「好々爺然」の意味とは?類語、使い方や例文、対義語を紹介!
「好々爺然」の意味や読み方を紹介します。
さらに「好々爺然」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「好々爺然」の意味とは?
- 「好々爺」の似た言葉や類語・言い換え
- 「好々爺然」の使い方
- 「好々爺然」を使った例文
- 「好々爺」の対義語
「好々爺然」の意味とは?
「好々爺然」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
もしかしたら難しい四文字熟語だと思っている人もいるかもしれません。
そこで「好々爺然」の読み方や意味を紹介します。
- 「好々爺然」の読み方
- 「好々爺然」の意味
- 「好々爺然」は良いおじいさん?
「好々爺然」の読み方
「好々爺然」は「こうこうやぜん」と読みます。
「好々爺」は「こうこうや」と読みます。
初めて「好々爺」という字を見て、いきなり「こうこうや」と読める人はいないでしょう。
これを機会に「好々爺」の読み方を覚えましょう。
「然」は「ぜん」と読みます。
「好々爺然」の意味
「好々爺然」は「好々爺」+「然」でできている言葉です。
「好々爺」には、「性格が良いおじいさん」「人が良いおじいさん」という意味があります。
昔話に良いおじいさんと悪いおじいさんが登場した場合、良いおじいさんを「好々爺」と言い換える事ができます。
「然」は「いかにも、それらしく振舞う」という意味があります。
「好々爺然」の場合は、「良いおじいさんらしく振舞う」という意味になります。
「好々爺然」は良いおじいさん?
「好々爺然」は良いおじいさん風に振る舞うという意味があります。
良いおじいさんのように見えるという意味もあるでしょう。
それでは、「好々爺然」といわれるおじいさんは、本当に良いおじいさんなのかと聞かれると、「はい」とも「いいえ」とも言えます。
「良いおじいさん風に見えて、本当に良いおじいさん」もいれば、「良いおじいさんに見える、悪い人」もいるからです。
そのため「好々爺然」とした人が近くにいる時は、本当はどうなのか、内面を良く伺うようにしましょう。
「好々爺」の似た言葉や類語・言い換え
「好々爺然」の「好々爺」を似た言葉や類語に言い換えてみましょう。
どのような言葉が「好々爺」と言い換えられるのかを知っておくと、言葉に奥行きが出そうです。
- 「年寄り」【としより】
- 「翁」【おきな】
「年寄り」【としより】
「好々爺」は良いおじいさんという意味がありますが、「年寄り」である事は間違いありません。
「年寄り」は年を取った人の事を言います。
「年寄りの冷や水」という言葉があるように、年を取った人を意味する代表的な言葉です。
また似た意味の言葉に、「老人」「爺さん(じいさん)」という言葉もあります。
「翁」【おきな】
舞台などに登場する男性の老人の事を「翁」と言います。
「翁」は「おきな」と読みます。
「媼」という女性の老人と対になっています。
「好々爺然」の使い方
「好々爺然」という言葉をどのような場面で使えば良いでしょうか。
まず若い頃は面倒くさい人だったり、悪い人だった人が、高齢になって良い印象になった時に、「好々爺然」という言葉を使う事があります。
この場合は、若い頃は悪い人だったけれど、年をとって良い人になったという意味があります。
ただし、人の本当の内面までは分からないので「然」という但し書きのような言葉をつけます。
また、会ってから間がなくて、本当に良い人かどうかわからないけれど、第一印象がとてもいい人に「好々爺然」という言葉を使う事があります。
「良いおじいさんに見えるけど…」という感じです。
「好々爺然」という言葉は、このような人に出会った時に使ってみましょう。
「好々爺然」を使った例文
「好々爺然」を使った例文を見て行きましょう。
どのような場面で「好々爺然」を使うと良いか、コツを知りましょう。
- 「好々爺然」を使った例文1
- 「好々爺然」を使った例文2
「好々爺然」を使った例文1
若い頃に面倒な性格だった人が、おじいさんになって良い人になった場合の「好々爺然」を使った例文を紹介します。
「Aさんは若い頃はひとでなしと呼ばれていた。しかし改心して、高齢になってからは『好々爺然』とした生き方をしている」という感じです。
若い頃とのギャップが、「好々爺然」という言葉を引き立てています。
「好々爺然」を使った例文2
近所に引っ越してきたおじいさんが、良い人に見える時の様子を、「好々爺然」を使った例文にします。
「最近引っ越してきた○○さんは、実に『好々爺然』としている。今度、食事に誘おうかな」という感じです。
「見た目は好々爺に見える」という場合、「好々爺然」としていると表現する事があります。
「好々爺」の対義語
最後に「好々爺然」で使われる「好々爺」の対義語として、「悪いおじいさん」を意味する言葉を紹介します。
「好々爺」とは180度違う意味の言葉が並びます。
- 「狸爺」【たぬきじじい】
- 「死に損ない」【しにぞこない】
「狸爺」【たぬきじじい】
「狸爺」は「たぬきじじい」と読みます。
ずるがしこい男性のおじいさんの事を「狸爺」と言います。
昔話の悪いおじいさんは、「狸爺」と言い換える事ができるでしょう。
「死に損ない」【しにぞこない】
「死に損ない」は「しにぞこない」と読みます。
老人の事を「役に立たないのに長生きしている」とののしる言葉です。
また「死に損ない」と言われているからといって、悪いおじいさんとは限りません。
「好々爺然」は、「良いおじいさんのように見える人」という意味があります。
本当に良いおじいさんなのかどうかは、内面を見ないと判断がつかないので、「好々爺然」としているからといって、いきなり気を許さないようにしましょう。