「笑みがこぼれる」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「笑みがこぼれる」の意味や類語を紹介します。
さらに「笑みがこぼれる」の使い方や例文を紹介します。
目次
- 「笑みがこぼれる」の意味とは?
- 「笑みがこぼれる」の類語や言い換え・似た言葉
- 「笑みがこぼれる」の使い方
- 「笑みがこぼれる」を使った例文
- 「笑い」に関するいろいろな言葉
「笑みがこぼれる」の意味とは?
「笑みがこぼれる」という表現を目にした事があると思います。
「笑っている」という事は理解できますが、どのような笑い方をしているのか、どのような感情で笑っているのかまでは分からない人の方が多いと思います。
そこで、「笑みがこぼれる」とはどのような笑いか、その意味を紹介します。
- 「笑み」の意味
- 「こぼれる」の意味
- 「笑みがこぼれる」の意味
「笑み」の意味
笑いに関する表現は多いです。
例えば「大笑い」と「苦笑い」では、思い浮かべる表情がまるで違うと思います。
それでは「笑みがこぼれる」に登場する人の、笑い方はどのようなものでしょうか。
まず「笑みがこぼれる」の「笑み」という言葉の意味を見て行きましょう。
「笑み」には「軽い笑い」という意味があります。
「口元に笑みを浮かべる」という文章を見ると、少し口角を上げて、うっすらと歯が見えるかどうかという笑いがイメージできるかもしれません。
「笑み」という言葉を聞くと、そのような軽い笑いをする人の表情を思い浮かべる事ができます。
「こぼれる」の意味
次に「笑みがこぼれる」の「こぼれる」の意味を見て行きましょう。
「こぼれる」は「零れる」と書きます。
「涙がこぼれる」の時の、「こぼれる」で、少量の水分が滴り落ちる様子を「こぼれる」と言います。
また「こぼれる」には、「あふれ出て落ちる」という意味もあります。
ただし、「笑みがこぼれる」のように、「笑い」と結びつける時は、「こぼれる」という言葉を使っていますが、「あふれる」という言葉のイメージに近くなると言われています。
「あふれる」には限度を超えて外に出るという意味があります。
「笑みがこぼれる」の意味
「笑みがこぼれる」は、どちらかと言えば、「笑顔があふれる」という意味に近いと考えられます。
この事から「笑顔がこぼれる」は、感情があふれて、思わず笑ってしまうという意味になります。
「笑み」が「軽い笑い」ですから、「笑みがこぼれる」は、ポジティブな出来事などが起きて、思わず口角を上げてしまったり、きらりと白い歯がこぼれるようなイメージをすると良いでしょう。
笑おうとして笑ったのではなく、楽しい事や笑ってしまうような出来事を目の当たりにして、小さく笑う様子を「笑みがこぼれる」と表現します。
「笑みがこぼれる」の類語や言い換え・似た言葉
「笑みがこぼれる」の類語や、似た意味の言葉をチェックしてみましょう。
思わず笑ってしまう「笑みがこぼれる」に似た意味の言葉が登場します。
- 「白い歯を見せる」【しろいはをみせる】
- 「頬がゆるむ」【ほおがゆるむ】
「白い歯を見せる」【しろいはをみせる】
思わず小さく笑ってしまうという意味の、「笑みがこぼれる」と似た意味の言葉のひとつに、「白い歯を見せる」があります。
「白い歯を見せる」は「笑み」の表情にとても近いです。
また期せずして笑った様子が見てとれます。
「頬がゆるむ」【ほおがゆるむ】
「頬が緩む」も「笑みがこぼれる」に似た意味の言葉です。
「頬が緩む」には、その前段階として、「頬が緩んでいない状態」があります。
怒り顔、緊張した顔などがそうです。
怒っていたり、緊張して表情が硬くなっていた人が、思わず頬の筋肉を緩ませる事、つまり思わず笑ってしまうような様子を「頬がゆるむ」と言います。
「笑みがこぼれる」と表現する時よりも、さらに小さな笑いを浮かべた様子かもしれません。
「笑みがこぼれる」の使い方
「笑みがこぼれる」を使う時は、「それまで笑っていない」という事、さらに「小さく笑う」という条件が必要になります。
さらに「期せずして笑った」という条件も必要です。
そこで「笑っていなかった人が、笑う気もなかったのに、小さく笑った」という様子を見た時に「笑みがこぼれる」という言葉を使うようにしましょう。
「笑みがこぼれる」を使った例文
「笑みがこぼれる」を使って文章を作ってみましょう。
どのような場面で「笑みがこぼれる」のか理解しやすくなりそうです。
- 「笑みがこぼれる」の例文1
- 「笑みがこぼれる」の例文2
「笑みがこぼれる」の例文1
可愛い生き物、きれいな人を見た時に、人は「笑みをこぼす」ものです。
そのようなシーンを「笑みがこぼれる」を使った例文にしてみましょう。
「赤ちゃんと目が合って、思わず『笑みがこぼれた』」、「道の向こうから歩いてくる子犬を見ていると、自然と『笑みがこぼれる』のを止められなかった」、「合コン相手に美しい女性がいるのを確認すると、思わず『笑みがこぼれて』きた」などです。
実際にどんなに機嫌が悪くても、かわいい子犬が登場する動画を観たり、美しい女性や男性が登場する動画を観ていると、「笑みがこぼれる」のではないでしょうか。
「笑みがこぼれる」の例文2
楽しい想像をした時も、「笑みがこぼれる」ものです。
そのような場面を「笑みがこぼれる」を使った例文にしてみましょう。
「ボーナスが出た後で、何を買おうか考えていると、自然と『笑みがこぼれた』」、「明日のデートの事を想像すると、『笑みがこぼれて』しまう」という感じです。
また「都内のマンションに引っ越す事を想像すると『笑みがこぼれる』」、「子供の将来を想像するだけで、『笑みがこぼれて』しまう」など、様々な楽しげな想像により、笑顔になってしまう事があります。
「笑い」に関するいろいろな言葉
「笑みがこぼれる」の「笑み」には「軽い笑い」という意味があります。
「笑み」以外の「笑い」の表現として、どのような言葉があるでしょうか。
- 「微笑む」【ほほえむ】
- 「スマイル」【すまいる】
- 「苦笑」【にがわらい】
- 「破顔一笑」【はがんいっしょう】
- 「笑い転げる」【わらいころげる】
「微笑む」【ほほえむ】
「微笑む」という言葉は、良く使われる一般的な「笑い」に関する言葉です。
「微笑む」は、やさしくかすかに、顔をほころばす様子を言葉にしたものです。
「にっこり笑う」と言い換える事もできます。
また「悲しげに微笑む」という言葉もあるように、心から楽しくて笑ってしまう様子だけではありません。
「笑う」という言葉を見た時の、基本となるイメージが「微笑む」かもしれません。
「スマイル」【すまいる】
「スマイル」は「微笑む」や「微笑」の英語表現になります。
「とびきりのスマイル」「魅力的なスマイル」などという言葉になります。
ただ「スマイル」も「微笑む」程度の笑い顔で、「大笑い」した時は「スマイル」とは呼びません。
また「苦笑い」した時も「スマイル」という言葉は使いません。
「苦笑」【にがわらい】
「苦笑」は「苦笑いをする事」です。
また「苦笑い」は、苦々しさを紛らわすための無理な笑いという意味があります。
日常生活を送っていても、本当は悔しかったり腹立たしい時に、あえて笑みを浮かべるという事は良くあります。
ただし心からの笑いではないので、表情がぎこちなく、目が笑っていない事も多いです。
「破顔一笑」【はがんいっしょう】
「破顔一笑」は笑いに関する四文字熟語です。
意味は「顔をほころばせてにっこり笑う事」という意味です。
「微笑む」「笑み」に近い笑い方をイメージすると良いでしょう。
またそれまで笑っていなかった人、どちらかといえば怖い顔をしていた人がにっこり笑った様子が、「破顔一笑」のイメージに近いです。
「笑い転げる」【わらいころげる】
「笑い転げる」は、その場に転がってしまうぐらい大笑いする様子を言葉にしたものです。
爆笑してしまうようなお笑い番組を見た時や、お笑いライブに行った人は、まさに「笑い転げる」事になります。
「笑みがこぼれる」の意味や使い方を見てきました。
「笑み」は「小さく笑う」という意味がありますが、「笑う」に関連する日本語はたくさんありますので、それぞれの言葉を見た時に、どのような表情で笑うのかを考えると楽しいかもしれません。