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「おこしやす」の意味とは?京都の方言?類語、使い方や例文、対義語を紹介!

古都・京都。

この土地には、毎年、日本国内のみならず、世界中からも、多くの観光客が訪れます。

つい、百数十年前までは、日本の首都でもあり、1000年以上の歴史を持っていたのですから、神社仏閣に足を運んでみると、歴史の重みも感じ取ることができるのかもしれません。

おこしやす

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「おこしやす」の意味とは?京都の方言?類語、使い方や例文、対義語を紹介!>


目次

  • 「おこしやす」の意味とは?
  • 「おこしやす」の類語や言い換え
  • 「おこしやす」の使い方
  • 「おこしやす」を使った例文
  • 「おこしやす」を使った言葉の解説
  • 「おこしやす」の対義語


「おこしやす」の意味とは?

「おこしやす」の意味とは?

京都の地を訪れて、飲食店、旅館などを訪ねると、「おこしやす。」という言葉でお店の人が出迎えてくれます。

「京都の言葉はいいなぁ。」と、言葉から伝わってくる優しさが、心に染み通る感じがしてなりません。

この「おこしやす」には、「いらっしゃいませ」と人の来訪を祝って喜ぶ言葉の意味があります。



「おこしやす」の類語や言い換え

「おこしやす」の類語や言い換え

「起こします」という言葉をほかの言葉に置き換えようとすると、次のような言葉になります。

  • 「ようこそいらっしゃいました」
  • 「遠路はるばるおこし頂きました」
  • 「よく来ましたね」

「ようこそいらっしゃいました」

「ようこそいらっしゃいました。」という言葉は、完全に「おこしやす」の意味を標準語として、使われる言葉なのですが、「お出掛け下さいました。」の意味があります。

「よくこそ」の音が変化したことてばではありますが、他人の訪問に感謝の気持ちやねぎらいの意味を表しています。

「遠路はるばるおこし頂きました」

「遠路はるばる〜」という表現も「おこしやす」に近い言葉の意味をもっています。

「おこしやす」にも、遠い地域から訪ねてきたということに対しての感謝の気持ちが含まれているので、「遠路はるばる」という言葉が加わることで、さらに丁寧な意味を持つことになるのかもしれません。

「よく来ましたね」

「よく来ましたね。」という言葉も標準語として表現される言葉ですが、「おこしやす」より、少しフランクなニュアンスがあるように思えます。

よく知っている知人や友人に対して、使う言葉かもしれません。

「おこしやす」の使い方

「おこしやす」の使い方

「いらっしゃいませ」の意味を表わす京都の言葉が、「おこしやす」

しかし、「いらっしゃいませ」の意味を持つ京言葉には、2つあります。

「おこしやす」「おいでやす」です。

一般的には、「おこしやす」の方が丁寧な言葉と言われています。

一方の「おいでやす」は、口や態度では歓迎の挨拶をしていますが、本当のところ、そうではないという場合もあるということです。



「おこしやす」を使った例文

「おこしやす」を使った例文

「おこしやす」という言葉は、旅行に訪れた観光客を出迎える旅館の女将さんやスタッフの人が言う言葉のようなものを感じることがあります。

「今日は私どもの旅館に足を運んで、感謝も上げます。」

このような例え方になるのでしょうが?

「おこしやす」を使った言葉の解説

「おこしやす」を使った言葉の解説

京都へ観光に行く人は、旅館や老舗のお店から「おこしやす」と言われることがあります。

この時に何故か「おいでやす」と言われることがとても気になっねくることになります。

実は、「おこしやす」「おいでやす」の違いは漢字で表して、その意味を考えれば、理解できるのです。

「おこしやす」を漢字に当てはめてみると、「お越し」となり、「わざわざ遠方からきて足を運んでくださいました。」

という気持ちが込められており、一般的には、少し改まったような場面で使われます。

「おいでやす」は、「お出でやす」と書きます。

「おこしやす」より、少し気軽によく会っている人に対して使われる言葉で使われます。

「おこしやす」とは、「ようこそ、おこしくださいました。」ということになり、「おいでやす」は、「いらっしゃいませ」をフランクに伝えている言葉なのかれません。

ただし、言葉とは、生き物のようなものなので、使う人や環境によっては、微妙に意味合いが変わってくる可能性があるのです。

表現語でも、「ようこそ、おこしくださいました。」と言いながらも、「実はあまり歓迎していない」こともあります。

一口に「いらっしゃい」といっても、心から歓迎しているケースもあれば、事務的に単純に言っているだけの意味合いになるケースとあり、バラエティに富んだ言葉かもしれません。

特にあまり歓迎したくないお客さんには、「おこしやす」を使うことはそんなに多くはないとは考えられす。

もし、従業員の顧教サービスが行き届いた旅館では、「おいでやす」より「おこしやす」を使うことが多いでしょう。

宿泊客は、普通でも遠方から来る言葉でしょう。

但し、そうだからといって、「おいでやす」に歓迎の気持ちが全く足りないということから、これを採用している企業を目にすることがありません。

京言葉の中には、「あかん」という言葉がありますが、その意味はダメなことです。

「あかん」は、「らちがあかん」の略という。

「もうあかん。どうしょうもないわ。」「あほんだら、あかんってちゃんと言いやあ」 こんな言葉にも、言葉の意味の裏側があったりします。

  • 「またおこしやす」
  • 「ようこそおこしやす」

「またおこしやす」

「また、おこしやす」とは、旅館の受付嬢などがにこやかな顔で返してくれそうな言葉ですね。

「京言葉はいいなぁ。」と思えるほどです。

この例え方の意味は、「またのおこしをお待ちしています。」

というような中身になるのでしょう。

「ようこそおこしやす」

「ようこそおこしやす」とは、「本当におこし頂きありがとうございます。」

という内容になりそうですね。

「おこしやす」の対義語

「おこしやす」の対義語

おこしやすの対義語としては、次のような言葉になります。

  • 「歓送」【かんそう】

「歓送」【かんそう】

「歓送」は、「歓迎」の対義語でもあるのですが、「栄転の人や壮途につく人を、喜び激励して出発を見送る」という意味があります。

「おこしやす」も歓迎の意味がありますので、やはり「歓送」が妥当な言葉ではないでしょうか?

icon まとめ

京都の経済は観光業で成り立っていると言っても過言ではありません。

しかも、観光客の多くは、一見さんだけでなく、何回も訪れているリピーター的な人もも多いはずです。

そのようなことから、方言の代表格「京言」で、京都の雅やな思い出作りのために訪れるお客さんを心から「おこしやす」の気持ちで受け入れて欲しいものです。