「至極当然」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「至極当然」の意味や読み方を紹介します。
さらに「至極当然」の使い方や例文、類語等を紹介して行きます。
目次
- 「至極当然」の意味とは?
- 「至極当然」の似た言葉や類語・言い換え
- 「至極当然」の使い方
- 「至極当然」を使った例文
- 「至極当然」を分解して解釈
「至極当然」の意味とは?
「至極当然」という言葉を使ったことがあるでしょうか。
すでに使った事がある人は、社会人としての経験が豊富な人かもしれません。
このようにビジネスシーンでは比較的多く使われる、「至極当然」という言葉の読み方や意味をチェックしてみましょう。
- 「至極当然」の読み方
- 「至極当然」の意味
「至極当然」の読み方
「至極当然」は「しごくとうぜん」と読みます。
「当然」は頻繁に目にする言葉ですが、「至極」はそれほど多く目にする事がありません。
これを機会に「至極」を「しごく」と読む事を覚えておきましょう。
「至極当然」の意味
「至極当然」は、「これ以上ないくらい当たり前」とか、「この上なくもっともだ」と言う意味があります。
これは「これ以上ない」「この上ない」という意味の「至極」と、「当たり前」「もっとも」と言う意味の「当然」が合体してできた言葉だからです。
ビジネスシーンで「当たり前の事」という意味を強調したい時に「至極当然」という言葉を使います。
例えば、「『至極当然』ですが、水を火にかけるとお湯になります」という感じで、誰でもしっている事を念押しするように使う言葉です。
「至極当然」の似た言葉や類語・言い換え
次に「至極当然」の似た言葉や類語を紹介します。
どのような言葉に言い換える事がえきるのか他の言葉を知る事で、「至極当然」の意味もより深く理解できるようになりそうです。
- 「自明の理」【じめいのり】
- 「明白」【めいはく】
「自明の理」【じめいのり】
「至極当然」と同じような意味の言葉に「自明の理」があります。
「この勝負に勝つのは『自明の理』だ」などと使います。
「自明」には「おのずから明らかになる」という意味があります。
特に外野が説明をしようとしなくても、ハッキリしている事を「自明」と言います。
「自明の理」の「理」には「ルール」のような意味があります。
「自明の理」は、「自明」に「そういうものだ」というニュアンスが付く感じになります。
「これ以上ないくらい当たり前」という「至極当然」と、「誰かが証明しなくてもそうである事は間違いない」という意味を持つ「自明の理」は似た意味を持つ言葉として覚えておきましょう。
「明白」【めいはく】
「明白」も「至極当然」の仲間のような言葉です。
「明白」には、「言うまでもなく明らか」という意味があります。
さらに「明白な事実」は、「明白」に「事実」を付けた言葉もあり、「事実であるのは言うまでもなく明らか」という意味があります。
「部長が次の専務になるのは『至極当然』」という場合と、「部長が次の専務になるのは『明白』です」という言い回しは、とても似た意味があるでしょう。
「至極当然」の使い方
「至極当然」という言葉を、どのような場面で、どのように使えば良いでしょうか。
「至極当然」という言い回しは、ビジネスシーンなど、フォーマルな場面で使われる事が多いです。
さらに「当たり前」だという客観的な意見を、念押ししたい時に使う事が多いです。
重力がある場所では、物は下に向かって落ちて行くのと同じくらい、ビジネス上で当たり前の事を、理解してほしい時に「至極当然」を使う事があります。
例えば「採算を無視した経営をすれば、会社の業績が悪化するのは『至極当然』です」という感じです。
さらに「出世確実」な上司に対して、おべっかを使う時も「至極当然」という言葉を使う事があります。
「至極当然」を使った例文
続いて「至極当然」を使った例文をチェックしてみましょう。
会社内では「至極当然」を使う機会が多いです。
それぞれの場面における「至極当然」を使った例文を紹介します。
- 「至極当然」を使った例文1
- 「至極当然」を使った例文2
- 「至極当然」を使った例文3
「至極当然」を使った例文1
ビジネスシーンで登場する「至極当然」を使った文章を紹介します。
まず理解が足りない人に対して、「当たり前の事を念押しする」場面で使う場合です。
営業部の新卒社員に、先輩社員が説教する場面を「至極当然」を使った文章にすると、「営業マンが仕事をしないと、どんなに良い商品を作っても売れないのは『至極当然』だろ?お前がんばれよ」という感じになります。
またビジネスシーンでは、普通以上に働く事が「至極当然」なので、やや理不尽な常識を「至極当然」という事もあります。
「新人が徹夜で仕事をするのは『至極当然』だ」という感じです。
全然当たり前ではないと思うかもしれませんが、社内環境によっては極端な常識を持っている職場もあります。
「至極当然」を使った例文2
会社員として生き残っていくためには、社内の人間関係も大切になります。
そこで「至極当然」という言葉を使いながら、上司におべっかを使うケースがあります。
例えば「課長が仕事をできる事は『至極当然』の事実です。
なぜ昇進が遅れているのか理解できません」という感じです。
「課長は仕事ができますよね」と言うよりも、「至極当然」という言葉を使って、「すでに当たり前の事実になっている」という表現にした方が、褒められた相手が喜ぶケースがあるからです。
「部長が社内一のオシャレさんである事は、『至極当然』ですが…」とか、「専務が次期社長になるのは、すでに『至極当然』の事実となっていますが…」などと、自分の意見を一般化する事で、最大級の褒め言葉にする事ができます。
「至極当然」を使った例文3
当たり前すぎて言いにくい事を、あえて「至極当然」という言葉を付ける事で、思い切って言う事もできます。
例えば誰かが会社の備品を持って帰る事が問題になっている時に、「『至極当然』の事とは存じますが、会社のボールペンを社外に持ち出すのは禁止になっています」などと伝えます。
この言い回しをすると「当然、分かってますよね?」と先に布石を打つ事ができるので、言い逃れができないというメリットもあります。
「『至極当然』の事とは存じますが、女性にセクハラをするのは犯罪です」など、様々な注意をする時に役立つフレーズです。
「至極当然」を分解して解釈
最後に「至極当然」を分解して解釈してみましょう。
「至極当然」は「至極」と「当然」が合体して作られた言葉です。
それぞれの言葉の意味を理解しましょう。
- 「至極」【しごく】
- 「当然」【とうぜん】
「至極」【しごく】
「至極」は「極みに至る」という言葉を略したもので、「この上ない」という意味や、「最高の」という意味があります。
「至極」の「至」という言葉は、他に「至高」や「至大」などの言葉にも使われます。
それぞれ「これ以上ない高みに達している」、「これ以上ないくらい大きい」という意味があります。
「至極の成績」という場合は、これ以上ないくらい良い成績という意味になります。
逆に「不届き至極」という場合は、これ以上ないくらいの悪い奴だという意味になります。
良い意味でも悪い意味でも、極端に位置する事を表現する時に使う言葉です。
「当然」【とうぜん】
「当然」は「当たり前」という意味があり、「論理的に常識的に、倫理的に見て、そうあるべきだ」という意味があります。
「急に全速力で走ったら、ケガをするのも『当然』だ」などという言い回しをします。
「当然」という言葉自体を、「当たり前」に使っていますので、これを機会に本当の意味を知っておきましょう。
「至極当然」の言葉の意味をチェックしました。
ビジネスシーンで使われる事が多い言葉なので、社会人のみなさんや、これから社会人になるみなさんは覚えておきたい言葉です。
社内の人間関係を良くするためにも、「至極当然」の意味を知り、使い方をマスターしましょう。