「枯れ木に花」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
慣用句で「枯れ木に花」とは、一体どの様な意味があるのでしょうか。
類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「枯れ木に花」の意味
- 「枯れ木に花」の表現の使い方
- 「枯れ木に花」を使った例文と意味を解釈
- 「枯れ木に花」の類語や類義語
「枯れ木に花」の意味
「枯れ木に花」の意味は以下の3つです。
1つ目は「一度衰退したものが、再び元気を取り戻し、反映することのたとえ」という意味で、一度債務整理をした企業などが体制を改めて営業を開始して、成功を収めることなどを言います。
2つ目は「あり得ない様な不思議なことが起きることのたとえ」という意味で、失われてしまったものや、もう元に戻らないと思っていたものが蘇ることなどを言います。
3つ目は、「お世辞ばかり言って言葉を飾ることのたとえ」という意味で、本来意味のない言葉を飾りたてて素晴らしいことの様に人に伝える様子を言います。
- 「枯れ木に花」の読み方
- 「枯れ木に花」の由来
「枯れ木に花」の読み方
「枯れ木に花」の読み方は、「かれきにはな」になります。
慣用句ですのでこのまま覚えてしまいましょう。
「枯れ木に花」の由来
「枯れ木に花」は本来「枯れ木に花が咲く」という言葉が省略されたものです。
「枯れ木」とは、「木が衰えて水気がなくなり干からびている様子」を表します。
この「枯れ木」に美しい「花」が咲くことで、「一度枯れたはずの木に花が咲く」という意味から、「衰えていたものが蘇って反映すること」として使われる様になり、次第に「中身のない言葉を飾り立てる」とい意味で使われる様になりました。
「枯れ木に花」の表現の使い方
「枯れ木に花」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 「枯れ木に花」と「枯れ木も山の賑わい」の違い
文法的な使い方
「枯れ木に花」は慣用句ですので、会話や文章で「まるで枯れ木に花の様だ・である」として使われることが多くなります。
この言葉だけで意味が成立していますので、変化形などはありません。
「枯れ木に花」と「枯れ木も山の賑わい」の違い
「枯れ木に花」と似た言葉に「枯れ木も山の賑わい」がありますが、この2つは意味が全く違います。
「枯れ木に花」は「一度衰えたものが再生すること」という意味です。
「枯れ木も山の賑わい」は「つまらないものでも、ないよりはまし」という意味です。
使い方を間違えると失礼に当たることもあるので注意しましょう。
「枯れ木に花」を使った例文と意味を解釈
「枯れ木に花」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「枯れ木に花」を使った例文1
- 「枯れ木に花」を使った例文2
「枯れ木に花」を使った例文1
「一度閉店した商店が息子によって立て直され、枯れ木に花の状態だ」
経営不振で閉店した商店が、息子が後を継いで立て直し、繁盛していることを表しています。
「枯れ木に花」を使った例文2
「既に死んだと思った桜の木から花が咲いた、これこそ枯れ木に花だ」
既に枯れ果てて撤去しようと思っていた桜の木から急に花が咲き、不思議がっていることを表しています。
「枯れ木に花」の類語や類義語
「枯れ木に花」の類語や類義語を紹介します。
- 「起死回生」【きしかいせい】
- 「奇跡の復活」【きせきのふっかつ】
「起死回生」【きしかいせい】
「医術により危篤の人を生き返らすこと」「絶身体絶命の危機から一気に勢いを盛り返すこと」という意味です。
「奇跡の復活」【きせきのふっかつ】
「一度再起不能になった人が、信じられない様な経緯で復帰すること」という意味です。
「枯れ木に花」は「一度衰退したものが、再び元気を取り戻し、反映することのたとえ」「あり得ない様な不思議なことが起きることのたとえ」「お世辞ばかり言って言葉を飾ることのたとえ」という3つの意味があります。
シーンに応じて使い分けられる様になりましょう。