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「おいでやす」の意味とは?京都の方言?類語、使い方や例文を紹介!

日本語には、とても気持ちを豊かにしてくれる文化があります。

その文化の、中にもかなり優しい言葉があります。

「おはよう」「ありがとう」「ごちそうさま」 あいさつとしての言葉や感謝の言葉。

何気ない言葉なのですが、心を温かくさせてくれる言葉は、とても人の心を優しくしてくれる言葉です。

最近では、「おもてなし」文化もグローバル的に有名になったことから、日本の人に対する思いやりの文化が見直されるようにもなっています。

そんなニュアンスを持っている言葉の1つに、「おいでやす」があります。

この言葉も聞く人の心を優しくしてくる効果があるように思えるのです。

おいでやす

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「おいでやす」の意味とは?京都の方言?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「おいでやす」の意味とは?
  • 「おいでやす」の類語や言い換え
  • 「おいでやす」はどこの方言
  • 「おいでやす」を使った例文や使い方
  • 「おいでやす」の「おこしやす」の違い
  • 「おいでやす」の返答
  • 「おいでやす」の英語


「おいでやす」の意味とは?

「おいでやす」という言葉を聞くと、もうすぐに京都の言葉であることが分かることでしょう。

この言葉の意味は、「いらっしゃいませ」

京都のお店に入ると、「いらっしゃいませ」と、声を掛けられる代わりに「おいでやす」 と、言われます。

料亭や割烹の門をくぐった時に、とてもお似合いの言葉ではないでしょうか。

日本独特のおもてなしの文化が、そのまま体現したような言葉かもしれません。

とても優しい言葉の1つなのでしょう。



「おいでやす」の類語や言い換え

「おいでやす」は、「いらっしゃいませ」の意味です。

「いらっしゃいませ」の方言の1つと言えるでしょう。

そうなると、この言葉と同じ意味を持つ言葉は、色々とありそうです。

  • 「ようこそ」【ようこそ】
  • 「よく来た」【よくきた】
  • 「待っていたよ」【まっていたよ】

「ようこそ」【ようこそ】

「ようこそ」の後に「いらっしゃいませ」が続くことが多いです。

この言葉の中には、遠い土地からはるばる、訪ねてきた労いの気持ちや感謝の思いが込められているでしょう。

今では、飛行機や新幹線、車と交通が発達しているので、遠方からの訪問でも、数日も時間をかけることがありません。

それでも、 「遠路はるばるようこそ、いらっしゃいました」 と 声を掛けられると、聞いた法はとても穏やかな気持ちになれるものです。

「よく来た」【よくきた】

この言葉の遠方からの訪問者への労りの言葉として、使われます。

時代劇でも、地方から京の都に上ってきた時に、「よく来られた」というセリフを耳にすることがあります。

それだけ長旅で苦労して、目的地に辿り着いた時に掛けられる言葉の1つです。

しかし、これは昔だからというわけではありません。

ビジネスの場面でも聞くことができる言葉です。

天気が悪い中、わざわざ訪問してきた営業マンに掛けられることもあります。

悪路の中、ひたむきな気持ちで訪れた営業の一人に思わず「よく来られました」と、声を掛けたくなるのも人情でしょうか。

「待っていたよ」【まっていたよ】

とても、フランクな言葉の表現になるでしょうが、これも「おいでやす」と同じ意味になります。

ただ、労いの言葉の意味がある以上に、待っている立場の人の思いもかなり強く込められているのではないでしょうか。

頚を長くして待っていた様が伝わって来るようです。

「お待ちしていました」と丁寧に言うケースも当然ありますが、中々訪れない人をひたすら待っている感じがします。

日常でも、よく使われる言葉の1つです。

「待っていたよ」の中には、たずねてくる人への期待感や感謝も含まれていることでしょう。

「おいでやす」はどこの方言

「おいでやす」とは、京都の方言ですが、広い意味では関西圏でも使われる言葉・方言です。

ただ、日常的会話としては、若い人々やビジネスの世界では、標準的に用いることはないでしょう。

どちらかと言うと、商売をしている人が使う「商人の言葉」かもしれません。

関西系の言葉は、聞く人によっては、きつく感じる人もいるのですが、この言葉は、とても優しい穏やかなフレーズなので、聞いているだけでも、何かとろけてしまいそうなことあるでしょう。

京風の言葉は、ゆったりとした雰囲気を醸し出していますが、「おいでやす」は、まさに典型的な方言のような気がしてなりません。



「おいでやす」を使った例文や使い方

「いらっしゃいませ」と同じ意味を持っているので、「おいでやす」

どんな時に使われるでしょうか。

  • 「おいでやす」の例文1
  • 「おいでやす」の例文2
  • 「おいでやす」の例文3

「おいでやす」の例文1

数年ぶりに訪ねる京都の親戚の家。

全くご無沙汰をしています。

伯母の家を訪ねようかと、前の週に電話をしてみたところ、「手ぶらでおいでやす」と言ってくれました。

こんな光景があります。

この時の叔母さんの「おいでやす」は、もちろん「いらっしゃい」の意味です。

何とも言えない京風の香りがするのは、「手ぶらで〜」という箇所です。

「手ぶら」=「お土産は要らないよ」つまり「気軽に訪ねておいでね」ということです。

何とも奥ゆかしい表現です。

しかし、その時の言葉を鵜呑みにして、何のお土産を持っていかないことは、失礼に当たるので、やはり礼儀を持って訪ねることです。

「おいでやす」の例文2

初めての京都旅行。

清水寺、二条城、金閣寺、銀閣寺、有名な観光スポットを巡り、ちょうど夕食になる時間。

しかし、どこで食事をしようかと決めていなかった旅行者でした。

たまたま、通り沿いにあった美味しそうな「うどん屋」

調べてみると、地元では有名なお店だと分かり、さっそく入ることに。

店主から出た言葉が「おいでやす」

やはり、京都の商売人の典型的なおもてなしの言葉だったのです。

こんな場面で普通に聞くことができる「おいでやす」は、京都ならではの言葉だなと、素直に思えることでしょう。

「おいでやす」の例文3

これも京都旅行での光景。

市内をグルグルと巡り、有名な神社仏閣を回り十分に堪能できました。

後は、美味しいものをたくさん食べて、旅券に戻るだけ。

しかし、市内の土地勘が全くご無沙汰をないだけに、どこで食べようかとインターネットで、京都のグルメを調べてみます。

ちょっと美味しそうなお店のサイトに、アクセスしてみたら、目に飛び込んできたキャッチコピーに思わず、にやりと微笑んでしまったのです。

そこに書いてあったのは、「おいでやす」

まさかネットの世界間でも、この言葉が遣われていると面白く感じてしまいます。

「おいでやす」の「おこしやす」の違い

京都の街を散策していると、「おいでやす」ということをいう人がいれば、「おこしやす」という言葉も聞こえて来ることがあります。

似たような感じがするのですが、何故か微妙に意味合いが異なる感じもするのですが、何が違うのでしょうか?

この2つの言葉を聞いて、ニュアンスが違うと感じてしまいます。

人はとても勘の鋭い人かもしれません。

「おいでやす」は、お店の人が使う場合、一限さんのお客さん、いわゆる初めてのお客さんの場合に使う言葉です。

旅行者の人が、飛び込み的に訪れた時に使う言葉なのです。

馴染みのない初めての人に対する「おいでやす」

一方の「おこしやす」は、よく来るお客さんに対してのおもてなしの言葉です。

要は、常連さんに対して出す言葉なのです。

また、あらかじめ予約を入れているお客さんに対しても、使われる言葉でもあります。

しかし、一般的には、普通の家庭では使い分けされないことも少なくありません。

「おいでやす」の返答

お店に入った時に「おいでやす」と言われたなら、やはり何かしらの返答をするのが、れいぎというものです。

では、どんな返し方をすればいいのでしょうか?

  • 「おいでやす」の方言での返答
  • 「おいでやす」標準語での返答

「おいでやす」の方言での返答

方言では、「ごめんやす」という言葉を使います。

「ごめんやす」は、「ごめんなさい」から、来ている言葉名のでしょうが、その中には「突然押しかけて、ご面倒をお掛けいたします」という意味が込められているかもしれません。

いずれにしても気持ちを表す言葉としては、素晴らしい言葉です。

「おいでやす」標準語での返答

標準語で返すなら、「おじゃまします」「お世話になります」というふうになるでしょう。

地元の人ではない、旅行者の人が、返答するなら、ごく普通に標準語で返した方が自然かもしれません。

あまり京都を意識しすぎるがゆえに、「ごめんやす」を多用するよりは自然な会話に感じ取れるものです。

「おいでやす」の英語

おいでやす meaning in english

「おいでやす」は、“welcome”が英語の訳になります。

「いらっしゃいませ」という意味を持つ「おいでやす」なので、すぐに“welcome”が思い浮かんで来るのではないでしょうか?

しかし、英語は、これだけではありません。

もう1つあり、“Yasu Come”というフレーズもあるのです。

「おいでやす」自体か、グローバルな、言葉になっているのでしょうか? 最近では、「津波」=“Tsunam”「芸者」=“Geisha”と、日本語がそのまま、英語になっているくらいなので、不思議ではありませんが、やはり"おもてなし"の、影響もおおきいのでしょうか。

icon まとめ

「おいでやす」「いらっしゃいませ」の意味で使われることは分かりましたが、京都の言葉と思うと、とても気持ちが温かく鳴っていくような気がします。

古都・京都ならではの言葉なので、とても歴史のある街で使われている言葉だけに気持ちも。

ゆったりとしてきます。

ただ京都は、言葉の面には、もっと部外者意味があるとも言われます。

例えば、「おこしやす」という言葉と「おいでやす」の違いを考えた時に、常連さんにさんへの“welcome”「おこしやす」に比べて、「おいでやす」は、一限のお客さんに対する言葉。

その裏には、「長居はダメよ」という意味が含まれているとも言われるくらいです。

京都の方言は、とても緩やか穏やかなフレーズに聞こえるのですが、厳しい意味があったりするので、言葉の真意を汲み取る必要があるとされるのです。

事の真偽は定かではありませんが、「おいでやす」の中の本当の言葉の意味を、理解しておかなければならないかもしれません。

とはいうものの、あまり深く意識しすぎてわ行動がギクシャクするのも変な話かもしれません。

初めての京都旅行や、ビジネスで京都を訪れた時に「おいでやす」 と言われたなら、その時は素直に出迎えてくれた言葉として受け止めるのが、無難かもしれません。