「鷹揚」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
人の性格を表す「鷹揚」の意味や類語を紹介します。
さらに「鷹揚」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「鷹揚」の意味とは?
- 「鷹揚」の類語や言い換え・似た言葉
- 「鷹揚」の言葉の使い方
- 「鷹揚」を使った例文
- 「鷹揚」な人の特徴
「鷹揚」の意味とは?
「鷹揚」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
日常的にも使われる「鷹揚」という言葉は、人の性格のひとつを意味する言葉です。
どのような意味が「鷹揚」にあるのか、また「鷹揚」意味はどのようなものかをチェックして行きましょう。
- 「鷹揚」の読み方
- 「鷹揚」の意味
- 「大様」との違い
「鷹揚」の読み方
「鷹揚」は「おうよう」と読みます。
「鷹揚」は、「鷹(たか)」という文字が使われています。
「鷹揚」は鷹が大空をゆったりと飛んで行く様子を言葉にしたものです。
実際に鷹が空を飛んでいる姿を見る事は、都会に暮らしていると難しいかもしれません。
しかし、テレビのドキュメンタリー番組などを見ると、鷹の悠然とした立派な飛行中の姿を見る事ができるでしょう。
「鷹揚」の意味
「鷹揚」は鷹が悠然と空を飛ぶ様子が語源になっています。
そして、空を飛ぶ鷹のように、小さな事にこだわらずゆったりとしているという意味があります。
さらに、おっとりとして上品という意味や、余裕があって目先の事にこだわらないという意味があります。
「鷹揚な人」という場合、鷹よりもお殿様のような人を思い浮かべると、言葉の意味するイメージが近づくかもしれません。
「大様」との違い
「鷹揚」という言葉は中国最古の詩集『詩経』に掲載されていた言葉がもとになっていると言われています。
しかし、日本では「大様」という言葉が昔からあります。
「大様」は「おおよう」と読み、意味は「鷹揚」と同じです。
実は「鷹揚」は、そもそも「大様」の事で、最近になって「大様」に「鷹揚」を当てるよになったと言われています。
実際に「鷹揚」という文字が掲載されていない辞書に、「大様」が掲載されているケースがあります。
「鷹揚」という言葉と一緒に「大様」という言葉も覚えておくと、どのような人に対しても通じる言葉を選ぶ事ができそうです。
「鷹揚」の類語や言い換え・似た言葉
「鷹揚」の類語や、言い換えられるような似た意味の言葉をチェックしてみましょう。
「鷹揚」と似た意味の言葉を見る事で、「鷹揚」の意味が頭の中に定着しやすくなるかもしれません。
- 「おっとり」【おっとり】
- 「おおらか」【おおらか】
- 「大陸的」【たいりくてき】
「おっとり」【おっとり】
「おっとり」は日常的に使う言葉です。
「おっとりした性格」の人は、きっと友達の中や、知り合いの中に一人くらいいるのではないでしょうか。
また自分の性格を「おっとり」と表現している人もいるでしょう。
「おっとり」はせせこましくない様子を言葉にしたものです。
物事に細かすぎたり、急ぎすぎたりしない、ゆっくりとした性格の持ち主を「おっとり」と言います。
のんびりした性格で、何とも言えない落ち着きがある人の事を「おっとり」と呼び、多くの人から愛される傾向があります。
「おおらか」【おおらか】
「おおらか」という言葉も素敵な言葉です。
「おおらか」には、こせこせせず、心が広くゆったりしている様子という意味があります。
気が長くて、感情的にならない人が多いので、付き合いやすい人が多いです。
「おおらか」になるのは、自分の努力では難しく、遺伝的な事、育てられ方によるところが大きいかもしれません。
また若い頃は「おおらか」だった人も、社会でもまれて苦労する事で「おおらかさ」が消えてしまう事もあります。
いつまでも「おおらか」でいられる人は、実は環境や人間関係に恵まれている人なのかもしれません。
「大陸的」【たいりくてき】
「大陸的」という言葉があります。
もしかしたら耳慣れない言葉かもしれません。
「大陸的」には性格が大まかで、ゆったりしているという意味があります。
大陸出身の人は、このような性格が多かったため、ゆったりした性格、大まかな性格の人を「大陸的」と呼ぶようになりました。
悪い意味では「大雑把」で、「不真面目」という意味も含まれる事があります。
「鷹揚」の言葉の使い方
「鷹揚」という言葉を使う時は、おおらかで落ち着いた性格の人を見た時です。
また育ちが良く、経済的に余裕がある人の振る舞いも「鷹揚」と称される事があります。
イメージとしては「お殿様」で、老舗デパートの二代目のようなイメージの人、二世タレントの一部の人などは、「鷹揚」な人が多いかもしれません。
基本的に「鷹揚」は、褒め言葉として使われます。
そのため、おおらかで落ち着いた性格の上司を誰かに紹介する時に、「○○さんは『鷹揚』で素敵な人です」などと言います。
おおらかで落ち着いた性格の人を嫌いという人は、数少ないので、「鷹揚」な性格だと表現されて、悪い気持ちになる人は少ないはずです。
あなたの周囲に、おおらかで落ち着いた性格の人をみつけたら、ぜひ「鷹揚」という言葉を使ってみましょう。
「鷹揚」を使った例文
「鷹揚」を使った例文を見て行きましょう。
「鷹揚」という言葉をどのように文章に加えるべきか、コツが見えてくるかもしれません。
- 「鷹揚」の例文
「鷹揚」の例文
「鷹揚」な人を見た時に、ぜひ「鷹揚」という言葉を使って、その人の性格を表現してみましょう。
「○○次長は、物静かな性格で、怒ったことがない。本当に『鷹揚』な人だ」とか、「Aさんの声は『鷹揚』で、とても上品だ。Aさんと話をしているだけで、心が癒されるような気持ちになる」、さらに「きっとBさんの先祖はどこかの貴族だったに違いない。それくらい『鷹揚』で、少し浮世離れしている」という感じです。
穏やかで物静か、落ち着いた性格の人を見た時に、「鷹揚」という言葉を使うと、その人の性格を正確に描写する事ができそうです。
「鷹揚」な人の特徴
最後に「鷹揚」な人の特徴をチェックしてみましょう。
「鷹揚」と呼ばれる人に共通する特徴を知る事で、誰かを「鷹揚」と呼ぶ時のヒントになるかもしれません。
- 「のんびりした性格」【のんびりしたせいかく】
- 「争いを好まない」【あらそいをこのまない】
- 「余裕を感じる」【よゆうをかんじる】
「のんびりした性格」【のんびりしたせいかく】
「鷹揚」な人は、基本的に「のんびりした性格」の持ち主です。
殿様のような性格というのがぴったりで、少しも慌てたりしません。
特に有事になると、「鷹揚」かどうかが良く分かります。
例えば仕事の納品ギリギリの時に、その人がどのような態度を取るかによって、「鷹揚」か否かが分かります。
締め切りに間に合いそうにない時でも、のんびりと慌てずに黙々と作業を続けられる人は、きっと「鷹揚」な人です。
「争いを好まない」【あらそいをこのまない】
「鷹揚」な人は、無駄な争いごとをしません。
「争いを好まない」のも、「鷹揚」な人に共通する特徴です。
いつも誰かといがみあっていたり、喧嘩を吹っ掛けるようなセリフを吐いてしまう人は、「鷹揚」な人ではありません。
一方で、誰とでも仲良くできて、激する事がない人は、「鷹揚」な人である可能性が高いです。
「余裕を感じる」【よゆうをかんじる】
「鷹揚」な人は、のんびりとしていられるだけの、余裕がある人である事が多いです。
実家がお金持ちというケースもあります。
同じ会社で働いて、同じ給料をもらっていると思えないくらいの落ち着きぶりの人がいたら、もしかしたらお金持ちの子供で、だから「鷹揚」でいられるのかもしれません。
同族会社の二代目や、コネで入社した社員などは、「鷹揚」なタイプの人が多いです。
「鷹揚」という言葉の意味、そして使い方を見てきました。
「鷹揚」な人は、おっとりしていて落ち着いた性格の持ち主で、どちらかというと「鷹」ではなく「お殿様」に近いイメージです。
あなたの身の回りに「鷹揚」な人をみつけたら、「鷹揚」という言葉を使って、知らない人にその人の魅力を教えてあげましょう。