「地団駄を踏む」とは?意味・類語・英語【使い方や例文】
「地団駄を踏む」とは、「怒ったり悔しがったりして地面を激しく踏みつけること」です。
「地団駄を踏む」の「意味・読み方・語源や由来・英語と解釈・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「地団駄を踏む」の意味とは?
- 「地団駄を踏む」の語源や由来
- 「地団駄を踏む」の英語(解釈)
- 「地団駄を踏む」の使い方
- 「地団駄を踏む」を使った例文・短文(解釈)
- 「地団駄を踏む」の類語や類義の表現
「地団駄を踏む」の意味とは?
「地団駄を踏む」の意味は、「怒ったり悔しがったりして地面を激しく踏みつけること」や「自分の激情をコントロールできずに強く地面を何度も踏み鳴らすこと」になります。
「地団駄を踏む」という言葉の意味は、自分の激しい怒りや悔しさを制御できずに、思わず地面を激しく踏みつける身体動作・身体表現をしてしまうということなのです。
その意味で、「地団駄を踏む」というのは、自分の怒り・悔しさ・不満が身体(足)を介して間接的に表現されたボディランゲージやジェスチャーとして解釈することができます。
「地団駄を踏む」の言葉は、「試合に負けたことに納得できずに地団駄を踏んだ」といった文章で用いることができます。
- 「地団駄を踏む」の読み方
「地団駄を踏む」の読み方
「地団駄を踏む」の読み方は、「じだんだをふむ」になります。
「地団駄を踏む」の語源や由来
「地団駄を踏む」の語源や由来は、「地蹈鞴(じだたら)」という言葉にあります。
「蹈鞴・踏鞴・鑢(いずれも「たたら」と読みます)」というのは、古代の製鉄技術に必要だった設備の一つで、金属の精錬・加工をする時に使用した大型の送風機のことです。
大型の送風機である「蹈鞴」は、足で踏みつけることで風を送れる仕組みになっていました。
怒り・不満に任せて足で地面を強く踏みつける仕草が、「蹈鞴を踏む仕草」に似ていたことから、「地蹈鞴」と呼ばれることになったのです。
「地蹈鞴を踏む」という言葉が語源であるため、「地団駄を踏む」という言葉は、地方の方言で「じんだらを踏む」と言われることもあります。
「地団駄を踏む」の英語(解釈)
「地団駄を踏む」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“stamp one's feet in frustration(impatience)”(「欲求不満(我慢できないこと)があって足を踏み鳴らす」の意味から、「地団駄を踏む」を意味しています。)
“She stamped her feet in frustration of losing the game. ”(彼女は試合に負けたフラストレーションで、地団駄を踏みました。)
“He stamped his foot in vexation(chagrine). ”(彼は地団駄を踏んで悔しがりました。
“vexation・chagrine”は、「悔しさ・後悔」を意味しています。)
「地団駄を踏む」の使い方
「地団駄を踏む」の使い方は、「激しい怒り・悔しさ・不平不満を感じてその感情を適切にコントロールできない時」や「強い怒り・悔しさを感じて足を激しく地面に踏みつけたい場合」に使うという使い方になります。
「地団駄を踏む」という言葉は、「制御しがたい強い怒り・悔しさを感じて、地面を激しく踏みつけたいくらいの心理状態にある場合」に使うことができます。
例えば、「僅差でライバルに敗れて、彼は地団駄を踏んで悔しがった」といった文章で、「地団駄を踏む」の言葉を正しく使うことができます。
「地団駄を踏む」を使った例文・短文(解釈)
「地団駄を踏む」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
地団駄を踏むほどに悔しかった今の強い気持ちを忘れずに練習をすれば、次の試合(勝負)には勝つことができるだろう。
この「地団駄を踏む」を使った例文は、「試合(勝負)に負けて、非常に悔しくてつらい思いをしたこと」を意味しています。
その悔しくてつらい気持ちをバネにして厳しい練習を続けられれば、次の試合(勝負)には勝ちやすくなるということです。
例文2
わずか5分の遅刻によって受験資格を喪失してしまった彼は、睨みつけるような表情で地団駄を踏んでその怒りと悔しさを表現していました。
この「地団駄を踏む」を使った例文は、「たった5分の遅刻のために受験資格を失った不甲斐ない自分に対して、彼が抑えられないほどの激しい怒り・悔しさの感情を感じていること」を意味しています。
例文3
本番の試合が迫る大事な時期に体調を崩して、みんなの力になれない自分に対して、地団駄を踏むような激しい怒り(自責の念)を感じていた。
この「地団駄を踏む」を使った例文は、「本番の試合が迫っている大事な時期に、体調管理ができずに体調を崩した自分に対して、地面を踏みつけるほどの強い怒りと自責の念を感じていること」を意味しています。
「地団駄を踏む」の類語や類義の表現
「地団駄を踏む」の類語や類義の表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「地団駄を踏む」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「足を踏み鳴らす・足を踏みつける」
- 「舌打ちする・眉を寄せる」
- 「青筋を立てる・語気を荒げる」
「足を踏み鳴らす・足を踏みつける」
「地団駄を踏む」の類語・類義表現として、「足を踏み鳴らす・足を踏みつける」があります。
「地団駄を踏む」の言葉の意味は、「強い怒りや悔しさを抑えることができずに、激しく地面を踏みつけること」になります。
その意味とほとんど同じ意味合いを持つ「地団駄を踏む」の類義表現として、「足を踏み鳴らす・足を踏みつける」を上げることができるのです。
「舌打ちする・眉を寄せる」
「地団駄を踏む」の類語・類義表現として、「舌打ちする・眉を寄せる」があります。
「舌打ちする」の言葉の意味は、「不愉快なこと・不満なことがあって、舌をチッと鳴らすこと」です。
「眉を寄せる」というのは、「嫌なこと・軽蔑することがあって、眉を中央部分に寄せること」です。
強い怒り・悔しさを示すジェスチャーである「地団駄を踏む」の類義表現として、「舌打ちする・眉を寄せる」という言葉を指摘できます。
「青筋を立てる・語気を荒げる」
「地団駄を踏む」の類語・類義表現として、「青筋を立てる・語気を荒げる」があります。
「青筋を立てる(あおすじをたてる)」の言葉の意味は、「非常に強い怒りを感じていて、こめかみの血管が青筋になって浮き出ていること」になります。
「語気を荒げる」とは、「不快感や怒り、不満を感じていて、話す言葉の勢い・調子が強くなること」を意味しています。
強い怒り・悔しさを感じている「地団駄を踏む」の類義表現として、「青筋を立てる・語気を荒げる」を上げられます。
「地団駄を踏む」という言葉について徹底的に解説しましたが、地団駄を踏むには「怒ったり悔しがったりして地面を激しく踏みつけること」などの意味があります。
地団駄を踏むの類語・類義表現としては、「足を踏み鳴らす・足を踏みつける」「舌打ちする・眉を寄せる」「青筋を立てる・語気を荒げる」などがあります。
「地団駄を踏む」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。