「知悉」とは?意味と読み方!四文字熟語と対義語!
「知悉」とは、「ある分野・物事について、細かい内容まで知り尽くすこと」です。
「知悉」の「意味・読み方・四字熟語・例文と解釈・対義語・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「知悉」とは?
- 「知悉」の読み方
- 「知悉」を使った四文字熟語
- 「知悉」を使った例文と意味を解釈
- 「知悉」の対義語
- 「知悉」の英語や解釈
「知悉」とは?
「知悉」とは、「ある分野・物事について、細かい点に至るまでことごとく知り尽くすこと」を意味しています。
「知悉」の「知」の漢字は「知ること・知っていること」を意味しています。
「知悉」の「悉」の漢字は「ことごとく(すべて・みんな)」や「きわめつくす(余すところなく全部に及ぶ)」を意味しています。
「知+悉」で「悉く知る(ことごとくしる)」と書き下すことができ、「知悉」という言葉は「余すところなくすべてを知ること」や「細部に至るまでことごとく知り尽くすこと」を意味しているのです。
例えば、「現代物理学を知悉している彼の頭脳が必要です」や「この技術を知悉している人材は限られます」などの文章で、「知悉」の意味を示すことができます。
「知悉」の読み方
「知悉」の読み方は、「ちしつ」になります。
「知悉」を使った四文字熟語
「知悉」を使った四文字熟語について、解説していきます。
- 「知悉曲筆」
- 「常時知悉」
「知悉曲筆」
「知悉曲筆(ちしつきょくひつ)」という四文字熟語は、インターネットでは書き込みや検索がされていますが、国語辞書・漢和辞典には掲載されていない言葉です。
「知悉」は「ある分野・物事について、ことごとく知り尽くすこと」を意味し、「曲筆」は「事実を曲げて書いた文章・事実とは異なることを書くこと」を意味していますが、「知悉曲筆」は敢えて解釈すれば「全てを知りながら、事実を曲げて書くこと」の意味になります。
実際に存在する四文字熟語としては、「舞文曲筆(ぶぶんきょくひつ)」という言葉があり、「舞文曲筆」は「言葉をいたずらにもてあそんで、事実を曲げて書くこと」を意味しています。
「常時知悉」
「常時知悉(じょうじちしつ)」という四文字熟語は、「常にある物事・分野について、徹底的に知り尽くしていること」を意味しています。
「常時知悉」も国語辞書・漢和辞典に独立した項目として掲載されているものではなく、現代において「常時」と「知悉」が組み合わされて造られた造語的な四文字熟語です。
「常時知悉」は専門家・専門職の心得として上げられることの多い四文字熟語であり、「常にいつでも自分の専門とする分野や依頼を受けている顧客については細かい部分まで知り尽くしておくべき」といったニュアンスがあります。
「知悉」を使った例文と意味を解釈
「知悉」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「知悉」を使った例文1
- 「知悉」を使った例文2
「知悉」を使った例文1
「日本と朝鮮半島の古代史を知悉しているとされる東大の大学教授に会って、渡来人について詳しいお話を伺いたいのです」
この「知悉」を使った例文は、「日本と朝鮮半島の古代史を細かい知識・情報に至るまで知り尽くしている東大の大学教授に会って、渡来人について詳しいお話を聞いてみたい」ということを意味しています。
この例文の「知悉」は、「日本・朝鮮半島の古代史について、細かい部分まで詳しく知り尽くしていること」を意味しているのです。
「知悉」を使った例文2
「山で姿を消したこの行方不明者を捜索するには、北アルプス周辺の山域・地形・樹林帯を知悉している登山家の手助けが必要になります」
この「知悉」を使った例文は、「山で姿を消したこの行方不明者を捜索するには、北アルプス周辺の山域・地形・樹林帯を、細かい部分までことごとく知っているような登山家の手助けが必要である」ということを意味しています。
この例文の「知悉」は、「北アルプス周辺の地理的情報について細かい情報まで経験的にことごとく知っていること」を意味しています。
「知悉」の対義語
「知悉」の対義語は、「無知(むち)」になります。
「知悉」という言葉は、「ある物事・分野・内容について詳しく知り尽くしていること。
非常に詳しい完全な知識があること」を意味しています。
「無知」という言葉は「知悉」とは反対に、「ある物事・分野・内容について何も知らないこと。
何の知識も持っていないこと」を意味しています。
その意味合いから、「知悉」と反対の意味を持っている対義語として、「無知」を上げることができるのです。
「知悉」の英語や解釈
「知悉」という言葉は、“complete knowledge”(完全に知っていること・完璧な知識)や“know〜completely”(〜を完全に知る)、“know〜 thoroughly”(〜を完全に知る・〜を徹底的に知る)、“know all about〜”(〜について全て知っている)の英語で表現することができます。
- “She has complete knowledge of her husband's behavior patterns.”
- “I have known all about the latest smartphone models.”
“She has complete knowledge of her husband's behavior patterns.”
この「知悉」を使った英語の例文は、「彼女は夫の行動パターンについて知悉しています」ということを意味しています。
“have complete knowledge of〜”で、「〜の完全な知識を持っている・〜について知悉している」を表すことができます。
“I have known all about the latest smartphone models.”
この「知悉」を使った英語の例文は、「私は最新のスマホ機種について知悉していました」ということを意味しています。
「〜について知悉している」は「〜についての全てを知っている」ということで、“know all about〜”という定形的な英語の表現で示すことができます。
「知悉」という言葉について徹底的に解説しましたが、知悉には「ある分野・物事について、細かい点までことごとく知り尽くすこと」などの意味があります。
「知悉」を使った四字熟語に関して、「知悉曲筆(ちしつきょくひつ)」「常時知悉(じょうじちしつ)」について説明しています。
「知悉」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。