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「門外漢」の意味とは?類語、使い方や例文、対義語を紹介!

門外漢という言葉があります。

情報社会化が進んだ昨今ではさまざまなノウハウを手軽に手に入れることができ、またそのための教室や講習会も実に様々で、教える側のビジネス目的を差し引いても、現代人(特に、大人)は本当に習い事が好きなのだと気付かされます。

しかし、簡単には習得できない、道の険しい分野というのもまた存在します。

また、いくら要領がよくても、これだけ多様な分野をすべて修められる人はいません。

本項ではそうした場合に使われるこの言葉を調査していきます。

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「門外漢」の意味とは?類語、使い方や例文、対義語を紹介!>


目次

  • 「門外漢」の意味とは?
  • 「門外漢」の類語や言い換え
  • 「門外漢」の使い方
  • 「門外漢」を使った例文
  • 「門外漢」を使った言葉
  • 「門外漢」の対義語


「門外漢」の意味とは?

門外は「門外不出」など、ある場所から門を隔てての外側、という意味もあれば、ある分野を特にきわめた、つまり専門の外という意味でも使われます。

ここでは後者の「専門外」に、人を表す「漢」が合わさり、「その分野の知識が全くない人」となります。

またそこから転じて、単に「無関係な、携わっていない人」を指す場合もあります。

「門外」を使う言葉は非常に少なく、前述の二つ以外では特殊な固有名(〜門外の変)などでしか、私たちの日常で用いられることはありません。

  • 「門外漢」の読み方
  • 「門外漢」は女性には不適当か

「門外漢」の読み方

「もんがいかん」と読みます。

漢は「かん」の他、から、おとこ、などの読み方があります。

私たちの使う漢字は中国から伝わってきたのは周知の通りです。

つまり「漢」は、ある一定の年代や国のみでなく、中国そのものを指す意味もある言葉です。

「門外漢」は女性には不適当か

「悪漢」「痴漢」「好色漢」など、普段目にする「漢」を用いた言葉は、特に男性を表したものばかりです。

確かに上記の熟語はそれぞれ「悪女」「痴女」「好色女」と、対になる言葉をよく目にします。

ではそのルールに則れば、「門外漢」も男性限定で、女性に対しては失礼に当たるのでしょうか。

「門外漢」に限っては、どの辞書をひもといても「専門でない人」とあり、また中国でも「漢」を周辺の民族一般(=不特定の人)として用いる場合があります。

日本においても、男と限定せずこの一語で常套句として定着しているようです。

よって現代では男女共に、自称・他称を問わず、用いるのは誤りでも失礼でもないということになります。



「門外漢」の類語や言い換え

  • 「素人」
  • 「畑違い」
  • 「部外者」
  • 「俗人」「異邦人」

「素人」

このたぐいの言葉で、おそらく日常もっとも使われるのが素人でしょう。

素人は元々「白人」と書き、のちの世になって何も足されていないという意味の「素」の文字を当てられ、読みも変化した上で定着して現代に至ったとされています。

「畑違い」

専門とする技術や知識が違うことを指します。

素人や門外漢よりも、暗に「この分野は全くだけれど、他に得意とするものがある」という意味が強く、例えば生物学者と言語学者、家電の技術者と飛行機の技術者などはそれぞれ「畑違い」といえるでしょう。

あまり知られていませんが「生みの母親が違う」という別の意味もあり、こちらは滅多に使われることはありません。

「部外者」

そこに直接携わっていない人を指す言葉です。

単に関わりがないというだけで、専門的な知識に欠けているかどうかはこの言葉だけではわかりません。

従って一般的な習慣として、「門外漢」をこうした意味で使う事は少なく、また使ったとしても相手に理解されにくいといえます。

「俗人」「異邦人」

門外漢は、宗教においてはその門を叩いていない=教徒ではない、という意味で使われます。

俗人は俗世間の人を表し、他に「物の良さを理解しない、つまらない人」「低俗な人」などの意味もあります。

異邦人は本来外国人を指しますが、聖書においてキリスト教信者以外の者を指す和訳として用いられています。

「門外漢」の使い方

知らない分野について意見を求められた時や、ピンチヒッターで現場に出向した時、あるいは何かしたいが、どうすれば迷惑にならないかがわからない時など、最初にこう言っておけば相手もそれに合わせて対処してくれます。

いずれにせよ私はそこでは役に立ちませんという意思表示ですので、わからないなりに少しでも吸収したいという姿勢を見せ、なるべく謙虚な態度で臨むようにしましょう。



「門外漢」を使った例文

「落語を題材にした漫画を薦められた。読んでみるとまず人情と悲哀が色濃く描かれていてそれだけでも面白く、また落語の場面では必ず人物の誰かしらがモノローグで解説してくれるので、門外漢にも優しく興味を引かれる。落語に明るくなってかから再度読み直せば、その楽しさが何倍にも増すだろう」

「門外漢」を使った言葉

  • 「全くの門外漢」

「全くの門外漢」

少しもそのことについて知らないというのはどんな状況があげられるでしょう。

一般常識はもちろんの事、車の工場に見学に来ただとか、小学生が歌舞伎やバレエの公演に連れてこられただとか、映画の撮影で急にエキストラとして引っ張り込まれた、など特殊な場合を除くと、日常生活において右往左往してしまうような事態にはあまりならないはずです。

それでも一例をあげれば「未知の言語に遭遇した」場合が最もわかりやすいと言えるのではないでしょうか。

人との会話は、聞き取り、意味を理解し、自分の考えを言語に変換し、口に出すという非常に複雑なプロセスを経る行為ですから、慣れが伴わなければどうにもなりません。

意思の疎通が図れないということは自分にも相手にもかなりの重圧とストレスです。

なるべく多くの言語で「門外漢=私は話せません」だけは習得しておくと、こういった事を回避しやすくなります。

「門外漢」の対義語

  • 「専門家、達人、玄人、エキスパート、スペシャリスト」
  • 「構成員」
  • 「知悉」

「専門家、達人、玄人、エキスパート、スペシャリスト」

いずれもその道をきわめた人を指します。

「門外」本来の意味から考えれば、入門者、つまりまだ道半ばではあるが、その分野に入ったことは入った人を対義語としてもよいようにも思えます。

その場合、専門家などに対しては「青二才」「ひよっこ」「見習い」など、少しかじった程度を表す言葉が考えられます。

玄人(くろうと)は素人の対義語としてよく知られますが、前述の白人から素人の流れに沿った格好で、白に対して黒、の発想による「くろひと」から「くろうと」と音変化し、奥深さを表す「玄」の字で、素人同様に当て字をしたものです。

外来語の二語については、エキスパートは単に専門家で、スペシャリストはその中でも特に実力、実績が秀でる者を指す、という微妙な違いがあります。

「構成員」

「部外者」に対する言葉です。

似た言葉には要員、会員、スタッフ、メンバー、門下生などがあります。

一定の目的で作られた組織に属する者のことで、現代日本では任侠映画などの影響からか、単に構成員というと暴力団の関係者を連想する場合が多いようです。

「知悉」

「ちしつ」と読みます。

悉は「ことごとく」とも読め、つまり隅から隅までことごとく知り尽くしているという意味です。

「それについてはよく知悉している」「何も説明せずとも、あなたも知悉のはずだ」などと使います。

icon まとめ

何かの分野に通じることは、大成の近道です。

そこまでいかずとも、時間も限られている上に何が役に立つかわからない人生において、たくさんの見聞と挑戦をしておくのは非常に大切なことです。

「手に職をつける」という言葉通り、染み付いた技術はたとえ不本意に職場を追われようとも消えることはありません。

その道は険しいですが、誰でも初めは素人だと開き直って、新しい門を叩いてみてはいかがでしょうか。