「当然」の意味とは?「当然」と「必然」の違い・読み方・対義語・類語・英語
「当然」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「当然」の英語や、「当然」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「当然」の意味とは?
- 「当然」の意味
- 「当然」の英語
- 「当然」の対義語
- 「当然」の類語や類義表現
- 「当然」を使った例文
- 「当然」と「必然」の違い
「当然」の意味とは?
「当然」という言葉を知っているでしょうか。
「当然」は「とうぜん」と読み、毎日のように使われている広く知られた言葉です。
みなさんも「当然」という言葉を、昨日や今日、使ったのではないでしょうか。
一方で、「当然」という言葉の意味をまるで知らない人もいるかもしれません。
そこで、「当然」という言葉の意味や使い方を紹介します。
この言葉の意味を知る事で、自分の中に眠っている気持ちを的確に表現できるようになるかもしれません。
「当然」の意味
「当然」という言葉にはどのような意味があるでしょうか。
「当然」には、「そうであるべき様子」「当たり前」という意味があります。
例えば、100戦無敗のボクシングのチャンピオンと、10連敗中のボクサーが試合をした時、チャンピオンが勝つのが当たり前と言えます。
このような勝利は「当然の勝利」になります。
また、誰にでも優しく接する人が、みんなに好かれている時、そうあるべきだと思えるため、「当然」と言われます。
このように「当然」という言葉には、「そうであるべき様子」「当たり前」という意味があります。
「当然」の英語
「当然」という言葉を英語にするとどのような表現になるでしょうか。
「当然」は英語で、「naturally(ナチュラリー)」になります。
「naturally」には「当然」という意味があります。
また「正義」という意味がある「justly(ジャストリー)」にも「当然」という意味があります。
さらに「rightfully(ライトフリー)」にも「当然」という意味があります。
このように「当然」は「naturally」「justly」「rightfully」という英語に直す事ができますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「当然」の対義語
「当然」の対義語を紹介します。
「当然」の反対の意味を持つ言葉を知る事で、この言葉の意味を立体的に理解できるようになるかもしれません。
- 「不当」
- 「不正」
「不当」
「不当」には、「道理に外れている事」という意味があります。
例えば、誰かから本来受けるべき扱いをされず、おざなりな扱いをされる時、「道理に外れている」と言えます。
そのため「不当な扱い」と言えます。
また道理に外れた行為、反則などをして勝利する事を「不当な勝利」と言います。
「不正」
「不正」には「正当でない事」「良くない事」という意味があります。
例えばよくない方法でお金を得る事を「不正に金を得る」と言います。
またルール以外の方法で点数を得る事などを、「不正行為」などと言います。
「当然」の類語や類義表現
「当然」の類語や類義表現を紹介します。
「当然」とよく似た意味の言葉を知る事で、この言葉の意味をより深く理解できるようになるかもしれません。
- 「当たり前」
- 「正当」
- 「正しい」
「当たり前」
「当たり前」には、「そうあるべき事」という意味があります。
例えば戦争をしない方がいいという事は、「そうあるべき」とみんなが考えている事です。
また遅刻をしない事も、みんなが「そうあるべき」と感じている事のため、「遅刻しないのは当たり前」と言えるでしょう。
「正当」
「正当」には、「正しく道理にかなっている事」という意味があります。
何かをした時に、その人の行動が道理にかなっていると感じられるときに、「正当」という言葉を使います。
「正当な評価」「正当な勝利」などという言い回しをします。
「正しい」
「正しい」という言葉は、毎日のように使われている言葉です。
「正しい」には、「道理にかなっている様子」という意味があります。
例えば礼儀が道理にかなっている様子の時に、「礼儀正しい」と言います。
また道理にかなっている意見を言った時は「正しい意見」と言われます。
他にも、「正しい考え方」「正しい動き」「正しい経過」などのフレーズで「正しい」という言葉を使います。
「当然」を使った例文
「当然」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「当然」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
「Aチームが勝利したのは、『当然』の結果だ」
この例文では、スポーツなどの試合でAチームが勝利したようです。
また単なる勝利ではなく、前評判が高いチームだったため、勝利した時に「当然」と言われたのでしょう。
スポーツが終わった後の解説などで、「当然」という言葉を使って、前評判が高い方が勝った事の正当性をアピールする事があります。
また自分の勝利がまぐれでない事をアピールするために「当然の勝利だ」という事もあります。
例文2
「ランチをおごってもらうのは『当然』の権利だ」
この例文では、ランチをおごってもらう事を当たり前だと思っています。
前にランチを食べに行った時にご馳走したため、今回はおごってもらうのが「当然」なのかもしれません。
または、仕事を手伝ってあげた、本人の代わりに謝ったなど、何か借りを作っていて、清算するためにおごってもらうのかもしれません。
このように「当たり前」という意味で「当然」という言葉を使うケースが多くなります。
「当然」と「必然」の違い
「当然」と「必然」には、どのような違いがあるでしょうか。
「必然」には、「必ずそうなる」「それよりほかにない」という意味があります。
一方で「当然」には、「そうであるべき様子」「当たり前」という意味があります。
このように二つの言葉を比べてみると「必然」の方が「必ず」という意味が加わる分、意味が強くなっていることが分かります。
「当然」と「必然」はほとんど同じ意味ではありますが、「そうあるべき」という度合いが強いのが「必然」、やや弱めなのが「当然」と言えるでしょう。
そこで、「当然」という言葉を使おうと思った時に、「必然」の方がふさわしいかもしれないと、考えるようにして見てはいかがでしょうか。
「当然」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「当然」は、毎日のように使っているなじみ深い言葉のため、無意識で使っていて、いちいち意味まで考えないでしょう。
今回あらためて意味を知った事で、次回からはさらに的確に「当然」という言葉を使えるようになるかもしれません。