「板につく」とは!意味や使い方!言い換えと解釈
日常会話や映画・ドラマなどで「板につく」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、由来や使い方などについても紹介します。
目次
- 「板につく」の意味
- 「板につく」の表現の使い方
- 「板につく」を使った例文と意味を解釈
- 「板につく」の類語
「板につく」の意味
「板につく」の意味は以下の2つです。
1つ目は、「その人が地位や仕事に慣れて、ふさわしい振る舞いや雰囲気が自然に表れる様になること」という意味です。
最初は違和感があったのですが、その状態を続けるうちにすっかりそれらしく見える様になることを言います。
2つ目は、「その人の服装などがよく似合っている」という意味です。
いつもは全く違う格好をしているのですが、その日たまたま決められたテーマがあり、それに従って洋服を選んだ時に、いつもそのファッションをしている様に見えることを言います。
- 「板につく」の読み方
- 「板につく」の由来
「板につく」の読み方
「板につく」の読み方は「いたにつく」になります。
特に難しい漢字ではないので読み書きできる様にしておきましょう。
「板につく」の由来
「板につく」という言葉の由来は、歌舞伎用語からきています。
歌舞伎の舞台は板張りであり、一流の歌舞伎役者は演技も堂々としていて、板張りの床にしっかりと足を付けて演じることから「板につく」と言われる様になりました。
歌舞伎が江戸時代に庶民に広まったことを考えると、江戸時代から使われる様になった言葉です。
その後、歌舞伎だけはなく、様々なことに対して熟練していき、それらしい雰囲気をかもしだすことを表す様になりました。
「板につく」の表現の使い方
「板につく」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 目上の人に使わない
文法的な使い方
「板につく」は動詞を伴った表現であり、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「板につき」「板について」になります。
目上の人に使わない
「板につく」は、元々は歌舞伎用語であり、「観客が役者をほめる言葉」です。
あくまでお客様目線で役者を評価する言葉なのです。
つまり、「板につく」は、目上の人から見て「慣れてきた」「身に付いてきた」と思った時に使われるものであり、目下の人が目上の人には使えません。
「板につく」を使った例文と意味を解釈
「板につく」の例文と意味を解釈します。
- 「板につく」を使った例文1
- 「板につく」を使った例文2
「板につく」を使った例文1
「最近営業マンぶりがすっかり板についてきた」
最初は人見知りで営業など出来るかと心配していた人が、すっかり慣れて営業マンらしく笑顔でトークが出来る様になったことを表しています。
「板につく」を使った例文2
「イクメンぶりが板についているね」
子供ができて世話の仕方を覚えて、すっかり良いパパになっていると言っています。
「板につく」の類語
「板につく」の類語を紹介します。
- 「堂に入る」【どうにいる】
- 「しっくりくる」【しっくりくる】
「堂に入る」【どうにいる】
「すっかり慣れて技術が磨かれたこと」という意味で、「学問や役割などが極められたこと」に由来しています。
「しっくりくる」【しっくりくる】
「ピッタリと合う感じ」「違和感のない感じ」という意味です。
「板につく」は「その人が地位や仕事に慣れて、ふさわしい振る舞いや雰囲気が自然に表れる様になること」「その人の服装などがよく似合っている」という意味があります。
始めは全く違う様子だった人に対して使いましょう。