「胸が一杯になる」とは?意味や類語!表現の使い方
「胸が一杯になる」は、感情を表す言葉の中でも、かなり大きな表現の1つです。
目次
- 「胸が一杯になる」とは?
- 「胸が一杯になる」の表現の使い方
- 「胸が一杯になる」の英語
- 「胸が一杯になる」を使った例文と意味を解釈
- 「胸が一杯になる」の類語や類義語・言い換え
「胸が一杯になる」とは?
「胸が一杯になる」とは、大きな喜び、または悲しみなどによって感情が高まっている様子の表現です。
それ以外のことが考えられないほどの状態に対して使う言葉で、何かによって「胸が一杯になっている」と使うと、今はそれしか頭にないという意味になります。
それだけ頭の中がそのことで占められている状態に対して使いますが、その「頭」ではなく「胸」と使っていることで、考えることではなく、気持ちや思いという意味が強いと考えてください。
- 「胸が一杯になる」の読み方
「胸が一杯になる」の読み方
「胸が一杯になる」は、「むねがいっぱいになる」と読む言葉です。
上に書いたように、他のことが考えられないほどという意味があるので、「頭が〜」とした方が適当なようにも思えてしまいます。
ですが、「考える」ことは頭で行いますが、「感じる」のは心の方で、それほどに感じているという意味から、その心を「胸」と表現しています。
「胸が一杯になる」の表現の使い方
「胸が一杯になる」は、それだけ要因となった喜びや悲しみが大きいと表現する為の言葉です。
よって、本来はよほどのことではないと使うべきではありませんが、SNSなどでは簡単に使っている人もよく見掛けます。
本人がそのように感じたと書くのであれば、特に誤用とは言えないながら、あまり簡単に使ってしまうと言葉自体の意味が薄れてしまいます。
それほど難しい言葉ではありませんが、使い所にはそれなりに注意が必要です。
「胸が一杯になる」の英語
「胸が一杯になる」は、英語でも同様の形で表すことができます。
「胸」を「心」として、“heart is full”がその形です。
“My heart is full of sorrow.”と使うと、「悲しみで心が一杯だ」という意味になり、直接「心が一杯」と表現しているこちらの方が日本語より解釈しやすいかも知れません。
「胸が一杯になる」を使った例文と意味を解釈
「胸が一杯になる」を使った例文の意味の解釈です。
これらのような時にこそ使うべき表現です。
- 「胸が一杯になる」を使った例文1
- 「胸が一杯になる」を使った例文2
「胸が一杯になる」を使った例文1
「名作と言われる映画を見たら、感動で胸が一杯になった」
それだけ素晴らしい映画だったことが分かる使い方です。
この場合には、「感動」という感情によって心が占められて、他のことが考えられない状態になっていると解釈してください。
「胸が一杯になる」を使った例文2
「あの訃報を聞いた途端、悲しみで胸が一杯になった」
それによって他のことが何も考えられないような状態から、間接的にとても惜しい人を亡くしたと表現しています。
この言葉を使った場合、例文のように、どのような要因からそうなったのかということがすぐに分かる場合が多いです。
「胸が一杯になる」の類語や類義語・言い換え
「胸が一杯になる」と同様の意味で使える言葉や表現です。
- 「胸に押し寄せる」【むねにおしよせる】
- 「感極まる」【かんきわまる】
「胸に押し寄せる」【むねにおしよせる】
「胸が一杯になる」とほとんど同じように使える言葉です。
「悲しみで胸が一杯になった」は、「悲しみが胸に押し寄せた」と言い換えることができます。
「感極まる」【かんきわまる】
胸が一杯になる要因が、「喜び」や「感動」といったポジティブな内容の場合に同様の意味で使えます。
「教え子の大活躍に感極まった」のような形で用いる言葉です。
この「胸が一杯になる」とまで表現できる事柄は、そう簡単に起こるものでもありません。
そのような時にこそ使う表現なので、ちょっとしたことで使うべきではない言葉です。