「至高」の意味とは?類語、使い方や例文、対義語を紹介!
「至高」の意味と類語を紹介します。
「至高」を使った例文や「至高」を使った言葉を紹介していきます。
目次
- 「至高」の意味とは?
- 「至高」の類語や言い換え
- 「至高」を使った例文
- 「至大至高」とは
「至高」の意味とは?
「至高」という言葉を目にした事があるでしょうか。
一度も目にした事がない人もいれば、「知っている」という人もいると思います。
「至高」に親しみを持っている人の多くは、「美味しんぼ」という料理漫画の影響かもしれません。
それでは人気漫画にも使われる「至高」という言葉について、読み方や意味をチェックして行きましょう。
- 「至高」の読み方
- 「至高」の意味とは
「至高」の読み方
「至高」とは「しこう」と読みます。
「至高」の「至」は「し」と読みます。
「いたる」とも読み、「至高」は「高みに至る」という意味があります。
そのため「至高」は「この上なく優れている事」と言う意味があります。
「至高の境地」という言葉で表現される物は、はるかな高みにある物事や芸事、作品や立ち居振る舞いなどを指します。
一般的に「至高」は「最高よりも上」という感覚で見られていて、最高級の中でも、特に最高級のものを表現したい時に使います。
「至高」の意味とは
「至高」は、「他の物と比べても、さらなる高みにある物事や、芸事、立ち居振る舞いや作品、芸術や生き方など」を意味します。
ところで「至高」がメジャーな言葉になったのは料理漫画の「美味しんぼ」がきっかけだと考えられます。
「美味しんぼ」の中には、これ以上ないメニューを作ろうという意識を持つ、二つのグループがあります。
片方が「究極のメニュー」と表現し、片方が「至高のメニュー」と表現しています。
「至高のメニュー」で登場するメニューは、まさに「これ以上なく優れているもの」ばかりなので、「至高」という言葉を理解しやすいでしょう。
もし「至高」という意味を、漫画を通じて理解したいと思ったら、「美味しんぼ」を読んでみると良さそうです。
「至高」の類語や言い換え
次に「至高」の類語や、似たような意味の言葉をチェックしてみましょう。
とても優れたものを指す言葉ばかりが登場します。
- 「傑作」【けっさく】
- 「圧巻」【あっかん】
- 「究極」【きゅうきょく】
- 「優秀」【ゆうしゅう】
- 「見事」【みごと】
- 「結構」【けっこう】
「傑作」【けっさく】
「傑作」という言葉は、優れた作品に対して良く使われる、とてもメジャーな言葉です。
「傑作」は、特に良くできた作品という意味があります。
「至高の作品」という言葉で、「傑作」とほとんど同じ意味になります。
また「傑作」には、おもしろい、おかしいという意味が含まれています。
例えば誰かが面白い話をした時に、「それは傑作だ」と感想を言う事があります。
人の事を少し馬鹿にしたい時も「あの男は傑作だ」などと表現する事があります。
ただし、基本的には「素晴らしい作品」の事を「傑作」と呼びます。
「圧巻」【あっかん】
「圧巻」という言葉も、よく耳にする言葉ではないでしょうか。
映画などを論評した記事を読むと、「あのシーンは圧巻だ」などと褒め言葉が掲載されています。
「圧巻」は、本や出し物などで特に優れた部分を意味する言葉だからです。
ところで「圧巻」の言葉ができたのは、古い時代の中国でした。
昔の中国で試験の答案を「巻」と呼び、最優秀な物を一番上に載せるという習慣があったので、優れているものを「圧巻」と表現するようになったとされています。
「究極」【きゅうきょく】
どこまでも押し進めて、最後に到達する所…そのような意味があるのが「究極」です。
「至高」もどこまでも高みを求めていった、到達する所という意味がありますので、両者はとても似た意味の言葉といえます。
「至高」という言葉を有名にした、「美味しんぼ」でも、「究極のメニュー」という言葉が登場します。
「至高」と「究極」はライバル関係になるほど、高みにある物を指す事ができる言葉同士です。
「優秀」【ゆうしゅう】
特に優れている物事や作品などを「優秀」と呼びます。
「至高」よりも使われる事が多い、とてもメジャーで巷に知れ渡った言葉です。
「優秀」の上には「最優秀」などの言葉があり、「至高」はどちらかといえば、「最優秀」に近い表現になるでしょう。
成績が良い人や、スポーツが得意な人、一芸に優れている人は、すべて「優秀な人」と称されます。
みなさんも、学生時代に「優秀な生徒」と言われた事が、何度もあるのではないでしょうか。
「優秀」は、誰にでも伝わりやすい、優れたものを表現する言葉として知っておきましょう。
「見事」【みごと】
「見事」という言葉があります。
「これは見事な作品だ」とか「見事な技だ」などという賞賛の言葉を、テレビやネットニュースなどを通じて目にした事があるのではないでしょうか。
「見事」という言葉には、「一見の価値がある」という意味があります。
「見事」の「見」には「見る」と言う意味が含まれているからです。
そこで、「見る価値がある、素晴らしい仕事だ」という言葉を「見事」と覚えておくと、「見事」の意味を間違えずに済むかもしれません。
「結構」【けっこう】
「結構」という言葉も、優れている事を表現する言葉です。
「結構」は「申し分なく優れている事」を意味するからです。
その意味では、「至高」と「結構」は似た意味の言葉だといえるでしょう。
美味しいお茶を飲んだ時に「これは結構なお手前で」などと、お茶を入れてくれた人を褒め称えるのは、「申し分なく優れている」という認識があるからです。
一方で、誰かに何かを頼まれた時に「結構です」という言葉を使って、断る事もあります。
例えば誰かに「付き合ってください」と言われた時に、「結構です」と言ってその場を立ち去った場合は、「付き合う気持ちはありません」という意味になります。
現代ではどちらかといえば、相手に嫌な思いをさせずに断る時に「結構」を使うため、本来の「優れている」という意味が薄れているかもしれません。
「至高」を使った例文
「至高」を使って文章を作る方法を知るために、例文を紹介します。
「至高」はとてつもない高みに至った作品や人、動作や振る舞いなどを指す言葉です。
「至高」を使う時は、中途半端にすごい物を指して使わないようにします。
例えば、「このハンバーガーは、『至高』の逸品だ」などと、ファストフード店の食べ物を表現するのは間違いです。
ミシュランで星を取るようなお店でお寿司を食べた時は、「このお寿司は『至高』の味がします」などと、少し大げさに表現しても良いでしょう。
また寺社仏閣などに行って国宝などを見た時は、「素晴らしい!これは『至高』の作品です」と褒め称えるとしっくりくる表現になるでしょう。
「至大至高」とは
最後に「至高」を使った言葉をチェックしてみましょう。
「至高」を使った言葉として代表的なのが、「至大至高」です。
「しだいしこう」と読みます。
「至大」は「この上もなく大きい」という意味がありますので、「至大至高」は、「この上もなく大きく、この上もなく最上級」という意味になります。
「至大至高の○○」と言う時は、見た事もないような、地球上に存在するのが信じられないような素晴らしいものを意味します。
何かを褒め称えるうちに、褒め言葉がどんどん、インフレを起こす事があります。
そのボス語になるような言葉が「至大至高」ではないでしょうか。
「至高」という言葉は、数ある優秀さを表現する言葉の中でも、かなり上位に位置する言葉です。
洗練された素晴らしいもの、妥協のない素晴らしさを表現したい時などに、「至高」という言葉を使いましょう。
また「至高」と心の底から思えるような、作品や出来事、物事などと触れ合えるような毎日を送る事ができたら、それは幸せのひとつの形かもしれません。