意味解説の読み物

meaning-book

meaning-bookは意味解説の読み物です

「行き当たりばったり」の意味とは?類語、使い方や例文、反対語を紹介!

世の中には様々なタイプの人が存在しますので、その人生設計も様々です。

きっちり予定を立て動かずにはいられない几帳面な人もいれば、「何とかなる」の精神で今を生きる人もいます。

本項は後者に多く見られる「行き当たりばったり」についての解説です。

またそれに類する語も非常に多いので、併せて述べていきます。

行き当たりばったり

Meaning-Book
「行き当たりばったり」の意味とは?類語、使い方や例文、反対語を紹介!>


目次

  • 「行き当たりばったり」の意味とは?
  • 「行き当たりばったり」の類語や言い換え
  • 「行き当たりばったり」の使い方
  • 「行き当たりばったり」を使った例文
  • 「行き当たりばったり」な人の特徴
  • 「行き当たりばったり」の反対語


「行き当たりばったり」の意味とは?

  • 「行き当たりばったり」の意味
  • 「行き当たりばったり」の読み方
  • 「いく」と「ゆく」の違い

「行き当たりばったり」の意味

一言でいえば「無計画」を意味します。

適切な方法論も筋の通ったポリシーがあるわけでもなく、いい加減に事を進めるさまを表します。

「ばったり」は不意の遭遇をあらわし、適当に歩き回っていて、何に出くわすかわかったものではない、という意味を強める言葉です。

「行き当たりばったり」の読み方

「いきあたり〜」「ゆきあたり〜」と二種類の読みがあります。

先頭の「行く」の性質によるものですが、意味はどちらでも全く変わりません。

「いく」と「ゆく」の違い

どちらも古くから用いられ、認められてきた読み方です。

その使い分けに厳密な決まりはありませんが、一定の教育を受けている人ならば、習慣として自然に使い分けが出来ている事でしょう。

これらには以下の違いがあります。

「いく」・・主に口語的表現で使われ、現代では一応の基準の読みとなっている。

また例えば「いきて」は促音便で「いって」となるが、「ゆきて」ではならない。

「ゆく」・・主に文語的表現で使われる。

「去りゆく友」「さあゆこう」など。



「行き当たりばったり」の類語や言い換え

  • 風任せ、出たとこ勝負、いちかばちか
  • 無鉄砲
  • 無闇矢鱈
  • 盲滅法
  • 妄り、濫り
  • 破れかぶれ、やけくそ、むこうみず
  • 明日は明日の風が吹く、ケセラセラ

風任せ、出たとこ勝負、いちかばちか

人間には予測し得ない、予測しづらいものの代表格といえる「風」「サイコロ賭博」に例えた言い方。

いち(一)かばち(八)かには、特に「丁か半か」と同じ意味があります。

その時その時の成り行きに任せるというのは、一見柔軟性に富んだ方法にも見えるものです。

しかしやはりある程度の前置き、積み重ねがなければ成功は難しく、したがってあまりいい意味、いい状況で用いられることはありません。

無鉄砲

無鉄砲は得物(鉄砲)を携えずに行く無計画さ、と容易に想像がつきますが、実はこれは後から付けられた当て字のようです。

本来は「無点法」あるいは「無手法」と表記し、点法、すなわち漢文を日本人が読む際に添えられた記号(レ点など)が無い状態、または手に何も持たない無手の状態のことで、いずれもあらかじめの備えがなく、やりにくい事を意味します。

また「無鉄砲」一語だけでも、その人を表す代名詞として使うことができます。

無闇矢鱈

「むやみやたら」と読みます。

無理が変化した「無闇」に、さらに早拍子で制御が難しいやたら拍子から来た「矢鱈」と、同様の意味の言葉を付けて強調したものです。

「無闇」「矢鱈」もどちらも当て字で、無鉄砲同様元々の成り立ちを調べてみると非常に面白い言葉といえるでしょう。

盲滅法

「めくらめっぽう」と読みます。

滅法は「滅法強い」などのように飛びぬけている様の意味もありますが、この場合は無為、つまり因縁や運命の影響をうけず無作為に起こる出来事を言う仏語で、合わせて「目が見えずにめちゃくちゃに行動する」状態を表します。

また、めくらは現代では差別ととられやすいので、公共の場では「やみくも」と言い換えた方が無難です。

妄り、濫り

「みだり」と読みます。

自分の欲や気分のまま、深い考えのない、などの意味があり、「無分別」「無秩序」とも言い換えられます。

「みだら」とよく似ていますがこちらは「淫ら」と書き、同じ無秩序でも性的行為に限った場合に用います。

破れかぶれ、やけくそ、むこうみず

やぶれかぶれ、やけくそは物事がうまくいかず、自暴自棄(=やけ)になって追い込まれた状態での、打算のない抵抗をあらわします。

むこうみずは「向こうの岸を見ずに行動する」と想像するとわかる通り、将来を見据えず進む、またはそうした人の事を指します。

明日は明日の風が吹く、ケセラセラ

ぱっと見同じような印象を受ける言い回しなので類語の項に入れましたが、この言葉には「明日を恐れていてもどうにもならないのだから、もっと肩の力を抜いて前向きに生きよう」とする格言的な意味があります。

したがって単に見通しがいい加減なだけの「行き当たり〜」とは似て非なるものです。

ケセラセラは外来語であり、英語で“will be”にあたる“sera”が用いられていることから、同様に「なるようになる(から気にしない)さ」といった意味合いが込められています。

「行き当たりばったり」の使い方

「行く」というくらいですから、必ず何らかの目的、目標が存在します。

しかし、そのための計画、決まりごとといった事前策もなく、事業が動き出した後の修正などもおろそかにするような、非常にいい加減な状態を指してこう言います。

反対にあまり責任が伴わないことがらに関して、あえて無作為にすることで刺激的な楽しみを見出すこともあり、こちらは幾分いい意味で使われます。



「行き当たりばったり」を使った例文

  • 「するべきことを怠る」無計画さの場合
  • 「わざと怠って楽しむ」無計画さの場合

「するべきことを怠る」無計画さの場合

「あの会社の破産は、行き当たりばったりな放漫経営が招いた当然の結果である」

「わざと怠って楽しむ」無計画さの場合

「テレビで見たダーツの旅の真似をして、今度の二人旅は目的地をサイコロで決める事にした。地図帳を開いて、出た目のページの土地へ行く。最近マンネリ気味だったので、こうした行き当たりばったりの旅もいいかもしれない」

「行き当たりばったり」な人の特徴

  • 「予測力がない」
  • 「面倒くさがり、多様なケースを想定しない」
  • 「無責任」
  • 「細かい事を気にしない、楽天家、フレキシブル、物怖じしない」

「予測力がない」

これを行えばどういう事になるか、最終的にはどうなるのが最良かを想像できない人です。

好きでそうしているわけではないにしろ、指導する側(特に参謀格)には不適切な要素といえます。

「面倒くさがり、多様なケースを想定しない」

上記の予測をできないのではなく、しない人がここに含まれます。

またずぼらな人は頭の中で何となく計画を立ててしまいがちですが、きちんと図や文書に表した方が、見えなかったところもはっきりするのは当然の事です。

事前の情報収集を怠るのも行き当たりばったりな人の特徴です。

さらに「絶対こうだと思った」と最初から決め付けて動いてしまうと、例えば「有名店で食事をする目的ではるばる旅行してきたのに、その店の定休日や営業時間を調べていなかったばかりに行けなかった」などという事態を引き起こしてしまいます。

「無責任」

根拠もないのにどんどん進んでしまい、周りの反感を買うタイプです。

酷い時には自分を棚にあげて、失敗を他人のせいにしてしまいます。

今がよければいいという考えでは、早晩自分の首を締める事となるでしょう。

「細かい事を気にしない、楽天家、フレキシブル、物怖じしない」

ここまでは欠点ばかりを挙げましたが、多面的に見れば何事にも例外があります。

最初にがっちりと計画を立てたはいいが、その後の状況の変化に付いてゆけず失敗する例もなくはありません。

またあまりにも束縛が多く、柔軟性を欠いた進め方では、周りの信頼を得るのは難しいでしょう。

そして、「思い立ったが吉日」という言葉もあります。

何でも石橋を叩いて渡るような人は、得てして最良のチャンスを逃してしまうというのも、私たちは経験として知っています。

絶対に外せない芯の部分以外は、ある程度余裕を持って遊ばせておくのも賢いやり方といえます。

「行き当たりばったり」の反対語

  • 準備万端
  • 適切、適応、丹念、視野が広い

準備万端

隅から隅まで備えは万全だという意味で、正しくは「準備万端ととのった」と表現します。

あくまで何かを始める前置きの状態なので、その後の道中の加減までは含まれませんが、「行き当たり〜」とは違う計画性のあるさまを表します。

適切、適応、丹念、視野が広い

目的に向かって進む際に起こる事態に「適切」に対処し、その道すじの特徴に合わせて「適応」し、「視野を広く」持って「丹念」に前途を調査する。

「行き当たり〜」とはまさしく対をなす進め方です。

icon まとめ

その時々に対処する柔軟性は必要とはいえ、やはり基本的には予測を立てて動く事が大切です。

考えなしの行動は後悔してもしきれませんから、周りを引っ張っていく立場であればあるほど、行き当たりばったりの精神から脱却する必要があるといえるでしょう。