「互換性」の意味とは?語源や言い換え、例文や性格、英語を紹介!
「互換性」という言葉は日常の中でよく耳にする言葉ですが、何気なく使っている「互換性」という言葉の意味を問われて自信をもって答えられる人は少ないと思います。
そこで、「互換性」という言葉の意味や使い方について解説していきたいと思います。
目次
- 「互換性」の意味とは?
- 「互換性」の類語や言い換え
- 「上位互換」と「下位互換」の違い
- 「互換性」を使った例文や使い方
- 「互換性」を使った言葉
- 「互換性」の英語
「互換性」の意味とは?
「互換性」とは、ある部分について別のもので置き換えた時に問題なく機能する性質のことを指します。
同じ分類に属す二つ以上のものの、一部分の機能に対して使うことが多い表現です。
例えば構成された機械の中の1部分Aを別の構成された機械の1部分Bと入れ替えても働きに問題がないものを互換性があるといいます。
逆に、入れ替えた際に機能が停止したり、働きに問題がある状態を「互換性がない」といいます。
- 「互換性」読み方
- パソコンの「互換性」をわかりやすく
- パソコンでの「互換性」の例
「互換性」読み方
互換性という言葉は、普段文字として目にすることが多い言葉です。
よく目にする言葉ですが、実際に口にすることがないと読み方に自信が持てませんですよね。
「互換性」の読み方は「ごかんせい」と読みます。
パソコンの「互換性」をわかりやすく
パソコンで良く聞く、「互換性」について紹介します。
パソコンで言う「互換性」とは、ハードやソフトに対して互換性があるかどうかで使われることが多い言葉です。
パソコンで言う「互換性」があるかどうかは、実際に使用したときに問題なく動作するかではなく、ソフトとハードそれぞれの製品のメーカーで、動作が保証されているかどうかによって判断します。
なぜならば、パソコンは目に見える動作以外にも細かいエラーなどが起きてしまうことがあるので、メーカー保証以外での使用は自己責任になるからです。
パソコンでの「互換性」の例
例えば、とあるパソコンAで使用できたBという周辺機器をパソコンCとパソコンDに接続して使用した場合、パソコンCでは同じように使用できて、パソコンDでは使用できなかったとします。
その場合、周辺機器Bは、パソコンAとパソコンCに対して互換性がある周辺機器といえます。
使用できなかったパソコンDに対しては互換性がないといえます。
「互換性」の類語や言い換え
互換性を別の言葉で表現したいときに便利なのが、類語や言い換えの表現です。
ですが、互換性の類語や言い換えの表現はすぐには浮かびません。
ですから、互換性という言葉の類義語や、言い換えについて紹介したいと思います。
互換性について別の言葉で表現したり、違った言い回しにしたいときには参考にしてみてください。
- 「適合性」【てきごうせい】
- 「代替性」【だいたいせい】
- 「入れ替えたときに問題が起きるか」
「適合性」【てきごうせい】
互換性の類義語の一つとして、適合性という言葉があります。
適合性とは、そのものに対してあるものが適して合っているかどうかを指す言葉です。
適しているということは、正常に機能することも含まれるので、互換性と近い意味で使用できます。
ちなみに「適合性」の読み方は「てきごうせい」と読みます。
適合性は、日本語では互換性とほぼ同じ意味で使えますが、英語に訳した場合それぞれ別の単語になり、意味合いが変わってくるので注意が必要です。
「代替性」【だいたいせい】
代替性は互換性の類義語になります。
代替性とは、あらかじめ何かの一部として機能しているものに対して、入れ替えても問題なく機能するものかどうかを指します。
互換性とほぼ同じような意味として使えます。
代替性は主に同じ性能のものに入れ替えた時に使われる言葉です。
代替性が使われる場面は緊急時が多いのが特徴です。
代替性の読み方は「だいたいせい」と読みます。
「入れ替えたときに問題が起きるか」
互換性の別の言い回しに使いやすいのは「入れ替えたときに問題が起きるか」です。
互換性とは、何かの構造の1部分であるAと別のBを入れ替えても使用するときに問題が起きるかどうかなので、相手にわかりやすい言い回しで使えたいときには、この言い回しを使うと伝わりやすくなります。
「上位互換」と「下位互換」の違い
互換性と一緒に使われることが多い「上位互換」と「下位互換」とはどのよう意味か混乱してしまいます。
特に「上位互換」と「下位互換」の「上位」と「下位」とはどの視点からの「上位」と「下位」なのか混乱することが多いようです。
混乱を防ぐために、「上位互換」と「下位互換」をそれぞれ分けて説明したいと思います。
- 「上位互換」【じょういごかん】
- 「下位互換」【かいごかん】
- どうしても「上位互換」と「下位互換」がごちゃ混ぜになってしまうときの対処法
「上位互換」【じょういごかん】
現在使われているものと入れ替えても同じように使えるものであるが、現在のものと入れ替えた時に性能や、状態が向上するものに対して使う言葉です。
例えば、現在使用しているパソコンの部品を新しく製造された互換性のある性能の良い部品に交換した際に、性能が良く互換性のある新しい部品の方を上位互換の部品と呼びます。
「下位互換」【かいごかん】
上位互換とは逆に、現在使われているものと入れ替えた時に、ほぼ同じように使えるが、状態や機能が劣っているものに対して使う言葉です。
例えば、使用しているパソコンの部品が故障してしまい、過去に製造された互換性のある性能の劣っている部品に交換した際に、性能が劣っている部品の方を下位互換の部品と呼びます。
どうしても「上位互換」と「下位互換」がごちゃ混ぜになってしまうときの対処法
上位互換と下位互換は、いくつかある互換性を含む言葉の中でもよく使用される言葉です。
しかし、いざという時に上位互換と下位互換のどちらかわからなくなってしまうときがあります。
そういった時は、互換性があるものが、入れ替えるものに対して高い性能を持つか低い性能を持つかで、判断すると分かりやすくなります。
高い性能の時は上位互換、低い性能の時は下位互換と覚えておきましょう。
「互換性」を使った例文や使い方
互換性という言葉の意味を理解してもどのような場面で、どういった使い方をするのかはわかりませんよね。
それでは、互換性という言葉はどのような場面で使うのか、知りたいという人のために、互換性という言葉を使った例文や代表的な使い方を紹介します。
- 「互換性」の例文1
- 「互換性」の例文2
- 「互換性」の例文3
「互換性」の例文1
「普段使用しているソフトは○○というソフトなので、互換性のあるファイル形式で送ってください。」
互換性というのは、実体のあるものだけに使う言葉ではありません。
パソコンでやり取りするファイルの中には互換性があり、いろいろなソフトで開けるファイルもあれば、互換性がないファイルもあります。
ビジネスでのやり取りの際に、自分の使っているソフトと互換性があるファイルで送信してもらうことによって、やり取りが円滑に進むことがあります。
ビジネスでもプライベートでも便利な文です。
「互換性」の例文2
「色々なファイルを一つのソフトで扱いたいと考えており、様々なファイル形式と高い互換性のあるソフトが欲しい。」
互換性を表現する言葉に、先に紹介した上位・下位以外に、高い・低いという表現があります。
互換性が高いということは、多くのものに適する状態を指します。
例えば、普通車のガソリン車とディーゼル車では、ガソリン車のほうが多いので、ガソリンは軽油に比べて普通車の中では互換性が高い燃料であるといえます。
洋服でいう、着回しに近い感覚です。
「互換性」の例文3
「以前販売した製品が広く普及しているため、旧製品と互換性と持たせた新製品を開発する。」
製品を製造する過程で、旧品に合わせた製品と最新の製品を全く関係がない状態で製造してしまうと、使用する人はそれぞれの製品を購入する必要があり混乱を招く原因になります。
旧品との相互に共通した仕様を作ることを、互換性を持たせると表現します。
○○と互換性を持った商品Aというのは、○○という商品に対して、共通する仕様を何かしら組み込んだ商品Aというものを指します。
「互換性」を使った言葉
ここまで互換性という言葉の意味や、互換性という言葉を使った文について紹介しました。
紹介したもの以外にも、互換性を使ったことがいくつかあります。
いざ相手に使われたときに困らないように、互換性を使った言葉を意味と一緒に紹介したいと思います。
- 前方互換性
- 後方互換性
- 相互互換性
- 完全互換性
前方互換性
新しく出来たものに対して、古い旧製品が適応できる性能を持っている状態を前方互換といいます。
前方は新しいということを指すので、前方互換性は、新しいものに使える状態を指します。
新しいものに対して使えるかという状態を表しているので、パソコンやゲームのハードよりもソフトで使うことが多い言葉です。
後方互換性
後方互換性は、前項で紹介した前方互換性と対になる言葉です。
後方互換性は既にある古いものに対して、新しいものが対応していることを指します。
例えば、新しいハードウエアが、古いハードウエア用のソフトに対応している状態と後方互換性があるといい、一般的には前方互換性よりも、後方互換性のほうが使われることが多い言葉です。
相互互換性
互換性というものは一方がもう一方に対応しているなど、一方通行なものが基本です。
しかし、互換性には、相互互換性という言葉があります。
相互互換性とは、相互つまりお互いに互換性がある状態を指します。
例えば相互互換性があるAとBの間ではCというファイルをAとBどちらで作成、編集、閲覧ができる状態になります。
相互互換性はどちらが優れているとか、劣っているという違いがほとんどなく、高い関連性と持っているものに使う言葉です。
完全互換性
互換性の中でも、入れ替えた時に以前のものと全く同じように、問題なく使えるもののことを完全互換性があるものと言います。
例えば、パソコンに入れているソフトを以前のソフトと完全互換性があるソフトに入れ替えたという場合は、新しいソフトは、以前のソフトと全く同じように使えるソフトであるということになります。
「互換性」の英語
互換性と英語で表記すると“compatibility”です。
読み方は「コンパーチビリティ」と読みます。
互換性がある状態を英語で表現すると“be compatible with〜”となります。
互換性という言葉は、意味を理解してしまえば使い勝手の良いとても便利な言葉です。
特にIT機器が普及している現代では、常に新しい製品が販売されており、以前の製品との互換性を売りにしているものも多数あります。
情報のやり取りにも互換性は重要なので、どんな場面でも使いこなせるようにしっかり覚えておくことが大切です。