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「親しき仲にも礼儀あり」の意味とは?例文や英語、中国との関係を徹底解説!

「親しき仲にも礼儀あり」ということわざは一度は耳にしたことがあると思います。

時には自分が誰かに言ったり、誰かに言われたりすることもあるかもしれません。

身近なことわざである「親しき仲にも礼儀あり」ですが意味だけではなく、語源や例文など様々な角度からこのことわざを知ることで新たな発見があるかもしれません。

「親しき仲にも礼儀あり」について一から学んで見ましょう。

親しき仲にも礼儀あり

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「親しき仲にも礼儀あり」の意味とは?例文や英語、中国との関係を徹底解説! >


目次

  • 「親しき仲にも礼儀あり」の意味とは?
  • 「親しき仲にも礼儀あり」と似たことわざ
  • 「親しき仲にも礼儀あり」で気を付ける相手
  • 「親しき仲にも礼儀あり」を使った例文や使い方
  • 「礼儀」とは?
  • 「親しき仲にも礼儀あり」の語源は中国?
  • 「親しき仲にも礼儀あり」の英語


「親しき仲にも礼儀あり」の意味とは?

「親しき仲にも礼儀あり」は文字通り「どんなに親しい相手であっても忘れてはいけない礼儀がある、守らなくてはならない礼儀がある」という意味を持ちます。

親しい相手に遠慮がなくなり、度が過ぎて礼儀が欠けるようなことがあってはいけないという戒めを持ち、それが不和の原因になりかねないということも示唆しています。

これは今昔関係なくどんな人間関係にも当てはまることわざですね。

親友であろうと恋人であろうと言ってはならない、してはならないことがあります。

それを忘れてしまうと円満だった関係にもヒビが入ってしまいます。

「親しき仲にも礼儀あり」はそれを戒めることわざです。



「親しき仲にも礼儀あり」と似たことわざ

「親しき仲にも礼儀あり」ということわざが「親しい間柄でも礼儀を持つ」ということを戒めていることわざだということは分かりました。

では「親しき仲にも礼儀あり」と似たような意味を持つことわざは他にどんなものがあるのでしょうか。

いくつか似た意味を持つものをリストアップしたので下記のことわざを一緒に見ていきましょう。

  • 「心安きは不和の基」
  • 「親しき仲に垣をせよ」
  • 「良い仲も笠を脱げ」

「心安きは不和の基」

こちらは「あまり親しすぎるのはかえって仲が悪く原因になる」という意味を持つことわざです。

「親しき仲にも礼儀あり」「親しい関係の人に対しても礼儀を忘れてはならない、それを忘れることで不和の原因になることを示唆する」ということわざでしたがこちらはハッキリと「近すぎる関係は不和を生む」と言っていますね。

ですが心安きは、安心、安心は心が弛む、心が弛むことで普段なら人前では口に出さない、やらない行いを行なってしまう、つまりは礼儀を欠いてしまうという本質は「親しき仲にも礼儀あり」と変わらないように感じられます。

「親しき仲に垣をせよ」

こちらは「どんなに親しいとしても遠慮がなくなると不仲の基となるので節度を守った付き合いをせよ」という戒めを持つことわざです。

「垣」は家や区画を限るための囲いや仕切りを表す垣根以外にも間を隔てるものという意味を持ちます。

つまりは「親しき仲にも垣をせよ」はどんなに親しい関係でも間を隔てるものは必要であるということになりますね。

ここではその間を隔てるものが「礼儀」「遠慮」といったものになるのでしょう。

こちらの言葉は「思う仲には垣をせよ」「いい仲には垣をせよ」「近しき仲にも垣を結え」という言い換えもあります。

「良い仲も笠を脱げ」

こちらは「どんなに親しい相手であっても必要な礼儀を忘れてはならない、礼を欠けてはならない」という意味を持ちます。

こちらのことわざで使われている笠は雨や雪、日光などを防ぐために被るものです。

日本昔ばなしの笠地蔵をイメージするとどんなものか分かりやすいかと思います。

現代の日本でもそうですが目上の方に会う時は必ず帽子を脱ぎますよね。

当時はよりそれがより厳格で目上の人と会う時に頭の上に何かをのせているのは大変失礼なことでした。

このことわざではその場面を指し「例えどんなに親しい間柄であっても笠を脱ぐという行いを忘れてはならない、忘れれば失礼な行いにあたる」と戒めています。

「親しき仲にも礼儀あり」で気を付ける相手

「親しき仲にも礼儀あり」という言葉の戒め通り、親しいからと言って礼節を欠いては他者との関係にヒビが入ってしまいます。

とはいえついつい親しい間柄であると思ったことをそのまま口に出してしまったり、失礼な行動をとってしまうことは十分に考えられます。

続いてはどのような相手に「親しき仲にも礼儀あり」という言葉を忘れてしまいがちか、また対処方法などを記載しています。

礼儀に欠けることがないよう気をつけたい、と考えている方は読んでみてくださいね。

  • 「家族」
  • 「友人」
  • 「職場」

「家族」

1番親しい間柄は誰かと問われてまず「家族」と答える人は少ないのではないでしょうか。

それほどまでに家族は当たり前に近くにいる存在です。

とくに血縁関係のある家族であれば尚更です。

ですがその分礼儀を忘れてしまうことが多くなってしまうのも確かです。

「家族だからこれくらい許してくれるはず」「家族なんだからちょっとくらい……」そういった考えは誰しも抱いたことがあるのではないでしょうか。

家族間であれば多少の我慢は自分もするでしょうし相手もしてくれるでしょう。

ただそれも度がすぎると関係にヒビが入っていってしまいます。

家族に対し年がら年中気を使う必要はありませんが、思わず失礼な言葉を口走ってしまった時や、無礼な行動を起こしてしまった時には相手に素直に謝罪をする必要があります。

またなにかをしてもらった時などは忘れずお礼を言うなど、普段は当たり前だと思っている行動を家族にもとるということが家族間における礼儀と言えるでしょう。

「友人」

友人も礼儀を忘れてしまいがちな相手と言えるでしょう。

とくに相手が長年の友人だったり、歳が近かったりするとついつい思ったことをそのまま口走ってしまうことがあります。

普段からお互いに気さくに付き合っており思ったことをそのまま言い合える関係、ということもあるでしょうが普段通り、いつも通りに付き合っているからと言って礼儀にかけていないとは言い切れません。

相手の機嫌が悪そうな時や元気がない時には空気を読み、相手を気遣う必要があります。

相手が話したくなさそうなことや聴きたくなさそうな話題は避ける、など相手を思いやる行動が友人関係における「親しき仲にも礼儀あり」と言えるでしょう。

「職場」

職場はもともと他者の集まりでありより一層「親しき仲にも礼儀あり」と言う言葉を意識したい場所です。

オフィスでは上司や同僚、部下などさまざまな人間と関わることになります。

上司の前では気を張り詰めていても同僚や部下の前に行くとついつい気が緩んでしまうこともあるのではないでしょうか。

そういった場面ではついつい言動が礼儀に欠けてしまう、ということも起こりがちです。

どんなに親しい相手であっても相手は家族や友人ではないということを心に刻み、言動には注意しましょう。

特にオフィスから出て、飲み会などに行く時は頭の隅に「親しき仲にも礼儀あり」という言葉をしっかり刻み込んでから参加しましょう。



「親しき仲にも礼儀あり」を使った例文や使い方

親しき仲にも礼儀ありということわざについての意味や似ていることわざ、気をつけるべき相手についてまとめてきましたが普段はいったいどのような場面でこのことわざは用いられるのでしょうか。

  • 「親しき仲にも礼儀あり」の例文1
  • 「親しき仲にも礼儀あり」の例文2
  • 「親しき仲にも礼儀あり」の例文3

「親しき仲にも礼儀あり」の例文1

「親しき仲にも礼儀ありなんだから人のものには勝手に触らないでほしいな」

親しい間柄であっても自分ものを許可なく触られるのを嫌がる人はいます。

何か興味を持っているものがあるのならまずは口頭で触れてもいいか尋ねてみることを忘れないようにしましょう。

黙って触られるのは嫌でも許可を取ってくれさえすれば嫌な気にはならないという人もいますし、尋ねることで諍いのもとを減らすことができます。

「親しき仲にも礼儀あり」の例文2

「言っていいことと悪いことがあるでしょう。親しき仲にも礼儀ありってよく言うんだから」

言われると嫌なことは人間であれば必ずあります。

それは親友であろうと親子であろうと変わらないことです。

また親しい相手であれば相手が嫌がる言葉を察知するのは容易いことでしょうからそう言った言葉を口に出すのは避けましょう。

「親しき仲にも礼儀あり」の例文3

「親しき仲にも礼儀ありってことに気をつけてればケンカになんてならなかったのに」

こちらも礼儀を欠いたせいで諍いが起こり、そのことについて後悔しています。

どんなに親しい相手であったとしても相手が嫌がること言動をとるのは諍いのもととなります。

ふざけていたとしても相手の顔色を伺うことは大切なことですね。

「礼儀」とは?

今までは「親しき仲にも礼儀あり」という言葉について学び、考えてきました。

ですが「礼儀」とはそもそもどういったものなのでしょうか。

礼儀を辞書で引くと「社会の習慣による敬意の表し方、またその作法」と出てきます。

また別の辞書で調べると「秩序を維持するために人が守るべき行動様式」と出てきます。

難しい言葉で記されてはいますが要は「敬意を示すため、秩序を維持するための言動」ということになります。

つまり「親しき仲にも礼儀あり」「親しい仲でも敬意を示し、秩序を守る言動が必要だ」と言っている訳ですね。

「親しき仲にも礼儀あり」の語源は中国?

「親しき中にも礼儀あり」と似たような意味を持つことわざはさまざまな国にあります。

そのため語源は諸説ありはっきりとこれが語源だ、と言えるものはありません。

ですが1番有力なのは中国の論語の一節だとされています。

『礼の用は和を貴しと為す、先王の道、これを美と為す。小大之に由る。行われざる所あり、和を知って和すとも、礼を以てこれを節せざれば、亦行わるべからざるなり。』

上記の文は「礼を用いることが和にとって最も大事なことであり、先代の王はそれ(礼)を為すことを美しいことだと考えた。

それが行われないところには和があったとしても人間関係はうまくはいかない」
というような意味合いになります。

この論語では礼儀の大切さを説くと同時にそれがなければよい人間関係はうまれない、ということを説いています。

「親しき仲にも礼儀あり」の英語

親しき仲にも礼儀あり meaning in english

語源で「親しき仲にも礼儀あり」に似たことわざはさまざまな国にあると触れました。

では私たちにとって日本語の次に身近な言語、英語では「親しき仲にも礼儀あり」はなんというのでしょうか。

“A hedge between keeps friendship green.”(間に垣根があることで友情は青々と保たれる)

“Love your neighbor, yet pull not down your hedge.”(あなたの隣人を愛しなさい。しかも生垣を取り払うな)

上記の2つがあります。

どちらも日本のことわざの「親しき仲に垣をせよ」と同様に垣という言葉が使われていますね。

どうやら日本のことわざでも欧米のことわざでも何らかの隔たりがあることで人間関係がうまくいく、近づきすぎてはいけないという戒めは変わらないようです。

icon まとめ

いかがだったでしょうか。

以上が「親しき仲にも礼儀あり」を様々な方面からまとめた記事になります。

「親しき仲にも礼儀あり」ということわざに似たことわざは日本にも海外にも多く存在します。

それは万国共通で親しくなりすぎると礼儀を欠いてしまい、それが原因で諍いが起こったり、不仲になってしまうということが起こるからでしょう。

そんなことが我が身には起こらないように「親しき仲にも礼儀あり」ということわざを胸に刻んで親しい人と付き合っていきましょう。