「急いては事を仕損じる」とは?意味や使い方・類語まで詳しく解釈!
「急いては事を仕損じる」は、有名なことわざの1つで、格言として使われることもあります。
目次
- 「急いては事を仕損じる」の意味とは?
- 「急いては事を仕損じる」の表現の使い方
- 「急いては事を仕損じる」を使った例文と意味を解釈
- 「急いては事を仕損じる」の類語
- 「急いては事を仕損じる」の対義語
「急いては事を仕損じる」の意味とは?
「急いては事を仕損じる」は、「急いで何かを行うと失敗することが多い」という意味で使われます。
「何事も落ち着いて行うのが一番」だという解釈も可能で、そのような格言として用いられる機会も多々ある表現となっています。
「今すぐ行きたいところだが、急いては事を仕損じるとも言うので、きちんと確認をとってからにしよう」などと、普通に会話や文章中でも見聞きする有名なことわざです。
- 「急いては事を仕損じる」の読み方
「急いては事を仕損じる」の読み方
「急いては事を仕損じる」は、「せいてはことをしそんじる」と読んでください。
「急いて」を「急いで」と見間違えて「いそいでは~」と読んでしまうことがありますが、「て」に濁点がないことが分かればそのような間違いはしないでしょう。
「急いては事を仕損じる」の表現の使い方
「急いては事を仕損じる」の表現の使い方を紹介します。
先に挙げた意味としてしか使えない言葉なので、そのような注意喚起、またはそうするべきだったといったような使われ方が主だと考えていいでしょう。
「急いては事を仕損じるという言葉を忘れていた為に~」のように、後からどうしてそうしなかったのかと後悔に用いられることも少なくありません。
「急いては事を仕損じる」を使った例文と意味を解釈
「急いては事を仕損じる」を使った例文と、その意味の解釈になります。
意味さえ覚えてしまえば、どのような使われ方でも解釈は容易です。
- 「急いては事を仕損じる」を使った例文1
- 「急いては事を仕損じる」を使った例文2
「急いては事を仕損じる」を使った例文1
「急いては事を仕損じるとは言うが、スピードが一番大事なことも時にはあるものだ」
この「急いては事を仕損じる」の全く逆の意味になることわざも存在しています。
その為、絶対的に正しいことの表現という訳でもなく、その場その場で判断するのが一番だと言えるでしょう。
「急いては事を仕損じる」を使った例文2
「あの失敗は、正に急いては事を仕損じるの言葉通りだった」
こちらは、このことわざ通りにすればよかったと使っている例です。
似たことを前述しましたが、この手の使い方がよく見られる言葉です。
「急いては事を仕損じる」の類語
「急いては事を仕損じる」と似た意味のあることわざです。
基本的にはどれも同様の解釈になります。
- 「急がば回れ」【いそがばまわれ】
- 「慌てる乞食はもらいが少ない」【あわてるこじきはもらいがすくない】
「急がば回れ」【いそがばまわれ】
「急ぐ時ほど安全な遠回りをするべきだ」という意味になります。
それは、急いで最短で進もう(終わらせよう)と考えると、ミスなどの間違いで反って遅くなってしまうといった解釈からです。
「慌てる乞食はもらいが少ない」【あわてるこじきはもらいがすくない】
「慌てて事を運ぶと失敗が多い」と解釈されることわざで、こちらも「急いては事を仕損じる」と同じように使うことができます。
ただし、「乞食」という今ではあまりメディアで使わなくなった言葉を含んでいる為、それほど見聞きする機会がないかも知れません。
「急いては事を仕損じる」の対義語
例文の項で書きましたが、「急いては事を仕損じる」とは正反対の意味の「善は急げ」ということわざが存在しています。
「いいと思ったことは真っ先に行うべき」といった意味になり、慎重さが大切だと言っている「急いては事を仕損じる」の完全な対義語だと考えていいでしょう。
「急いては事を仕損じる」とは言うものの、反対の意味の「善は急げ」ということわざもあり、どちらが正しいという訳でもありません。
ことわざとは元々そのようなもので、そのシチュエーションなどに合っていれば使えると考えておけばいいでしょう。