「マイメン」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
最近、SNSなどで使われている「マイメン」という言葉。
「マイメンってなんだ?」と意味が分からない人は多いのではないでしょうか。
「マイメン」の類義語や例文などを詳しく紹介していきます。
目次
- 「マイメン」の意味とは?
- 「マイメン」の類語や言い換え
- 「マイメン」の使い方
- 「マイメン」と似た言葉
- 「マイメン」になる人物は大切な人
「マイメン」の意味とは?
「マイメン」はヒップホップで使われる「My man」からきています。
直訳すると、「私の男」。
直訳すると、ストーカーっぽい表現で怖い感じがしますが、もちろん、このような意味ではありません。
ヒップホップの世界では、男性同士、お互いに信頼している仲間に呼びかける際、「Hey,my man!」などと呼びかけます。
ヒップホップの挨拶用語といったところです。
もともとはクラブ用語なので、クラブに行くと、仲間同士の挨拶用語として、よく耳にする言葉かもしれません。
そして、日本のSNSにおける「マイメン」の意味はというと、「いつも一緒にいる人」や「信頼し合っている人」のことを指しています。
家族や友達、仲間など、自分が心から信頼している人すべてに向けて「マイメン」という言葉が使われています。
ヒップホップの世界での使い方と、非常に類似した使い方をします。
しかし、日本での「マイメン」はヒップホップの世界で使われ方よりも、もう少し幅広くそしてカジュアルに使われている傾向があります。
例えば、日本のSNSにおいて、以下のような使い方をするところが違っていたりします。
- 女の子も使っている
- 呼びかけだけでなく、本人のいないところでも使っている
- 「ファン」を公言する言葉として使用
- とりあえず「マイメン」といって敵意がないことを表している
女の子も使っている
ヒップホップの世界では男同士の挨拶です。
クラブに行き慣れているような、B-boy達が使う挨拶用語なので、女の子たちは使いません。
ですが、日本のSNSでは女の子も使用しています。
呼びかけだけでなく、本人のいないところでも使っている
ヒップホップの世界では、B-boy達がお互いの仲間に呼びかけるときに使う言葉ですが、日本のSNSでは本人がいないところでも使っています。
写真を見ながら「コイツは俺の仲間だよ」という意味で「コイツは俺のマイメン。」などと使用しています。
これがヒップホップの世界では、本人に面と向かって「マイメン」と使用する以外、使用することはありません。
なぜならば、ボーイズラブになってしまうから。
海外で「こいつは俺のマイメン。」などと言うと、「私の男(恋人)」という意味になり、同性愛者だと思われます。
「ファン」を公言する言葉として使用
自分が魅了されている人やアーティストのことも「マイメン」と呼んでいます。
実際に生で会ったことのない人でも、心酔している人やファンになっている人に向けて使っていたりします。
ファンになっているアーティストの曲を「私のマイメンの曲」などと言って紹介したりします。
とりあえず「マイメン」といって敵意がないことを表している
最近では、日本のSNSにおいて「マイメン」はかなりカジュアルな使い方をされてきています。
もともとの意味は「心を共にできる人」「より親しい人」に向けての言葉でしたが、何となく身近な人に向けても使われ始めています。
近所の人に会った時、挨拶するような感じで使われていることが多くなりました。
挨拶して敵意がないことを表現しているというか、当たり障りなく過ごすために、「マイメン」という言葉を使用していることがあります。
「マイメン」の類語や言い換え
日本のSNSにおける「マイメン」の類語や言い換えをみていきましょう。
- 「仲間」【なかま】
- 「ファン」【ふぁん】
- 「親愛なる」【しんあいなる】
「仲間」【なかま】
「マイメン」は親友や気の合う友達、部活の仲間など、行動を共にする人に向けて発せられている言葉という意味で、類義語として「仲間」が挙げられます。
「仲間」とは自分が一緒にいてストレスなく付き合える友達、本来の自分の姿を見せられる友達、本心でぶつかり合える人のことを指しています。
また、もう少し派生した使い方をすると、同じ考えをもつ者同士という意味になります。
友達ではなくても、同じ考えや行動を起こしている人を「仲間」と呼びます。
「マイメン」も同じような使い方をしているので「仲間」とほぼ同じ言葉だととらえて大丈夫です。
「ファン」【ふぁん】
「ファン」とは自分が心を寄せている人に向けて発せられる言葉です。
好きな芸能人やアーティスト、学校の気になる男子や女子など、自分が心を奪われている人のことを「誰それのファン」などと言います。
「マイメン」も「ファン」とほぼ同様の使い方をしています。
「親愛なる」【しんあいなる】
手紙で「親愛なる」という言葉を始めの文章に用いたりしますが、日本では昔から多用されている言葉です。
この言葉を使うときは、本当に親愛しているかどうかは別にして、相手に敵意がないという謙虚な姿勢を見せるときに使う場合が多いです。
これは「マイメン」の使い方と類似しているところがあります。
「マイメン」の使い方
「マイメン」の使い方についてみていきましょう。
- 「マイメン」を使った例文1
- 「マイメン」を使った例文2
「マイメン」を使った例文1
「同じクラスのマイメン!よろしくね!」
自分の仲良しの友達を他の友達に紹介するときの言葉。
「マイメン」と言っておけば、この紹介している友達はこの子と良い関係を築き上げていることが一瞬にして理解できます。
この子と紹介した友達がどの程度、仲良しなのかまでは分かりませんが、お互いに敵意がなくて良い関係を築いていこうとしている様子は伺えます。
この「マイメン」では友達や仲間という意味で表現しています。
「同じクラスの」の前置きしているあたり、「いつもクラスで行動を共にしている友達なのかな」と推測することができます。
「マイメン」を使った例文2
「あれは、もうマイメンじゃないから、どうでもいい!もう違うマイメン見つけているから。」
この会話上の「マイメン」は「お気に入りの異性」に向けられた言葉となっています。
「あれは、もうマイメンじゃない」は、お気に入りの異性であったけど、すでに心が離れていることを表しています。
特に「マイメン」と喧嘩をした訳ではありません。
単に心変わりをしただけです。
「あれはもう私のお気に入りの人じゃないから、どうでもいい!もう違うお気に入りを見つけているから。」
という意味になります。
「マイメン」の使用方法がカジュアルになった分、「マイメン」をやめるという言葉自体も軽いノリで使われています。
「マイメン」と似た言葉
「マイメン」と似た言葉を紹介します。
- 「初メン」【はつめん】
- 「ラブメン」【らぶめん】
「初メン」【はつめん】
「初メン」とは「初めてのメンバー」のことです。
状況としては友達になったばかりの人に対して使われることが多いです。
友達になって初めての一緒に飲んだ飲み会、初めて一緒に撮ったプリクラなどがあると、SNSやプリクラなどに「初メン」などと書きます。
「初メンバー」は「初参加」という意味で捉えてよいでしょう。
例文としては、「今日は初メンで遊びました。楽しかった!」などが挙げられます。
しかし、実際は圧倒的にプリクラで使用される場合がほとんど。
プリクラに「初メン」などと書き込まれて親しまれている言葉です。
ちなみに「いつも遊んでいる友達」は「いつメン」などと書き込まれます。
「ラブメン」【らぶめん】
「ラブメン」とは「気の許し合えるメンバー」のことです。
インスタグラムやプリクラなどに「ラブメン」と書かれていたら、仲良しという意味だと捉えてよいです。
仲良しで好意をもっている者同士を「ラブメン」という表現で周囲に伝えています。
例文としては、「今日もラブメンでランチだよ。」などです。
「ラブメン」というと、「メン」とつくことから、男性のことを指すのかと勘違いしてしまいますが、女の子にも使用します。
上記の表現は、仲良しの女子同士で使ってもかまいません。
「マイメン」になる人物は大切な人
本来、日本のSNSにおいて「マイメン」と呼ばれる人は「大切な人物」に向けられて発せられる言葉です。
カジュアルな使用されることも増えてきましたが、主流の使い方としては、まだまだ「大切な人物」に向けられた言葉であると言えます。
その前提がある上で、少し変わった使い方をするときもあるのでご紹介します。
- 彼氏
- 息子
- 親友
彼氏
彼氏のことを「マイメン」と呼びます。
「マイメン」の語源が「my man」(私の男)なので、ほぼ直訳通りの意味として使われています。
彼氏のことを「マイメン」として紹介する人は、彼氏のことを愛している彼女で間違いありません。
お互いに相思相愛な状態であることが伝わってきます。
彼女が彼氏に冷めているときは「マイメン」などと紹介することなどないでしょう。
「マイメン」=「私の心から愛する人」という意味になります。
息子
大好きな息子のことを「マイメン」と呼びます。
溺愛している息子を指す言葉です。
しかし、「マイメン」は元々はクラブ用語。
クラブに行き慣れたB系の人達が使う言葉なので、年を老いたママが多用すると、変に若作りしている気持ち悪いおばさんと認識される可能性があります。
ふざけて息子を「マイメン」と使うのは面白くて良いと思いますが、多用は厳禁です。
この「マイメン」という言葉を使って違和感を感じないママは、まだ子供が小さくて、若いママたちでしょう。
親友
「マイメン」の本来の意味です。
仲間よりもさらに心おきなく付き合える関係の、親友という意味です。
非常に仲がよく、友好的な関係であるときに使用します。
SNSだけでなく、挨拶として軽いノリで「マイメン!」などと呼びかけることもあるでしょう。
ヒップホップの本来の使い方に即した使い方をしています。
「マイメン」はヒップホップの「マイメン」とは少し違ったニュアンスで使われていることが分かりました。
日本のSNSでは幅広い使い方をしているので、使う側としては使いやすい言葉なのではないでしょうか。
しかし、この言葉は若者用語。
しかもクラブ用語です。
大人しい人や年配の方が使うと、似合わないことがあるので「痛い人」などと認定されてしまうかもしれません。
自分を客観視しながら楽しく使ってみましょう。