「胸をなでおろす」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「胸をなでおろす」の意味や類語を紹介します。
さらに「胸をなでおろす」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「胸をなでおろす」の意味とは?
- 「胸をなでおろす」の言い換えや類語
- 「胸をなでおろす」の使い方
- 「胸をなでおろす」を使った例文
- 「胸」を使った言葉
「胸をなでおろす」の意味とは?
「胸をなでおろす」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
ドラマや小説などに触れると「胸をなでおろす」という瞬間がたびたび登場します。
基本的に心配事やドキドキするシーンの後に、「胸をなでおろす」という言葉が登場します。
そんなちょっと気になる「胸をなでおろす」の意味を紹介します。
- 「胸をなでおろす」の意味
- 「胸」の意味
「胸をなでおろす」の意味
「胸をなでおろす」には、「ほっとして安心する」という意味があります。
「胸をなでおろす」の意味が理解しやすいのは、「ほっとして安心した時」の自分の行動を想像すればいいからです。
心配な場面では、思わず胸に手を置き、大丈夫だと分かったら、ほっとしてその手をゆっくりと降ろすのではないでしょうか。
「ほっとして安心する」時の動作が、そのまま言葉になっているため、「胸をなでおろす」はとても理解しやすいと思います。
「胸」の意味
また「胸」には「心」や「思い」という意味があります。
そのため、「心」や「思い」に関する言葉には「胸」という言葉が使われやすいです。
実際にドキドキした時は、心臓が音を立てて大きく動きます。
この事は原始時代の人間から、現在の人たちまで同じです。
そのため、心に関する言葉に「胸」という言葉が使われていると腑に落ちやすいのではないでしょうか。
「胸をなでおろす」という言葉が、「ほっとする」「安心する」という意味なのも理解しやすいと思います。
「胸をなでおろす」の言い換えや類語
次に「胸をなでおろす」の言い換えや類語を見て行きましょう。
「ほっとする」「安心する」という意味の言葉がいくつか登場します。
- 「肩の荷が降りる」【かたのにがおりる】
- 「愁眉を開く」【しゅうびをひらく】
- 「大船に乗った気持ち」【おおぶねにのったきもち】
「肩の荷が降りる」【かたのにがおりる】
「肩の荷が降りる」は、「胸をなでおろす」という言葉と似た意味を持っています。
のしかかっていた心配事が無くなる様子を意味しています。
実際に重いカバンを持って歩いていると、体も辛いですが、ストレスもたまると思います。
そして目的地に着いて、重いカバンを置いた瞬間に、心も体も軽くなります。
「肩の荷が降りる」は、まさに瞬間を言葉にしたものです。
子育てを無事に終えた母親は「肩の荷が降りた」と言います。
子育てという心配事が終わり、ほっとした様子が伝わります。
さらに住宅ローンを返済しきった父親も、「肩の荷が降りた」と言います。
このように重い荷物を下ろして、ほっとした様子を「肩の荷が降りる」と言います。
「愁眉を開く」【しゅうびをひらく】
「愁眉を開く」も、「胸をなでおろす」という似た意味の言葉です。
「愁眉を開く」は「しゅうびをひらく」と読みます。
「愁眉」とは、心配げな顔の事を言葉にしたものです。
愁いという言葉と、眉毛という言葉が、心配そうな顔のイメージにピッタリです。
「愁眉を開く」にも、心配事がなくなってほっとした様子という意味があります。
受験に成功して、「愁眉を開いた」などという感じで使います。
「胸をなでおろす」と言い換えられる言葉ですので、セットで覚えておきましょう。
「大船に乗った気持ち」【おおぶねにのったきもち】
「大船に乗った気持ち」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
大きな船に乗った時、小さな船に乗った時では、どちらが安心でしょうか。
豪華客船に乗っている時の方が、釣り船などに乗っている時よりも、安心感が強いと思います。
「大船に乗った気持ち」は、まさに大きな船に乗っている人の安心感を意味します。
「胸をなでおろす」という言葉とは少し意味が違いますが、「安心」の意味の言葉として仲間に入れられる言葉です。
「胸をなでおろす」の使い方
「胸をなでおろす」は、どのような場面で使えば良いでしょうか。
やはり心配事があったり、ドキドキする事が起こった直後ではないでしょうか。
心配事が無くなった瞬間、ドキドキが去った瞬間に「胸をなでおろす」という言葉を使いましょう。
ドラマならクライマックス、起承転結でいえば、「転」の直後が「胸をなでおろす」を使うチャンスです。
「胸をなでおろす」を使った例文
「胸をなでおろす」という言葉を使って文章を作りましょう。
「胸をなでおろす」を使った例文を見ると、言葉の意味や使い方が理解しやすくなると思います。
- 「胸をなでおろす」の例文1
- 「胸をなでおろす」の例文2
「胸をなでおろす」の例文1
「胸をなでおろす」という言葉を使うタイミングはどのようなものでしょうか。
まず「大きな心配事が無くなった瞬間」に「胸をなでおろす」という言葉を使う事が多いです。
そこでそのような場面を「胸をなでおろす」を使った文章にしてみましょう。
妹の手術が成功に終わり「胸をなでおろした」、「勉強をしないで心配をしていた子供が、無事に高校に行ける事になり、『胸をなでおろした』」、
「高所恐怖症なので、高い所が苦手だ。そんな私が飛行機に乗る事になったが、無事に目的の空港に着陸できたので、『胸をなでおろした』」という感じです。
心配事が大きければ大きいほど、その心配がなくなった瞬間は嬉しいものです。
誰もが「胸をなでおろす」瞬間ではないでしょうか。
「胸をなでおろす」の例文2
期待と不安が入り混じった時間が終わった時も、人は「胸をなでおろす」でしょう。
例えば、プロ野球のドラフト会議は、期待と不安が入り混じる瞬間です。
ある選手目線で見ると「希望の球団から指名されるかどうかドキドキした。
結果的には、希望の球団以外から指名されたが、プロ野球選手になれる事が決まって『胸をなでおろした』」という文章にできるかもしれません。
また、オリンピックの開催地が発表される瞬間も、期待と不安が入り混じる瞬間ではないでしょうか。
次のオリンピックの開催地が東京に決まり、関係者はきっと「胸をなでおろした」に違いないという感じの文章になります。
期待だけではなく、不安もあるからこそ、ほっとした瞬間に「胸をなでおろす」のではないでしょうか。
「胸」を使った言葉
「胸をなでおろす」に登場する「胸」を使った言葉がいくつもあります。
最後に、そんな「胸」シリーズともいえる言葉の中から、代表的なものをいくつか紹介します。
- 「胸が一杯になる」【むねがいっぱいになる】
- 「胸が裂ける」【むねがさける】
- 「胸を躍らせる」【むねをおどらせる】
「胸が一杯になる」【むねがいっぱいになる】
「胸が一杯になる」という表現も良く使います。
「胸」には「心」や「思い」という意味があります。
そして「胸が一杯になる」という言葉は、感動で何とも言えない気持ちになるという意味があります。
何かに感動した時、心や思いがあふれてしまうと思います。
そして何と表現したら分からないような気持ちになるでしょう。
このような様子を、「胸」という言葉を使って、「胸が一杯になる」という言葉で表現しています。
「胸が裂ける」【むねがさける】
「胸が裂ける」という言葉を使った事があるでしょうか。
「どうしようもないほど悲しい様子」を意味する言葉です。
「ハートブレイク」などという英語もあります。
例えば長年付き合った彼氏や彼女と別れる時は、「胸が裂ける」思いがするかもしれません。
「胸を躍らせる」【むねをおどらせる】
「胸を躍らせる」というハッピーな言葉もあります。
「胸を躍らせる」は、期待や喜びで、心がワクワクする様子を意味します。
心が躍り出す、そんな楽しげな様子が伝わってくる言葉です。
これから彼氏や彼女とデートをする時、楽しみにしていた映画を観る直前などで、「胸を躍らせる」体験ができるかもしれません。
「胸をなでおろす」は、安心してほっとする様子を言葉にしたものです。
緊張した直後や、ドキドキした直後に、良い結果が訪れた時、「胸をなでおろす」はずです。
また「胸」という言葉には「胸を躍らせる」など、たくさんの言葉があります。
素敵な言葉が多いので、「胸をなでおろす」とセットで覚えておきましょう。