「豪傑」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「豪傑」の意味と読み方を紹介します。
さらに「豪傑」の類語や対義語を紹介して行きます。
目次
- 「豪傑」の意味とは?
- 「豪傑」の類語や言い換え
- 「豪傑」を使った例文
- 「豪傑」を使った言葉の解説
- 「豪傑」の対義語
「豪傑」の意味とは?
「豪傑」という言葉を耳にした事はあるでしょうか。
歴史に興味がある人、あるいは歴史的な人物が登場する小説やゲームが好きな人なら「豪傑」という言葉を日常的に耳にした経験があるかもしれません。
そこで「豪傑」という言葉の意味に迫ります。
- 「豪傑」の読み方
- 「豪傑」の意味とは
「豪傑」の読み方
「豪傑」は「ごうけつ」と読みます。
「豪」は「ごう」と読み、「豪快」「豪華」など、勢いがある人や物事様子を意味する言葉、大きくて迫力がある言葉に用いられます。
また「傑」は「けつ」と読み、「傑作」や「傑物」など、一般的な人や物事に比べて抜きんでている人や物事を表現する言葉に使われます。
2つの勢いのある漢字が重なってできた「豪傑」は、それだけでも迫力があり、大きなイメージがあります。
「豪傑」の意味とは
「豪傑」の意味とは、「豪」と「傑」が重なり合ってできただけあり、「武勇に優れている事」「力が強い人」という意味があります。
歴史上には、「戦国時代」と呼ばれるような、戦いが頻繁に起こる時期があります。
日本なら江戸時代に入る前の時代を指し、中国や西洋でも、似たような時期をいくつも経て、現代の国の様子になっています。
このような戦国時代に登場するのが「豪傑」です。
「武勇に優れている」さらに「力が優れている」戦士や武将の事を「豪傑」と呼びました。
歴史ファンだったり、戦国武将が好きな人なら、何人かの「豪傑」が自然と思い浮かぶのではないでしょうか。
また「豪傑」には「小さなことにこだわらない人」という意味もあります。
武勇に優れて、力が強いタイプの人は、どちらかといえば日常生活の些細な事にこだわらない傾向があるからです。
現代においては、武勇を見せられるシーンが少なくなりましたが、「彼がもし戦国時代に生まれていたら、大活躍しただろう」と思われる人は少なくありません。
このような人の中で、「小さなことにこだわらない人」がいたら、「豪傑」と呼ばれるかもしれません。
「豪傑」の類語や言い換え
次に「豪傑」の類語や言い換えを見て行きます。
「豪傑」と似た意味の言葉はいくつかあり、どれも耳なじみのある言葉ではないでしょうか。
日常的にも良く使う言葉が多いので、チェックしてみましょう。
- 「強豪」【きょうごう】
- 「勇者」【ゆうしゃ】
- 「タフガイ」
「強豪」【きょうごう】
「強豪」という言葉があり、「豪傑」に似ています。
「強豪」には、「群を抜いて強い人」という意味があります。
最近では、甲子園大会に出場する野球チームを「強豪」と呼んだり、全国レベルで活躍する部活動を「強豪」と呼ぶ事が多いようです。
このように「強豪」には、全国トップクラスの実力を持つ人やグループを指す時に使います。
「強豪」は連日、スポーツ欄ではみかけない日がないくらい、日常的な言葉です。
「勇者」【ゆうしゃ】
「勇者」も「豪傑」に似た意味の言葉です。
「武勇に優れている」「力が強い人」「小さなことにこだわらない人」が「豪傑」なら、「勇者」は、「武勇に優れている」「力が強い人」さらに「誰よりも勇気がある人」を指します。
「勇者」には「本当に勇気がある人」という意味があります。
「豪傑」も勇気がある人ばかりですが、さらに勇気がある人は「勇者」と呼ばれます。
ロールプレイングゲームの主役になる事が多い「勇者」ですから、憧れる人も多いかもしれません。
「タフガイ」
「タフガイ」も「強い人」を意味する言葉ですが、こちらは男性に限定されます。
頑丈で精力に溢れる男性で、さらに強い男性ですから、「豪傑」にとても近いイメージの言葉ではないでしょうか。
ハリウッド映画の主人公には「タフガイ」が選ばれる事が多いようです。
精力に溢れるイメージから、セクシーな男性像をイメージする事ができるでしょう。
「豪傑」を使った例文
「豪傑」を文章の中に組み込むと、どのような文章になるか見て行きましょう。
例えば同じ職場の同僚に、「豪傑」だと感じるような人がいるかもしれません。
その人物を「豪傑」を使った文章で表現してみましょう。
「彼は身長が2メートル近くあり、力も強い。仕事はできるが、作業が少し雑だから、上司からそれほど高い評価を受けていない。彼のような男は戦国時代に生まれていたら『豪傑』と呼ばれて、大活躍していただろう。
もしかしたら天下統一するような大人物になれたかもしれない」という感じです。
また歴史小説が好きなファンは、「三国志」という作品を読んだことがあるかもしれません。
そこで三国志に登場する武将を、「豪傑」を使った文章で表現してみましょう。
「三国志には『豪傑』と呼ぶのにふさわしい人物がたくさん登場する。
『関羽』や『趙雲』『夏候惇』など、両手で数えられないくらい。
中でも『張飛』は、力が強くて武勇に優れ、それでいて細かい事に無頓着だから、『豪傑』というイメージにぴったりだ」となります。
「豪傑」を使った言葉の解説
「豪傑」を使った言葉がいくつかありますので、チェックしてみましょう。
「豪傑」という言葉の意味をさらに広げたような言葉ばかりです。
- 「豪傑笑い」
- 「豪傑肌」
- 「天下の豪傑」
「豪傑笑い」
「豪傑笑い」という言葉があり、「高らかに、豪快に笑う」そんな様子を意味します。
具体的なイメージとしては、歴史上の豪傑たちが大笑いする様子を想像すると良いでしょう。
強そうな人が、威勢よく笑っている様子がイメージできるはずです。
台詞で表すと「わっはっは」とか「がっはっは」という笑い方ではないでしょうか。
このように笑う人が身近にいましたら「豪傑笑い」と表現してみましょう。
「豪傑肌」
「豪傑肌」という言葉では「豪傑が持っている性格」を意味します。
「親分肌」と同じような意味の言葉で、「肌」は「性格」を意味するからです。
小さなことにこだわらない、豪快な性格の人は「豪傑肌」と呼んでいいのではないでしょうか。
飲みに行った居酒屋で、その場にいる知り合い以外の人も含む全員の、飲み代を支払うような人は、「豪傑肌」と呼べそうです。
「天下の豪傑」
「天下の豪傑」は、「豪傑の中の豪傑」という意味になります。
「天下の」という言葉には「天下に知れ渡った」とか「全世界的に有名な」という意味があります。
単なる豪傑ではなく豪傑の中でも有名な豪傑、実力が高い豪傑は「天下の豪傑」と呼ばれて、さらに尊敬を集めそうです。
甲子園大会に出場する高校球児の中でも、決勝戦に勝ち残るような球児たちは「天下の豪傑」かもしれません。
「豪傑」の対義語
最後に「豪傑」の対義語を見て行きましょう。
「豪傑」がとてもポジティブで魅力的な人物を指す言葉ですので、対義語になる言葉は、少しイメージが悪い言葉がそろっています。
- 「臆病者」【おくびょうもの】
- 「弱虫」【よわむし】
「臆病者」【おくびょうもの】
「臆病者」は「豪傑」のイメージとは真逆に位置する言葉です。
「臆病者」は「気が弱くて、不必要に恐れる人」の事を意味します。
何を見ても必要以上に怖がる人は、「臆病者」と呼ばれます。
「弱虫」【よわむし】
「臆病者」のような気の弱い人を、他者がバカにする時に「弱虫」という言葉を使います。
意気地がなくすぐに弱音を吐いて、周囲の人をあきれさせる事もあります。
まさに「豪傑」の対義語で、180度違うタイプの人物をイメージさせる言葉です。
「豪傑」は日常生活でそれほど登場しませんが、小説やゲームなどファンタジーの世界では今でも活躍しています。
あなたの中には何人かの、ファンと呼べるような大好きな「豪傑」がいるかもしれません。