「野暮ったい」の意味とは？類語、使い方や例文を紹介！

「野暮ったい」の意味とは?

「野暮ったい」という言葉は、ちょっとした会話の中や雑談でも耳にすることがあると思います。

「野暮ったい」の意味としては、「洗練されていない」、「あかぬけない」、「人の気持ちが分からない・読めない」といったようなことを指しています。

今風に例えるなら、「ダサい」、「空気が読めない」というようなニュアンスがある言葉です。

• 「野暮ったい」の読み方

「野暮ったい」の読み方

「野暮ったい」とは、「やぼったい」と読むことになります。

「野暮ったい」の類語や言い換え・似た言葉

「あかぬけしていない」や「洗練されていない」という意味を持つ「野暮ったい」を他の言葉で言い換えるなら、次のような言葉が類義語・同義語として挙げることができます。

• 「どんくさい」
• 「暑苦しい」

「どんくさい」

「どんくさい」という言葉は、「野暮ったい」の同義語としては、日頃の会話の中で頻繁に出てくる言葉ではないでしょうか? 意味としては、「見ている方がじれったくなるほどにのろのろしている」という解釈になります。

自分の周りのに「どんくさい」人がいることで、気持ちがイライラとさせられてしまうことが多いのではないかと思います。

せっかく貴重な時間を「どんくさい人」のせいで削られるからです。

このように「どんくさい人」は、ちょっとしたミスが結構あるもので、仕事上では、会議の資料を準備している積りでも、ミスコピーをしたり、シュレッダーで大切な資料を裁断してしまうことがあります。

端から見ていると、全く難しいことをしている和気ではないのですが、たった1枚のコピーをするだけでも、やたらと時間をかけてしまうことで、無駄な動作が多いのです。

こんなことが多いと、本当に周りから敬遠されてしまいかねません。

「暑苦しい」

「暑苦しい」も「野暮ったい」の類義語になります。

元々の意味は、「温度が高過ぎて熱気がこもって苦しい」や「息苦しいばかりに暑い」という意味で、「暑苦しいから窓を開けよう」という使い方をしています。

しかし、この意味が転じて、「外見が暑くて不快そうに見える」という意味で解釈されることがあります。

「彼を見ていると、何だか暑苦しくなる」という言い方では、「何だかうざい人」というニュアンスがあるのではないでしょうか? かわいそうな感じもしますが、周りにこのような人は意外に多いものです。

「野暮ったい」の言葉の使い方

「野暮ったい」には、「ダサい」、「ノロノロとしている」などの意味合いがあるので、そのような特徴や行動、発言をしている人を指して使うことが多いですね。

この言葉が使われる場面は、身近なところにかなりあると思われます。

「野暮ったい」を使った例文

では、「野暮ったい」を使った例文を見ていくことで、どのようなシチュエーションで用いることができるかが理解できることでしょう。

• 「野暮ったい」の例文1
• 「野暮ったい」の例文2
• 「野暮ったい」の例文3

「野暮ったい」の例文1

「昨日さぁ、初デートで彼氏が野暮ったい服着て来たんで、すぐに別れちゃったの」

こんな会話は、女の子の友人同士でよく交わされている言葉でしょう。

彼氏があまりにも、あかぬけないファッションだったので、彼女が嫌になってしまったのですが、何ともかわいそうな彼氏です。

「野暮ったい」の例文2

「そのシャツとネクタイの組み合わせは、野暮ったく見えるよ。

コーディネートを考え直した方がいいね」

この時の「野暮ったい」もファッションに関しての用法ですが、服を合わせ方ほどセンスが出てくるものです。

「野暮ったい」の例文3

「キャラクターグッズって、ちょっと野暮ったいイメージがあったんだけど、実際に手にしてみると、ダサと思ってたけど、意外と可愛いものね」

今では、キャラクターものが色々と出回っていますが、「可愛い」と思うか、「野暮ったい」と感じるかは、その人の感性によって、大きく異なってきます。

「野暮ったい」の英語

「野暮ったい」を英語で表現すると、“unfashionable”、“unpolished”、“uncouth”などの単語が使えます。

「野暮ったい」の対義語

「野暮ったい」の対義語としては、次のような言葉になるでしょう。

• 「洗練された」

「洗練された」

「洗練されたデザイン」や「あの人は洗練されている」などという表現で、誰もが何気なく使っている言葉です。

「洗練」とは、「文章や人格などを練り鍛えて、上品なものや質に高めること」という意味になります。

「洗練」という言葉は、「洗う」と「練(ねる)」の2つの文字が組み合わさった言葉です。

「洗う」には「汚れたものを洗濯する」という理解をすると、ニュアンスが掴みやすくなると思います。

つまり、泥や汚れをしっかりと落として取り除くという解釈ができます。

一方の「練る」には、「考案を練る」、「技を練る」などの表現ができます。

こちらはアイデアをさらに良いものにしたり、技を磨き上げてレベルアップを図るというような意味になります。

このように2つの文字の意味を総合すると、「洗練」の意味が見えてきて、「洗練」とは「余計なものを取り除き」、「磨き上げて質を高める」ということになります。

「野暮ったい」を使った言葉と意味の解説

「野暮ったい」は、以下のような表現をすることもできます。

• 「野暮ったい人」
• 「野暮ったいファッション」

「野暮ったい人」

「野暮ったい人」となると、外見的にちぐはぐは着こなしをしている人や、動作がのろまな人、スローな話し方でイライラとさせてしまうような人を指しています。

この表現は、外見から内面的なことまで指すことがあるので、言葉の前後でニュアンスを感じ取る必要があります。

外見的にはイケメン男性でも、動作が鈍くて、「野暮ったい人」と言われることもあるからです。

「野暮ったいファッション」

「あかぬけない」、「どんくさい」、「暑苦しい」などと幅広い解釈ができる「野暮ったい」なのですが、ファッションにおいても「野暮ったい」は同じ意味を持っています。

「野暮ったいファッション」とは、見ていて「あかぬけなくて、どんくさい服装」と言えたり、「冴えなくてパッとしない」という感じになります。

ファッション的な言葉に置き換えるなら「スタイリッシュではない」ということです。

色使いが変に重々しい感じがしたり、単調や、逆にくどいこともあるでしょう。

服の着こなしでも、どきついアイテムの組み合わせやメリハリのないコーディネートなども「野暮ったいファッション」となるのではないかと思います。