「鎹」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「鎹」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「鎹」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「鎹」の意味
- 「鎹」の表現の使い方
- 「鎹」を使った例文と意味を解釈
- 「鎹」の類語や類義語
「鎹」の意味
「鎹」とは、複数の意味合いがある言葉です。
日本の材木を繋ぎとめる両端の曲がった「コ」の字の形をした大釘のことという意味、二つのものを繋ぎとめる役割りをするものという意味、戸締りに使う金具、かけがねといった意味の三種類があります。
- 「鎹」の読み方
「鎹」の読み方
「鎹」の読み方は、「かすがい」になります。
「鎹」の表現の使い方
「鎹」の表現の使い方を紹介します。
「鎹」とは「コ」の字をした大釘のことを言います。
例えば、二本の材木を繋ぎとめる作業などにおいて使う「鎹」という言葉は大釘という意味になるでしょう。
しかし二つのものを繋ぎとめる役割りという意味も「鎹」と言いますので、一般的によく使われる、聞くのは「子は鎹」といった言葉ではないでしょうか。
つまり、子供という存在そのものが、夫婦の仲を繋ぎとめてくれているというわけです。
配偶者のことが疎ましくあっても、可愛い子供の存在があるので結婚生活は継続していくということになります。
最後に「鎹」とは、戸締りに用いる金具、かけがねという意味もあります。
しかし、現在においては鍵がありますので「鎹」を使うといったことは少なく、よって使う機会はそれほど多くないと言えますが、言葉の意味として覚えておきましょう。
「鎹」を使った例文と意味を解釈
「鎹」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「鎹」を使った例文1
- 「鎹」を使った例文2
「鎹」を使った例文1
「あの夫婦にとっては、子は鎹とはならなかったようである」
「子は鎹」とは、子供の存在が夫婦仲を繋ぎとめているという意味で使いますが、可愛い子供がいても、離婚の方がベストであると考える人もいますし、子供がいても自分勝手な振舞いを改めない親もいるものです。
そのような状態を「子は鎹とはならなかった」と言い表すのです。
「鎹」を使った例文2
「鎹思案をして、結局両方とも駄目になるとは情けない話だ」
「鎹思案」(かすがいじあん)とは、二つのことを考えて、どちらも成就しようとすることを言います。
例文は二つのことを失うまいと考えたけれど、結局両方駄目になったということを言い表しているのです。
「鎹」の類語や類義語
「鎹」の類語や類義語を紹介します。
- 「絆」【きずな】
- 「鎖」【くさり】
「絆」【きずな】
「絆」とは家族や友人との結びつきを離れないようにしているもの、また、少々古い言葉の意味ですが、動物などを繋ぎとめておく綱のことを言います。
「ここで、絆を断ち切ることをしなければ、君の人生がどうなるかわからない」「我々の絆は永遠だ」などと使います。
「鎖」【くさり】
「鎖」とは金属製の輪を繋ぎ紐状にしたものを言います。
また物と物を結び付けているものといった意味合いもあります。
「鎖に繋がれたライオン」「因果の鎖」「最初は鎖編みから練習する」などと使います。
いかがでしたでしょうか。
「鎹」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。