「明白」とは?意味や使い方!例文や解釈
小説やネット記事などで「明白」という言葉を見掛けることがあります。
一体どの様な意味なのか、例文や類語なども併せて紹介します。
目次
- 「明白」とは?
- 「明白」の表現の使い方
- 「明白」を使った言葉と意味を解釈
- 「明白」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「明白」の反対語
- 「明白」の類語や類義語・言い換え
- 「明白」の英語と解釈
「明白」とは?
「明白」の概要について紹介します。
- 「明白」の読み方
- 「明白」の意味
- 「明白」の成り立ち
- 「明白」と「明確」「明晰」の違い
「明白」の読み方
「明白」は「めいはく」と読みます。
「明日」と非常によく似ていますので読み間違わない様にしましょう。
「明白」の意味
「明白」の意味は「全く疑う余地が無いほどはっきりしていること」です。
情報やものごとの内容がはっきりとしていて、真偽を疑う必要が全くないことを言います。
大勢の人達が見聞きして証言している、画像や動画が残っているなど、誰が見ても理解できる時の表現です。
「明白」の成り立ち
「明白」の「明」は「日」と「月」で成り立っていて、「あかるい」「あかり」「あきらか」「夜があける」「神聖」「けがれのない」という非常に多くの意味があります。
「白」も「白い色」「神聖」「けがれのない」「あかるい」「あきらか」「なにもない状態」「告げる」という多くの意味があります。
特徴的なのはどちらも「あかるい」「あきらか」「けがれのない」という意味を含んでいることです。
これらの漢字が組み合さり、「はっきりとあきらかで邪念を持つ必要がない」という意味で使われる様になりした。
「明白」と「明確」「明晰」の違い
「明白」と似た言葉に「明確(めいかく)」「明晰(めいせき)」があります。
これら3つは意味が少しずつ違い、使い分けられています。
「明白」は「誰が見てもはっきりと分かること」という意味で、事実が認識できることを表します。
「明確」は「内容に曖昧な部分や間違いがないこと」という意味で、その内容について具体的に調査をした結果を表します。
「明瞭」は「非常に分り易いこと」という意味で、感覚的に分り易いと思うことを表します。
これら3つの違いは「どの様にものごとを判断するか」という点になります。
「明白」の表現の使い方
「明白」を使う時には「明白だ」「明白である」と動詞として使うことが多くなります。
その他にも「明白に」と副詞として使われたり、「明白な」と名詞を修飾する使い方もあります。
複数の人が見てはっきりと分る時に使われ、自分だけや一部の人が見て分る時には使われません。
ビジネスの場合は正確性が求められますので、はっきりと見てとれる時に使う様にしましょう。
「明白」を使った言葉と意味を解釈
「明白」を使った言葉と意味を解釈します。
- 「明白な事実」
- 「明白な理由」
- 「事理明白」【じりめいはく】
「明白な事実」
そのものごとがあったことが証明できる、或いは証拠がはっきりとしていることを言います。
誰かから引き合いがあった時にいつでも事実を証明できるという時に使われます。
「明白な理由」
その現象が起きた、或いはその行動を取ったことに対してはっきりとした事情があることを言います。
ただ単に自然現象だった、気分でやったなどではなく、何がどの様にして起きたか、動機は何だったのかなど、その行動を裏付ける原因となるものを意味します。
「事理明白」【じりめいはく】
「ものごとの筋道や道理がはっきりとしていて納得できること」という意味です。
「事理」は仏教用語で「ものごとの筋道や道理」という意味です。
「明白」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「明白」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「明白」を使った例文1
- 「明白」を使った例文2
「明白」を使った例文1
「この筆跡を見れば誰のメモなのかは明白だ」
机の上にメモを残しておき、自分の名前を書き忘れた人がいます。
重要なメモで返事や何らかのアクションが必要な場面だったのでしょう。
非常に特徴的な文字なので、名前がなくても誰が書いたものなのか分かってしまうことを言います。
「明白」を使った例文2
「何が目的なのかを明白にして貰いたい」
急に新しい仕事や複雑な作業を頼まれて納得できない時の言葉です。
一方的に上司や他部署からやるべきことを押し付けられたのでしょう。
もし何が目的でその様なことをさせるのかが分かっていれば、担当者が考えてもっと合理的な方法が見つかるかも知れないと思っていることを表します。
「明白」の反対語
「明白」の反対語を紹介します。
- 「不明」【ふめい】
- 「要領をえない」
「不明」【ふめい】
「はっきりと分からないこと」「あきらかではないこと」という意味です。
「行方不明」「意味不明」など、四文字熟語として使われることが多くなります。
「要領をえない」
「何が言いたいのか趣旨がはっきりとしないこと」という意味です。
説明が下手な時に使われます。
「明白」の類語や類義語・言い換え
「明白」の類語を紹介します。
- 「一目瞭然」【いちもくりょうぜん】
- 「如実」【にょじつ】
- 「歴然」【れきぜん】
「一目瞭然」【いちもくりょうぜん】
「ぱっとひとめ見て分るくらいに明らかな様子」という意味です。
「一目瞭然だ」で「十分分る」という意味があるので「一目瞭然に分る」と言う必要はありません。
「如実」【にょじつ】
「事実の通りであること」「仏の教えの真実や道理に叶っていること」という意味です。
「如実に物語る」は「現実のとおりであることを表している」という意味で使われます。
「歴然」【れきぜん】
「具体的な事実は証拠があり、はっきりとしていること」という意味です。
「明白」の英語と解釈
「明白」の英語表現を紹介します。
- “It's definitely correct.”
- “It is clearly not enough.”
“It's definitely correct.”
「正しいことが明白だ」になります。
“definitely”は「証拠があるなどで自信があること」というニュアンスで使われます。
“It is clearly not enough.”
「不足していることは明白である」になります。
「クリア」という言葉は日本語にもなっているので使い易いでしょう。
「明白」は「全く疑う余地が無いほどはっきりしていること」という意味です。
ビジネスで自信を持って説明する時に使ってみましょう。