「ペンディング」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「ペンディング」とはIT業界・コンサルタント業界で使われることが多いカタカナ言葉の一つで、「保留すること・先送りすること」です。
「ペンディング」の「意味・類語・言い換え・使い方・例文・反対語・言葉」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「ペンディング」の意味とは?
- 「ペンディング」の類語や言い換え・似た言葉
- 「ペンディング」の言葉の使い方
- 「ペンディング」を使った例文
- 「ペンディング」の反対語や対義語
- 「ペンディング」を使った言葉
- ペンディングは下ネタ?
「ペンディング」の意味とは?
IT業界・コンサルタント業界でビジネス用語として使われる「ペンディング“pending”」の意味は、「保留すること・先送りにすること・現時点では決定しないこと」になります。
ペンディングという言葉は、特定の仕事の案件をこれからどうするかについてミーティングしている時に、「この案件はとりあえず、ペンディングにしましょう」というような言い回しで使われることが多いのです。
ペンディングというのは、現時点ではその仕事・案件についてどうするかを即断即決することはしないということであり、とりあえず保留にして意思決定を先送りにすることを意味しています。
ペンディングという言葉には「保留したままでその案件が流れて消えてしまうこと」のニュアンスもあれば、「別の機会に改めて再検討してその案件を継続すること」のニュアンスもあります。
「ペンディング」の類語や言い換え・似た言葉
「ペンディング」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「ペンディング」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「保留」【ほりゅう】
- 「先送り」【さきおくり】
- 「未決定」【みけってい】
「保留」【ほりゅう】
「ペンディング」の類語・言い換えとして、「保留(ほりゅう)・留保(りゅうほ)」があります。
保留・留保の意味は、「そのままの状態で保ってとどめておくこと」や「その場ですぐに決定しないで延ばしておくこと」になります。
ペンディングという英語の意味が「保留すること」なので、ペンディングの類語として「保留・留保」を上げることができるでしょう。
「保留・留保」を使った例文として、「今回のビジネス案件については態度を保留させて下さい」や「慎重な彼は今後の仕事の進め方に対して意思決定を留保している」「今すぐに答えることは難しいので回答を保留する」などがあります。
「先送り」【さきおくり】
「ペンディング」の類語・似た言葉として、「先送り・先延ばし」があります。
先送り・先延ばしの意味は、「今やるべきことを後回しにすること」や「今すぐに判断せずに後で判断して決めること」になります。
ペンディングという英語の意味が、「今すぐ決めずに保留にすること」や「先延ばしにすること」なので、「先送り・先延ばし」はペンディングの類語と言えます。
「先送り・先延ばし」を使った例文として、「難しい問題は先送りして後で考えましょう」や「先延ばしせずに今やるべきことは今片付けた方が良い」などを考えることができます。
「未決定」【みけってい】
「ペンディング」の類語・言い換えとして、「未決定・未解決」があります。
未決定の意味は「まだ物事を決定していないこと」です。
未解決の意味は「まだ問題が解決していないこと」です。
ペンディングとは「問題や案件を先延ばしにして決めないこと」や「仕事や業務の意思決定を保留にしてまだ解決していないこと」ですから、「ペンディング」は「未決定・未解決」という言葉で言い換えることができるのです。
「未決定・未解決」を使った例文として、「未決定の事項に対して私は意見を述べる立場にありません」や「未解決のままでこの問題を見逃すわけにはいかない」などがあります。
「ペンディング」の言葉の使い方
「ペンディング」という言葉は、特定のある仕事・案件について今すぐに決断(採決)できない時に使用します。
特定の仕事の案件やプロジェクト進行のための業務について、今の時点では誰がその案件・業務を担当するのか決められない時、あるいはその業務を遂行できるだけのスキル・経験がある人材が見つからない時などに、「この案件はとりあえずペンディングということで」や「この仕事はペンディングしてこちらの仕事から先に片付けていきましょう」といった言い方をするのです。
ペンディングは「留保しなければならない仕事」や「先送りしなければならない案件」が存在する時に使用するカタカナ言葉であり、「今すぐにはその仕事・案件に着手しないこと(着手できないこと)」を示唆しているのです。
一時保留して先送りにしたい仕事・業務がある時に、ペンディングという言葉を使ってみましょう。
「ペンディング」を使った例文
「ペンディング」を使った例文には、どのようなものがあるのでしょうか?「ペンディング」を使った例文を紹介していきます。
- 「ペンディング」の例文1
- 「ペンディング」の例文2
- 「ペンディング」の例文3
「ペンディング」の例文1
今、適任となる人材がチームの中にいないので、この案件のミッションについては、とりあえずペンディングということでお願いしたいと思います。
「ペンディング」の例文2
我が社ではペンディングとなった業務についても定期的に見直しを行って、「継続すべき業務」と「中止すべき業務」を選別しています。
「ペンディング」の例文3
難易度の高い案件だからといって何でもかんでもただペンディングすればいいというわけではなく、時には思い切って即断即決のチャレンジをすることも大切です。
「ペンディング」の反対語や対義語
「ペンディング」の反対語や対義語として、「即断即決」や「前倒し」「果断・英断」があります。
「即断即決」の意味は、「迷うことなくすぐに決断して行動すること」です。
「前倒し」の意味は、「やるべきことの期日を早めて取り掛かること・早めに問題解決に着手していくこと」になります。
果断の意味は、「迷わずに物事を思い切って行うこと」です。
英断は、「きっぱりと優れた決断を下すこと」の意味になります。
「即断即決・前倒し・果断・英断」には、いずれも「いたずらに迷わずに素早く決断を下すこと」や「先延ばしせずに早めに物事や問題に取り掛かる意思決定をすること」の意味合いがあります。
そのため、「ペンディング」の反対語・対義語として考えることができるのです。
「ペンディング」を使った言葉
「ペンディング」を使った言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?
「ペンディング」を使った言葉について紹介していきます。
- 「ペンディング事項」
- 「ペンディング状態」
- 「ペンディングする」
「ペンディング事項」
「ペンディング」を使った言葉として、「ペンディング事項」があります。
「ペンディング事項」というのは、意思決定しないまま保留状態にされている案件・問題・物事のことを意味しています。
問題を先送りにして意思決定しないことで、ペンディング事項は増えていくことになります。
「ペンディング状態」
「ペンディング」を使った言葉として、「ペンディング状態」があります。
「ペンディング状態」というのは、「決められないままに宙ぶらりんになっている状態」や「これからその問題・案件についてどうするかが決まっていない状態」のことを意味しています。
ペンディング状態は、基本的には仕事・職場・ビジネス・人間関係において好ましくない状態のことを示唆しているので、できるだけ早い時期に意思決定をしてペンディング状態を抜け出す必要があります。
「ペンディングする」
「ペンディング」を使った言葉として、「ペンディングする」があります。
「ペンディングする」というのは、「その事項を保留する・先延ばしにする」という意味ですが、IT業界・コンサルタント業界ではこの言い回しが頻繁に使われています。
特に、「この案件については、とりあえず(差し当たって)ペンディングにしましょう」という言い回しが多用されているので、このフレーズが出たら「案件を保留すること+先送りにすること」の意味合いとして理解することができます。
ペンディングは下ネタ?
「ペンディングという言葉は下ネタなのでしょうか?」という質問がウェブ上で見受けられることがありますが、「ペンディング“pending”」は「保留すること・先延ばしにすること」なので下ネタの言葉ではありません。
ペンディングを下ネタだと思い込む誤解は、「ペンディング“pending”」と「ペッティング“petting”」の言葉を混同することが原因になっています。
ペッティングというのは、「性交にまでは至らない性的な愛撫・ボディータッチ」のことを意味しています。
「ペンディング」という言葉について徹底的に解説しましたが、ペンディングには「案件を保留にすること」や「仕事を先送りにすること」などの意味があります。
ペンディングの類語・言い換えとしては、「保留」「先送り・先延ばし」「未決定・未解決」などがあります。
「ペンディング」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。