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「寄らば大樹の陰」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】

「寄らば大樹の陰」は、とても安心感のある言葉です。

日常会話でどの様な時に使えるのかを知っておきましょう。

寄らば大樹の陰

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「寄らば大樹の陰」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】>


目次

  • 「寄らば大樹の陰」の意味とは?
  • 「寄らば大樹の陰」の読み方
  • 「寄らば大樹の陰」の英語(解釈)
  • 「寄らば大樹の陰」の対義語
  • 「寄らば大樹の陰」の言葉の使い方
  • 「寄らば大樹の陰」を使った例文や短文(解釈)
  • 「寄らば大樹の陰」の類語や類義表現


「寄らば大樹の陰」の意味とは?

「寄らば大樹の陰」の意味と語源について紹介します。

  • 「寄らば大樹の陰」の意味
  • 「寄らば大樹の陰」の語源

「寄らば大樹の陰」の意味

「寄らば大樹の陰」の意味は「頼るならば社会的に権力のある存在の方が得だ」ということです。

大きな樹木の陰にいる様に安心して過ごす為は、社会的に力のある人や少しのことでは揺るがない大きな組織に頼った方が良いという例えです。

弱い立場の人が自分の身を守る為には、自分よりも力の強い存在に守って貰うことが必要です。

その方が難を逃れられるだけではなく、強い人の恩恵にあやかり何かしら得をすることも多いからです。

「寄らば大樹の陰」の語源

「寄らば大樹の陰」は、言葉を分解して解釈すると分り易くなります。

「寄らば」「寄る」の仮定形で、「近寄る」「もたれかかる」「集まる」という意味です。

「大樹」「大きな樹木」のことで、ここでは「頼れる存在」の比喩として使われています。

大きな樹木は枝や葉が広々と茂っていますが、目に見える部分だけではありません。

木の命を指させているのは根であり、小さな木でも根元はしっかりと伸びています。

これが大木ともなると、それだけ地面の中に太い根が、がっちりと伸びて安定している状態です。

「陰」「ものの後ろ」「何かに遮られて光や雨風が当たらない場所」という意味です。

元々の意味は「雨風を避ける為にはより大きな樹木の陰に隠れるべき」という意味で、ここから現在の意味として使われるようになりました。



「寄らば大樹の陰」の読み方

「寄らば大樹の陰」「よらばたいじゅのかげ」と読みます。

文章によっては「立ち寄らば大樹の陰」と表記することもありますが、意味は同じです。

「寄らば大樹の陰」の英語(解釈)

寄らば大樹の陰 meaning in english

「寄らば大樹の陰」の英語には以下の2つがあります。

  • “When you take shelter, make sure you go under a big tree.”
  • “Better be the tail of lions than the head of foxes. ”

“When you take shelter, make sure you go under a big tree.”

「非難するならば大きな樹木の下に行きなさい」という意味です。

こちらの方が「寄らば大樹の陰」と似た意味で使い易いでしょう。

“Better be the tail of lions than the head of foxes. ”

「キツネの頭になるよりはライオンの尻尾になった方がいい」という意味です。

かなり遠まわしな言い方ですが「弱い立場で表にいるよりも、強い者の後ろに隠れていた方がいい」という解釈で、「寄らば大樹の陰」と似た意味です。



「寄らば大樹の陰」の対義語

「寄らば大樹の陰」には対義語もあります。

  • 「鶏口となるも牛後となるなかれ」
  • 「芋頭でも頭は頭」
  • 「鯛の尾より鰯の頭」

「鶏口となるも牛後となるなかれ」

「けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ」と読みます。

意味は「大きな組織の下っ端としてこき使われるよりも、小さな組織でトップになった方がいい」ということです。

「鶏口」はニワトリのくちばしから転じて「ちっぽけな組織のトップ」という意味です。

「牛後」「牛のおしり」、つまり「大きな組織にくっついているおまけ」という意味です。

「芋頭でも頭は頭」

「いもがしらでもかしらはかしら」と読みます。

意味は「小さな組織のリーダーでも、長の立場と責任には変わりがない」ということです。

「芋頭」「芋の様に小さな集団」を表しています。

「鯛の尾より鰯の頭」

「たいのおよりいわしのあたま」と読みます。

こちらも「大きな組織の下っ端よりも、小さな組織のトップの方が活躍できる」という意味です。

「鯛の尾」「立派なものの末端」で、「鰯の頭」「安っぽいもののトップ」の例えです。

「寄らば大樹の陰」の言葉の使い方

「寄らば大樹の陰」が使われるのは以下の様なシーンです。

  • ビジネスシーンで
  • 人の生き方として

ビジネスシーンで

「寄らば大樹の陰」が最も使われるのがビジネスシーンです。

「大樹」は大企業を意味していて、多少経営が悪くなっても簡単に倒産しないという安心感があります。

就職すれば中小企業よりも良い給料で、充実した福利厚生を受けられ、オフィスも都会にありキレイで清潔なところも多いでしょう。

労働組合により違法に解雇されることもなく、退職金制度もあります。

終身雇用が期待できる時代は過ぎましたが、まだまだ人気が高く、就活をする時に「寄らば大樹の陰」を使う人も多くいるのです。

人の生き方として

ビジネスに関わらず、生き方として「寄らば大樹の陰」の人生を歩む人がいます。

選択をする時には常に「大規模なもの」「有名なもの」「皆が利用しているもの」を基準にするのです。

権力志向やブランド志向が強く、大きな失敗をせずに済むのでその方が楽だと思っています。

向上心がある人から見れば「ずるい生き方」「やり甲斐のない生き方」に見えることもあります。

「寄らば大樹の陰」を使った例文や短文(解釈)

「寄らば大樹の陰を使った例文や短文を解説します。

  • 「寄らば大樹の陰」の例文1
  • 「寄らば大樹の陰」の例文2
  • 「寄らば大樹の陰」の例文3

「寄らば大樹の陰」の例文1

「やり甲斐のある仕事をしたいけど、やっぱり『寄らば大樹の陰』で大企業がいい」

大学生に多い意見で、まだ社会経験がないことから企業をイメージで選んでいる状態です。

実際に入ってしばらくすると「何か違う」と思う様になるでしょう。

「寄らば大樹の陰」の例文2

「政治家と知り合いになったら『寄らば大樹の陰』でいい就職先を紹介してくれた」

政治家と知り合いになったことで、無職でも条件のいい就職先紹介して貰えたことを表しています。

顔が広くて権力がある人と知り合いになっておくとお得だということが伝わります。

「寄らば大樹の陰」の例文3

「彼は『寄らば大樹の陰』で生きている人間だから、権力に弱いんだ」

いつでも人をランク付けして最も強い人に迎合する人がいます。

権力に強い人に弱く、おべっかを使って近付いているので周囲が良い目で見ていないことが伝わります。

「寄らば大樹の陰」の類語や類義表現

「寄らば大樹の陰」の類語を紹介します。

  • 「犬になるなら大家の犬になれ」
  • 「箸と主とは太い方がよい」

「犬になるなら大家の犬になれ」

「いぬになるならおおやのいぬになれ」と読みます。

意味は「犬になるなら大家の飼い犬になった方がいい」から転じて「人に仕えるならば、権力のある人を選ぶべき」という意味に使われます。

「箸と主とは太い方がよい」

「はしとあるじとはふといほうがよい」と読みます。

意味は「橋は太い方が折れない、一家の主も強くて頼りがいのある方が安心できる」ということで、「主」を家の主人以外の存在に例えることもあります。

icon まとめ

「寄らば大樹の陰」は、弱い立場の人にとっては必要なことです。

世の中に強弱の立場があるのは仕方のないことですので、嫌味にならない様にこの言葉を上手に使える様になりましょう。