「瀟洒」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「瀟洒」の意味や読み方を紹介します。
さらに「瀟洒」を使った言葉や例文を紹介して行きます。
目次
- 「瀟洒」の意味とは?
- 「瀟洒」の類語や言い換え・似た言葉
- 「瀟洒」の言葉の使い方
- 「瀟洒」を使った例文
- 「瀟洒」の対義語
「瀟洒」の意味とは?
「瀟洒」という言葉を見たことがあるでしょうか。
これが初めてという人もいるかもしれません。
「瀟洒」には画数が多く複雑な漢字が使われていますので、初見で読める人はほとんどいないはずです。
そこで「瀟洒」の読み方と意味を紹介して行きます。
- 「瀟洒」の読み方
- 「瀟洒」の意味
「瀟洒」の読み方
「瀟洒」は「しょうしゃ」と読みます。
「瀟洒」の「瀟」は「しょう」、「洒」は「しゃ」と読みます。
「瀟洒」を「しょうしゃ」と読むのはとても難しいですので、これを機会に読み方を覚えておきましょう。
「瀟洒」の意味
「瀟洒」は「瀟洒な服装」などと使われます。
「瀟洒」はすっきりしている、飾り気がなくさっぱりしている様子を言葉にしたものです。
世俗的な感じではなく、垢ぬけている様子も表現しています。
「瀟洒」はオシャレを褒める意味もありますが、ブームに乗った世俗的なオシャレさや、単なるオシャレさを指す言葉ではありません。
もっとオシャレに慣れた、ファッション知識が豊富で、感度が高い人、着こなしが上手な人などに向けられる言葉になります。
また「瀟洒」を「さっぱり」や「あっさり」と読む事があります。
この事から、無駄のないフォルムや、不必要のない素敵な物に対しても「瀟洒」という表現が使われます。
また建物としては小さくても、必要最低限な機能を持つ家屋なども「瀟洒な家」という表現を使う事があります。
「瀟洒」の類語や言い換え・似た言葉
「瀟洒」に似た意味の言葉や、類語を紹介します。
言い換えや類語をチェックする事で、「瀟洒」の意味がより理解できるようになるかもしれません。
- 「小綺麗」【こぎれい】
- 「さっぱり」【さっぱり】
- 「スマート」【すかーと】
- 「シック」【しっく】
「小綺麗」【こぎれい】
「小綺麗」は「こぎれい」と読みます。
見た目にさっぱりと整っていて感じが良い様子を意味します。
「瀟洒」に言い換える事ができる、意味が近い言葉です。
他人の家を「小奇麗な家」と表現するのは少し失礼だと感じたら「瀟洒な家」という言葉に換えてみると良いでしょう。
「さっぱり」【さっぱり】
「瀟洒」を「さっぱり」と読む事があるように、「瀟洒」と「さっぱり」はとても似ている言葉で、時には言い換えが効く言葉です。
「さっぱり」はすっきりしていて、気持ちが良い様子を言葉にしたものです。
「部屋がさっぱりしている」という時は、部屋が片づいてすっきりして、居心地が良い様子がイメージできます。
また「あの人は『さっぱり』した性格だ」という時は、心の中が整理されていて、癖が無く、一緒にいて気持ちが良い人だという意味になります。
「スマート」【すかーと】
「スマート」という言葉と「瀟洒」も似た意味を持ちます。
現代的でオシャレな様子を「スマート」と呼ぶからです。
特に最近は、必要最低限な物しか持たないミニマリストと呼ばれる人など、すっきりと片づいた部屋に住む事を好む人が多い時代です。
さらに大きくて立派な家よりも、小さくて機能的な家を好む傾向もあります。
「スマート」と「瀟洒」は共通する部分が多い言葉になっています。
「シック」【しっく】
「シック」は気が利いていて好みが良い様子を意味する言葉です。
さらに少し高尚なイメージもあります。
「シックなドレス」という場合は、デザインがオシャレなだけでなく、センスが良く、さらに記事が高級で高尚さを感じさせる物となります。
「瀟洒」の言葉の使い方
「瀟洒」という言葉を使うシチュエーションは、現代では大きく分けて二つです。
まず「人」を指す時です。
「瀟洒な人」という場合、オシャレな人、垢ぬけている人の事を意味します。
「オシャレのレベルが高い人」「ダサい部分が無い人」という意味も含むかもしれません。
次が「建物」を指す時です。
「瀟洒な家」「瀟洒な建物」などは、定型句のように使う言葉です。
こちらは、オシャレでしかもさっぱりしているというイメージの家を目にした時に言います。
このように「瀟洒」は人や建物の見た目に関して使う言葉ですので、使い道が多く、使い方のルールが分かりやすいと思います。
身近に「瀟洒な人」や「瀟洒な家」がある人は、「瀟洒」という言葉をどんどん使って行きましょう。
「瀟洒」を使った例文
「瀟洒」という言葉を使った文章を作ってみましょう。
「瀟洒」は人の外見や建造物を見た時に、「オシャレ」と思ったり「あか抜けている」と思った時に使います。
人の外見、建物を見た時の「瀟洒」を使った例文をチェックしてみましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
素敵な人、オシャレな人を見た時に、「瀟洒」を使った文章を作ってみましょう。
例えば「同じ職場にいる女性は、『瀟洒』な美人だ。
お付き合いしてもらいたいけど、ちょっと自分の相手になるとは思えないな」とか、「○○部長は、いつも『瀟洒』な身なりをしている。
若い頃からオシャレでファッションセンスが良いと噂だ」という感じです。
ただ素敵なだけじゃなくて、都会的なイメージがあるあか抜けた人、やファッションセンスなどに対して「瀟洒」という言葉を使った文章を作ってみましょう。
例文2
素敵な建物を見た時にも、「瀟洒」という言葉を使います。
そこで「瀟洒」を使った文章を作って、建物を褒めて行きましょう。
「とても『瀟洒』な家を建てましたね。センスの良いあなたらしい素敵な家です」とか、「これは実に、『瀟洒』な洋館ですね。
この家の持ち主だった外国人の方は、やはりとてもオシャレな人だったんでしょう」などです。
また「いつか、都内に『瀟洒』な家を持ちたいな」とか、「『瀟洒』な住宅が集まってできた、落ち着いた街に暮らしています」などという文章を作る事もできます。
少し小さ目な家でも「瀟洒」という褒め言葉を使うとしっくりきます。
誰かの家に遊びに行く時に、「瀟洒」という褒め言葉を知っておくと便利です。
「瀟洒」の対義語
最後に「瀟洒」の対義語にあたる言葉を見て行きましょう。
オシャレなイメージの「瀟洒」とはまるで違う意味の言葉を紹介して行きます。
- 「むさくるしい」【むさくるしい】
- 「無様」【ぶざま】
- 「不細工」【ぶさいく】
- 「野暮ったい」【やぼったい】
「むさくるしい」【むさくるしい】
「むさくるしい」という言葉があります。
独身一人暮らしの男性などは、たまに「むさくるしい」という表現を使われてしまいます。
「むさくるしい」は、すっきりせず汚らしいという意味の言葉です。
「瀟洒」は、さっぱりして美しいという意味が含まれていますので、真逆の言葉になります。
「むさくるしい部屋」「むさくるしい風体」など、ものぐさな人が住んでいる、片づいていない部屋や、無精ひげが生えた人などが、「むさくるしい」と言われてしまいます。
「無様」【ぶざま】
「無様」は「ぶざま」と読みます。
「無様」は見苦しいさまを意味する言葉です。
「無様な格好」などという使われ方をします。
「不細工」【ぶさいく】
「不細工」は「ぶさいく」と読み、顔だちが悪い事を意味します。
生まれ持ったルックスの悪さを意味する言葉ですので、「お前、不細工だな」と言われた場合は傷つくかもしれません。
「野暮ったい」【やぼったい】
「野暮ったい」という言葉があります。
「野暮」は「やぼ」と読みます。
「野暮」は洗練されていない事を意味し、「野暮ったい」は泥臭いような感じがする事を意味します。
「粋」の対義語になる言葉で、「瀟洒」と「粋」はとても近い言葉です。
「野暮ったい男だな」と呼ばれる事は、「瀟洒なイケメン」と呼ばれる事と約180度違います。
「瀟洒」は読み方が難しい言葉ですが、意味を理解すると使いやすくなる言葉です。
洗練された人、オシャレな人、あか抜けた人や建物などを見た時に、「瀟洒」という言葉を使ってみましょう。