「恥ずかしながら」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
敬語表現のひとつ「恥ずかしながら」の意味や類語を紹介します。
さらに「恥ずかしながら」の使い方や、例文を紹介して行きます。
目次
- 「恥ずかしながら」の意味とは?
- 「恥ずかしながら」の言い換えや類語
- 「恥ずかしながら」の使い方
- 「恥ずかしながら」を使った例文
- 「恥ずかしながら」は「お恥ずかしながら」ではダメ?
「恥ずかしながら」の意味とは?
「恥ずかしながら」という言葉を使った事があるでしょうか。
ビジネスシーンでは良く使う、敬語表現のひとつです。
「恥ずかしながら」は「はずかしながら」と読みます。
そして、「恥ずかしい事ですが…」という意味があります。
「恥ずかしい」には、面目なくて気後れする様子という意味があります。
例えば地方から始めて東京に遊びに来た時などには、気後れする感じがあるでしょう。
また、これまで東京に来た事がなかったという事に、恥ずかしいという感覚を持つ人もいるかもしれません。
このような時は、「『恥ずかしながら』、東京に初めて遊びに来ました」などという言い回しをする事があります。
このように日常生活でも使う事が多い言葉ですが、敬語表現ですので、話す相手は目上の人、立場が上の人となります。
そのためビジネスシーンでも良く使う言葉です。
「恥ずかしながら」の言い換えや類語
次に「恥ずかしながら」の言い換えや、似た意味を持つ他の言葉を見て行きましょう。
「恥ずかしながら」と同じような敬語表現の言葉が続きます。
- 「恐縮ですが」【きょうしゅくですが】
- 「僭越ながら」【せんえつながら】
「恐縮ですが」【きょうしゅくですが】
ビジネスシーンなどで「恐縮ですが」という言葉を良く使います。
「恐縮」は恐怖によって身がすくんでしまう様子を意味しています。
「恐縮です」という場合は、相手から何か良い事をしてもらったり、褒め言葉をかけてもらった時に「ありがたすぎて、身がすくむようです」という意味で使う事があります。
さらに自分のミスなどで「申し訳なさ過ぎて、身がすくむようです」という意味もあります。
感謝したい時、謝罪したい時に「恐縮です」は使う事ができます。
また「恐縮ですが」という言い回しの時は、感謝したい時ではなく、謝罪したい時に使う事が多くなります。
「恐縮ですが、明日は有給で会社を休みます」などと「申し訳ありませんが」という意味の言葉になります。
「僭越ながら」【せんえつながら】
「僭越ながら」もビジネスシーンでは良く使う言葉です。
「僭越」には出過ぎた真似をするという意味があります。
「僭越ながら」という言葉を使う時は、目上の人を差し置いて何かをする時に使います。
例えば自分よりも目上の人がいるパーティでスピーチをする時などに、「僭越ながら、少し話をさせていただきます」などと言います。
「僭越ながら」は「恐縮ですが」と言い換える事もできます。
また、若輩者で恥ずかしいのですが、スピーチをします、という意味で「恥ずかしながら、話をさせてください」と言い換える事も可能です。
「恥ずかしながら」の使い方
「恥ずかしながら」を使う時はどのような場面でしょうか。
敬語表現ですので、目上の人やビジネス上の相手などと話す時に使います。
先ほど例に出した、初めての上京のような、「経験していて当然なのに、していない」という場面で「恥ずかしながら」を使う事が多いです。
メジャーな旅行先に初めて行く時、初めて恋愛をする時、30歳を過ぎて初めて一人暮らしをする時などに「恥ずかしながら」を使うと良いでしょう。
「恥ずかしながら」を使った例文
「恥ずかしながら」を使った例文をチェックしてみましょう。
「日本一有名なテーマパークなのに、『恥ずかしながら』30歳を過ぎて初めて訪れた」、「ずっと実家で暮らしていたので、『恥ずかしながら』これが初めての一人暮らしです」となどです。
知識が足りない時も、「恥ずかしながら」という言葉を使う事ができます。
「『恥ずかしながら』戦争についての知識がありません」、「『恥ずかしながら』、駅まで行く方法が思い浮かびません」などです。
未練がましい時も「恥ずかしながら」を使う事ができます。
「○○さんの事、別れて10年経つのに『恥ずかしながら』まだ忘れられません」という感じです。
「恥ずかしながら」を様々な場面で使える言葉ですので、ぜひ使い方を覚えておきましょう。
「恥ずかしながら」は「お恥ずかしながら」ではダメ?
「恥ずかしながら」をメールの文面などで「お恥ずかしながら」と書く人がいます。
敬語表現なのだから「お」を文頭につけるのが当たり前だと思っている人や、習慣で何となく「お」を付けてしまう人がいるでしょう。
しかし、「お恥ずかしながら」は実は間違った表現で、「恥ずかしながら」が正解です。
「『恥ずかしながら』納期に遅れてしまいそうです」という内容の文章を作るとします。
この時に、「恥ずかしい」と感じたり、「恥ずかしい」行為をしたのは、相手ではなく自分です。
自分に対して「お」を付ける事はないため、「お恥ずかしい」は間違いとなります。
敬語表現を使う時は、とにかく丁寧な方がいいと思って、「お」を乱発してしまいがちですが、付けない場面もありますので気を付けましょう。
「恥ずかしながら」は敬語表現のひとつです。
特にビジネスシーンで円滑な人間関係を築くために、意味と使い方を覚えておきましょう。