「臍を噛む」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
慣用句で「臍を噛む」という言葉がありますが、一体どの様な意味があるのでしょうか。
語源や使い方なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「臍を噛む」の意味
- 「臍を噛む」の表現の使い方
- 「臍を噛む」を使った例文と意味を解釈
- 「臍を噛む」の類語や類義語
「臍を噛む」の意味
「臍を噛む」の意味は「既にどうしようもないことを後悔すること」です。
ただ後悔するだけではなく、やるべきチャンスを生かせずに「あの時何とかしておきたかった」と強く思う気持ちを表します。
心の中でやるせない気持ちが湧いて仕方のない時の表現です。
- 「臍を噛む」の読み方
- 「臍を噛む」の語源
「臍を噛む」の読み方
「臍を噛む」の読み方は、「ほぞをかむ」になります。
「臍」は「へそ」ではなく「ほぞ」と読みますが、いずれにしても難しい漢字なので覚えておきましょう。
「臍を噛む」の語源
「臍を噛む」の語源は、中国の歴史的書物「春秋左氏伝」に記載されている内容から来ていると言われています。
春秋時代、楚の国の文王が鄧(とう)の国に立ち寄った時に、家臣が鄧王に対して「文王は非常に力のある人物なので、今殺しておかないと臍を噛むことになります」と進言たことから来ています。
これは、自分のへそを噛もうとしても届かないことから、もはやどうすることもできない気持ちになることの例えとして使われました。
結局鄧王はそのチャンスを逃してしまい、過ぎてしまってから深く後悔したとのことです。
この故事から「どうすることもできないことを悔やむ」という意味で使われる様になりました。
「臍を噛む」の表現の使い方
「臍を噛む」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 自分がしたことに対して悔やむ気持ち
文法的な使い方
「臍を噛む」は動詞を含んだ慣用句ですので、文末にそのまま使えます。
「後悔すること」の例えですので、この言葉だけでも意味が通じます。
自分がしたことに対して悔やむ気持ち
「臍を噛む」は、何もせずに損をした時に使われるのではなく、自分がしたことに結果がついてこなかった時に使われます。
やる気があっても実力が足りなかったり、タイミングが悪くどうしようもなかった時の表現です。
「臍を噛む」を使った例文と意味を解釈
「臍を噛む」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「臍を噛む」を使った例文1
- 「臍を噛む」を使った例文2
「臍を噛む」を使った例文1
「プレゼンでライバルに負けてしまい、臍を噛んだ」
プレゼンのコンペで、同じ内容で競っていたのですが、相手の方が選ばれてしまい、もっと内容を考えれば良かったと後悔したことを表しています。
「臍を噛む」を使った例文2
「片思いの人に告白したところ、3日前にライバルに告白されてOKしたところだと言われて臍を噛んだ」
片思いの人に思い切って告白したのですが、既にライバルが告白していて取られてしまっていたことを知り、後悔していることを表します。
「臍を噛む」の類語や類義語
「臍を噛む」の類語や類義語を紹介します。
- 「地団駄を踏む」【じだんだをふむ】
- 「後悔先に立たず」【こうかいさきにたたず】
「地団駄を踏む」【じだんだをふむ】
「非常に悔しがったり怒ったりする様子」という意味で、「感情的になり激しく地面を踏むこと」からきています。
「後悔先に立たず」【こうかいさきにたたず】
「終わってしまったことは取り返しがつかない」という意味から「準備を怠らないこと」という教訓として使われています。
「臍を噛む」は「既にどうしようもないことを後悔すること」という意味です。
やった結果に対して悔しいと思う時に使いましょう。