネスでは必要になります。
「コンセンサス」を得るように「ビジョンの共有」も、仕事に関わる人がしておかなければならない事でしょう。
「コンセンサス」の言葉の使い方
「コンセンサス」という言葉には、大きく分けて二つの意味があります。
ひとつ目が「合意」特に「複数の人の合意」という意味です。
たくさんの人が集まって何かをする時は、複数の人の合意が必要になります。
このような場面で「合意」という言葉を使う代わりに、「コンセンサス」という言葉を使ってみましょう。
二つ目が「根回し」という意味です。
何かの企画を提出する前に、「根回し」をしておけば、会議などで同意を得やすくなります。
ビジネスを円滑に行うためには「根回し」が必要不可欠なので、「コンセンサス」という言葉はたびたび登場します。
このように「複数の人の合意」を得る時、「根回し」をする時は、「コンセンサス」という言葉を使いましょう。
「コンセンサス」を使った例文
続いて「コンセンサス」を使った例文を見て行きましょう。
いくつかの例文を見る事で、どのような場面で「コンセンサス」を使えばいいかが、より具体的に見えてくるかもしれません。
- 「コンセンサス」の例文1
- 「コンセンサス」の例文2
「コンセンサス」の例文1
まず「複数の人の合意」という意味で、「コンセンサス」を使うケースの例文をチェックしてみましょう。
例えば「この企画で『コンセンサス』を得るために、詳細まで気を抜かずに企画書を練り上げよう」、「大きな改革を実行するためには、社員全員の『コンセンサス』を得る事が必要だ」という感じです。
また「今回の提案は、きっと『コンセンサス』を得られるという自信があります」などと、いう文章も作る事もできます。
自分の仕事に自信がある時は、あえて「コンセンサス」を得られると宣言して、自分の仕事ぶりをアピールしてみましょう。
「コンセンサス」の例文2
次に「根回し」という意味での「コンセンサス」を使った例文を紹介します。
「取引先と正式な話し合いをする前に、A部長に『コンセンサス』を取っておこう」、「上司の『コンセンサス』を得てからでないと、プロジェクトをスタートする事ができない」、「できるだけ多くの人から『コンセンサス』を得ておくと、コンペに勝利しやすくなるだろう」という感じです。
仕事には根回しが重要ですから、「コンセンサス」を怠る事がないようにしましょう。
「コンセンサス」を使った言葉
最後に「コンセンサス」を使った言葉を見て行きましょう。
定型句のようになっている「コンセンサス」といえばこれという言葉が登場しますので、覚えておきましょう。
- 「ナショナルコンセンサス」
- 「コンセンサス方式」
「ナショナルコンセンサス」
「ナショナルコンセンサス」という言葉があります。
「ナショナル」は国民的という意味があり、「ナショナルコンセンサス」は「国民的合意」となります。
大きな法案を通す時などは、「ナショナルコンセンサス」が取れている必要があります。
テレビのニュースやネットニュースなどに登場する言葉ですので、言葉の意味を知っておきましょう。
「コンセンサス方式」
何かを決める時は「多数決」というのが一般的だと思います。
しかしそれでは反対の意見を唱えた人が報われないという側面もあります。
そこで「コンセンサス方式」という決議方法が採用される事があります。
誰かが提案した意見に対して、反対の意を唱える人がいない時に採用するという、「合意」を基本にした決議です。
国連でも採用されていますので、「コンセンサス方式」とは何かを知っておきましょう。
「コンセンサス」という言葉の意味、使い方を見てみると、ビジネスシーンで重要な言葉である事が良く分かります。
「複数の人の合意」や「根回し」は、仕事をする上でとても大切な事です。
「コンセンサス」という言葉の意味を知ったのを機会に、「コンセンサス」を得るような行動を心掛けてみましょう。