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「長い物には巻かれろ」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

みなさんは普段の生活で、目上の人とはどういう風に接していますか?先輩、上司などたくさんいますが、目上の人など関係なく自分の意見を通そうとする人もいれば、目上の人の言う事は絶対守り通す人もいる事でしょう。

今回ご紹介することわざ「長い物に巻かれろ」というのは、目上の人や自分の周りの人と良好な関係を作るのに非常にためになる言葉です。

長い物には巻かれろ

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「長い物には巻かれろ」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「長い物には巻かれろ」の意味とは?
  • 「長い物には巻かれろ」の類語
  • 「長い物には巻かれろ」の使い方
  • 「長い物には巻かれろ」の対義語
  • 「長い物には巻かれろ」の語源
  • 長い物に巻かれる人の特徴
  • 長い物に巻かれない人の特徴


「長い物には巻かれろ」の意味とは?

「長い物には巻かれろ」とは、たとえです。

実際に長い物に自分を巻くのではなく、「力のある人や立場が上の人には、逆らわずに従ったほうが得をする」という意味のことわざです。

例えば何か目上の人から指図を受けた時に、自分が納得いかないからといって反発するのではなく、言う通りにしていれば最終的には得をしたり良い事がある場合もあります。

目上の人は自分よりも長い年月を生きていたり、経験豊富であったりします。

特に権力者はそれなりの財力や権利を持っているものです。

そういった人たちに反発をして腫れ物扱いをされるよりも、従順にしていれば物事がうまく運んだりご褒美をもらったり、得する事の方が多いものです。

「長い物」とは権力を持つものや目上の人物を指し、「巻かれろ」というのはその人の言う通りにするという意味合いです。

  • 「長い物には巻かれろ」の読み

「長い物には巻かれろ」の読み

「ながいものにはまかれろ」と読みます。

意味合い的に「物」の字を「者」にしてしまいそうですが、それは誤りです。

「物」が正しい漢字となりますので、誤字に注意しましょう。



「長い物には巻かれろ」の類語

同じような意味を持った言葉が他にもいくつか存在します。

その中から3つご紹介しましょう。

少し意味合いが違う言葉もありますので、状況に合わせて使い分けましょう。

  • 「寄らば大樹の陰」【よらばたいじゅのかげ】
  • 「付和雷同」【ふわらいどう】
  • 「イエスマン」【いえすまん】

「寄らば大樹の陰」【よらばたいじゅのかげ】

これもことわざで、「よらばたいじゅのかげ」と読みます。

例えば雨宿りや強い日差しから避難するときには、小さい木よりも大木の方が安全です。

つまり、人もどうせ頼るなら勢力のある人の方が利益もあり、安心もできるというたとえです。

「付和雷同」【ふわらいどう】

「ふわらいどう」と読む四字熟語です。

自分にしっかりとした意見がなく、他人の言動にすぐ同調することを指します。

「長い物には巻かれろ」を少しネガティブに「主体性がない」と捉えた場合に類語として挙げられる言葉でしょう。

「イエスマン」【いえすまん】

ことわざではありませんが、戦後から使われているとされる言葉です。

現代では「何につけても上司や先輩の言う事をハイ、ハイと肯定する人」を指して使う言葉です。

その目的は「上司や先輩のご機嫌を損ねないようにする」ためであり、明らかに間違っている場合でも肯定します。

上の人からすれば扱いやすい部下ですが、「目上の人の都合のいいことしか言わない人」という風に、あまり良い意味では使われない言葉です。

「長い物には巻かれろ」の使い方

それでは実際に例文を見て、使い方をマスターしましょう。

  • 「長い物には巻かれろ」の例文1
  • 「長い物には巻かれろ」の例文2

「長い物には巻かれろ」の例文1

「長い物には巻かれている方が後々出世できるよ」

これは色々な人が実際に誰かへのアドバイスとして会話にも使っていることでしょう。

やはり日本ではまだまだ、目上や上司にどう気にいられるかや認めてもらうかが出世のカギとなっています。

どんなに業務を頑張っても、まわりと同調できない人や上司や先輩に噛みつきがちな人は敬遠されますし、頑張りを見てもらう事すらできません。

もちろん、間違っている事には断固として反対すべきですが、時には協調することも必要です。

「長い物には巻かれろ」の例文2

「長い物には巻かれる方が良いとわかっていても、つい口を出してしまう」

これもよく思い当たる人は多いのではないでしょうか。

目上の人や、強い人に反発することが得策ではないとわかっていても、ただ従うだけなのは嫌だと思うのは当たり前のことです。

結局は伝え方です。

喧嘩腰で伝えてもあまり良い事はありませんし、逆に悪い方向へ進んでしまうかもしれません。

つい口を出してしまう前に、とりあえず相手の言う事やする事を様子見して巻かれてみると、違う発見があるかもしれませんよ。



「長い物には巻かれろ」の対義語

ここまで見てみると、強い人にはしたがっていた方が良さそうだという気持ちになりますが、やはりそうでない人だっています。

必ずしも従う事だけが正しいとは限りません。

そこでひとつ、対義語をご紹介しましょう。

  • 「人は人 我は我」【ひとはひと われはわれ】

「人は人 我は我」【ひとはひと われはわれ】

言葉を見たとおりの意味で、「他人がどうあっても、何を言ってきても気にせず、自分の欲望や信じていることに従って物事を行うべきだ」という事を指しています。

「長い物に巻かれろ」とは逆ですね。

自分以外の人に自分が指図するわけでも、逆に指図を受けるわけでもなく、自分は自分らしくやりたいようにやるべきだという意味の言葉です。

「長い物には巻かれろ」の語源

「長い物には巻かれろ」ということわざの語源としては諸説あると言われており、はっきりとした語源は不明となっています。

日本でも古くから伝わっている言葉で書物で、「太きには呑まれよ」とセットで使われていたという説もあります。

そのうち、中国の伝説が元となっている説が一番有力だと言われています。

  • 中国の伝説から「長い物には巻かれろ」を考えてみる

中国の伝説から「長い物には巻かれろ」を考えてみる

その伝説とは、象が出てくる昔話です。

とある猟師が象の鼻に巻かれてしまいますが、抵抗せずに巻かれたままおとなしくしていました。

そこに獅子が一匹現れ象に襲いかかりましたが、猟師は弓矢で獅子を退治してあげました。

獅子から逃れた象は猟師を鼻で巻いたまま、ジャングルの奥地にある象の墓場へ連れていきました。

その墓場には象牙がたくさんあり、猟師はその象牙で大儲けができました。

この話を元に考えると、「長い物」とは象の鼻ということになってしまいますが、猟師がそこで大暴れして象を退治してしまったり、傷つけたら大儲けはできませんでした。

特に象というのは、ジャングル最強とも言われる程強い動物です。

いくら武器を持っていても人の力などでは歯が立たないでしょう。

そういった強い存在であることをしっかり理解した上で、あえて抵抗せずに共存することでお互いに得をすることが大切だという教えでしょう。

長い物に巻かれる人の特徴

良くも悪くも、自分の意見や主体性がない人だと言われます。

良い意味で見れば、場の空気が読めて周りに合わせる事が出来る人です。

日本人には多く存在します。

自分よりも立場や階級が上の人や、自分が認めた相手が言う事は絶対であり、逆らいません。

また、目立つ事もあまりありません。

周りの人々と協調したり、時に自分の意見は持たずただまわりと同調することもあります。

悪い意味だと確固たる意見や意思がない人とされ、個性がないと言われる事も多々あります。

長い物に巻かれない人の特徴

自分の個性を何より大事にしており、目立ちたがり屋であると言われます。

良い意味でみると、自分の意見をしっかりと確立し、主張することができます。

自分が許せない、それは違うと思えばたとえ立場が上の人でも注意したり進言することができます。

堂々としており、決まった規則に囚われず自由に行動したり考える事ができます。

悪い意味では、集団行動やまわりに合わせたり、空気を読むというのが苦手な傾向にあります。

icon まとめ

「長い物には巻かれる」人も、「長い物には巻かれない」人も、どちらも思い当たる節があったのではないでしょうか。

物事は一方からだけ見ていると、どうしても偏って考えてしまったり思い込んでしまいがちです。

「長い物には巻かれろ」という言葉も、一方から見れば「目上の人の言いなりになる」ようにも見えますが、実はそうではありません。

相手を一旦受け入れて同調してみると、後になってから良い結果に繋がる事もあります。

間違ったことや許されない事はもちろん正すべきです。

そうではない時、自分とは違う意見の時にただ反発するのではなく巻かれてみる事も大事なのだと、このことわざが教えてくれているのではないでしょうか。